「月面全体の地質図」ついに完成、米国地質調査所が公開

日本の衛星「かぐや」のデータも使用

中田ボンベ(Bonbe Nakata)
中田ボンベ(Bonbe Nakata)
2020年04月27日, 午後 07:00 in technology
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NASA / GSFC / USGS2020年4月20日(現地時間)、米国地質調査所(United States Geological Survey)は、月面全体の地質データをまとめたマップを公開しました。

月の表面は平野部やクレーターなど場所によってその形が大きく異なり、形成する地質・地層も場所ごとに異なります。そのため、米国地質調査所では1960年代からNASAと協力して月の地質図の作成を開始しました。以降、地域ごとに分かれた地質図は作成されてきましたが、地図の作成年代がそれぞれに異なる影響で、用語や地質の分類が統一されていませんでした。そのため、地図を統合するのが難しいことで「全球の地質図」が作られることはなかったといいます。

しかし今回、同調査所の研究チームが、月周回衛星「LOLA」が観測した最新の地質データや、日本の月周回衛星「かぐや」が観測した月の赤道地域の標高データなどを利用し、アポロ計画時代に作られた6つの地質図を修正。それらすべてをひとつにまとめ、初の月全球の地質図を作成しました。

地質図は1:5,000,000縮尺で、クレーターや平野部が地質・地層ごとに色分けされており、そのひとつひとつについての詳細な説明がまとめられています。アメリカはかねてより有人月面探査計画を進めていますが、そのプロジェクトでも今回の地質図が役立つと期待されています。

地図は米国地質調査所のHPから無料でダウンロード可能です。興味のある人はチェックしてみてはいかがでしょうか。


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関連キーワード: jaxa, nasa, technology, Unified Geologic Map of the Moon, usgs
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