第93回アカデミー賞、新型コロナ影響で劇場スルーの作品も選考対象とする特例措置を発表

上映対象地域も追加拡大

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2020年04月29日, 午前 11:30 in AV
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Rodin Eckenroth/Getty Images

米映画芸術科学アカデミーが、一時的な措置として2021年の第93回アカデミー賞においてはストリーミングのみで公開された作品も対象にすることを発表しました。理由は発表には記されていないものの、今年の新型コロナウイルスのパンデミックにより映画館の閉鎖が続いており、劇場公開の機会を逸した作品に対する救済措置とも言えそうです。
米アカデミー賞は、選考条件として"ロサンゼルス郡内の映画館での1日3回以上、7日間以上の上映"が規定されています。しかしいまやロサンゼルス郡に限らず、多くの都市で映画館が閉鎖状態にあります。映画業界は、劇場公開の時期を先送りしたり、劇場をスルーしストリーミングでの公開にシフトする検討をしています。

今回の条件変更は、いまのような状況で、優れた作品がアカデミー賞の選考対象から外れてしまうことは望ましいことではないため「当初計画された劇場公開が予定されていたが、最初に商用ストリーミングまたはVODサービスで利用可能になった映画」も選考対象に含めるとの一時的な規則変更を、第93回の選考期間に関して加えるとアカデミーは説明しています。ただし、この変更は劇場が安全だとの判断が下され、映画館の営業が再開されれば、再び適用外になるとのこと。

アカデミーはまた、劇場公開のエリアを従来のロサンゼルス郡内から拡大し、アトランタ、シカゴ、マイアミ、ニューヨークシティ、サンフランシスコのベイエリアも含めるとしました。

この決定がNetflixやAmazonのようにストリーミングのみの映画作品を製作する会社にとっては大きなものになる可能性はあります。もちろん映画館が再び営業可能になれば元のルールに戻るとはいえ、それまでの間はアカデミーがストリーミングの肩を借りる状態になり「映画の魔法を体験するには劇場で見るより優れた方法はない」と主張しつつも、新しい時代への移行を受け入れる格好になります。

ちなみに、米国の映画業界ではハリウッド外国人映画記者協会(HPFA)によるゴールデングローブ賞も、劇場で最初に公開をせずともオンラインストリーミングもしくはDVDをHPFA会員に配布しての代替上映を行うことで選考対象とする一時的な規約変更を今月初めに公表しています。

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