iPad ProのMagic Keyboard、11型と12.9型を比較。使いやすいのはどちらか(石野純也)

Magic Keyboardは「iPadのサイズ差」を際立たせる

石野純也 (Junya Ishino)
石野純也 (Junya Ishino)
2020年04月23日, 午前 05:10 in ipad
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Magic Keyboard Review Junya Ishino

iPad Pro用のMagic Keyboardが、ついに発売されました。筆者は、12.9インチ用を事前に試用したのと同時に、自分用の11インチ用を発注。本来の発売日は21日だったようですが、なぜか1日早く、11インチ版も自宅に到着してしまいました。

早速ですが、2サイズのMagic Keyboardを使い比べてみたので、ここではそのインプレッションをお届けします。

Magic Keyboard Review Junya Ishino▲12.9インチ版と11インチ版、それぞれのMagic Keyboardを比べた

まずはサイズについて比較します。アルファベットが刻印されたキーそのものの大きさは、12.9インチ版も11インチ版も同じです。サイズはこれまで使っていたSmart Keyboard Folioより大きく、キーストロークも深いため、長文を打っても指があまり疲れません。打ち心地もいいため、仕事が捗ります。

Magic Keyboard Review Junya Ishino▲サイズは異なるが、よく見ると文字入力に必要なアルファベットキーのサイズはほぼ同じ


Magic Keyboard Review Junya Ishino▲12.9インチのキーピッチは19~20mm程度

Magic Keyboard Review Junya Ishino
▲11インチのキーピッチも19~20mm程度

iPad Proのレビュー記事を執筆したときと同様、この原稿もMagic Keyboardを装着したiPad Proで執筆しています。ライブ変換や賢くなった日本語変換とあいまって、書き心地はさらによくなっています。原稿のためにPCを引っ張り出す必要がなくなったと言っても大げさではありません。
 
ただし、11インチと12.9インチではサイズが違うわけで、どこかにしわ寄せが来ていなければ計算が合いません。その答えはコントロールキーやリターンキー、Shiftキーなどを見ると分かります。

11インチ版は、こうした周辺に配置されたキーが小さくなっており、サイズの違いを吸収しています。結果として、使用頻度がやや高いShiftキーや方向キーが押しにくいのも事実。文字は打ちやすいものの、キーボード操作全体では12.9インチ版に軍配が上がります。

Magic Keyboard Review Junya Ishino
▲12.9インチ版のリターンキー

Magic Keyboard Review Junya Ishino
▲11インチ版のリターンキーは細長く、Shiftキーも小さい


Magic Keyboard Review Junya Ishino
▲12.9インチ版のコントロールキーやTabキー

Magic Keyboard Review Junya Ishino▲コントロールキーやTabキーも、11インチ版は小さくなっている

ラップトップスタイルで、脚の上(正確に言えば太ももの上)に乗せたときにも違いがあります。12.9インチ版は左右の広さが十分あり、重量バランスがいいためか、ひざの上に置いた状態である程度安定します。

一方の11インチ版は、iPad Pro本体側に重心がきてしまうためか、置いただけではグラグラしてしまいます。脚から落とさずに使うには、腕でキーボードを押さえておく必要があります。

Magic Keyboard Review Junya Ishino▲12.9インチ版は、文字通りラップトップ(ひざの上)にきちんと納まり、安定感もある

Magic Keyboard Review Junya Ishino▲11インチ版はコンパクトなぶん、どうしても内股になってしまう。倒れやすいのも弱点

メリットがあればデメリットもあるもの。キーが大きく、安定性もある12.9インチ版ですが、そのぶん重さがネックになります。重量のデータは公開されていませんが、実測で700gほど。下手な軽量PCより重く、本体と組み合わせると1.3kgを超えてしまいます。

持ち歩けない重さではありませんが、ここまでくると、比較的軽量で取り回しがしやすいiPadのメリットが薄れてしまいます。

Magic Keyboard Review Junya Ishino▲12.9インチ版はキーボード単体で700gオーバーとヘビー級

これに対し、11インチ版は593g強で、12.9インチ版よりはやや軽めです。iPad Pro本体と組み合わせても、重さは1.06kg程度。軽量化を売りにしたPCよりは重いものの、その点をあまり重視していないものよりは軽く、実際に近所まで持ち運んでみましたが、気になる重さではありませんでした。

筆者の場合、キーボードを使わない場合は取り外して持ち歩くため、合体時にこの程度の重量であればギリギリ許容範囲です。

Magic Keyboard Review Junya Ishino▲11インチ版は600gを下回っており、本体と合わせても1㎏強に納まる

もう1つ、Magic Keyboardの魅力は、Magic Trackpad 2相当の機能を持ったトラックパッドです。親指がすぐトラックパッドに届くため、Magic Trackpad 2を別に置くよりも、操作はスムーズになります。

こちらについては、12.9インチ版も11インチ版も、操作性には大きな違いがありませんでした。どちらも親指がすぐに届くため、文字入力からカーソル移動の操作に移るのがスムーズでした。

Magic Keyboard Review Junya Ishino▲トラックパッドはどちらのサイズでも指が届きやすく、すぐにカーソル操作に移れる

標準設定ではトラックパッドを押し込んだ操作がクリック扱いになっているため、この設定は変更しておくことをお勧めします。押し込む操作は、トラックパッドにある程度力をかけなければならないため、メニューを何か所か連続でクリックしていく際のテンポが悪くなってしまうからです。

今回は、12.9インチ版と11インチ版の比較という観点でMagic Keyboardを見ていきましたが、モバイル用として持ち運ぶなら、やはり11インチ版がオススメです。キーの打ちやすさと持ち運びやすさのバランスがよく、シーンを選ばず使えそうだからです。

一方で、持ち運ぶ際は単体で持ち運び、キーボードを使うのはあくまで自宅や事務所だけ、というのであれば、12.9インチ版の方がキーボードとしての完成度は高いでしょう。
 
2つのサイズのiPad Proには元々このような傾向がありましたが、Magic Keyboardでそれがより顕著になった印象を受けます。総じて言えるのは、キーボードの打ち心地のよさで、これに慣れてしまうと、Smart Keyboard Folioに戻るのは難しいかもしれません。

キーボードとしては驚くような価格ですが、文字入力命の"プロ"には必携のアイテム。その意味では、まさにiPad Pro用のアクセサリーと言えそうです。

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