Lincoln

2019年11月、米国の老舗高級車ブランド、リンカーンは新興EVメーカーRivianのクルマをベースとする電気SUVを開発していると伝えられ、今年に入ってそれを認める発表をしていました。しかしいま「現在の状況」つまり新型コロナウイルス感染拡大の影響により、電気SUV計画は中止されたとリンカーンは発表しています。

リンカーンは今年1月、2022年に電気SUVを発売すると発表していました。しかしそのベース"skateboard"プラットフォームを採用する電気ピックアップトラックおよびSUVを今年後半に発売する予定だったRivianのイリノイ州の工場が、新型コロナウイルスの感染拡大に影響を受け、その準備が進まなくなっています。Rivianは先日、2020年後半としていた自社の電気自動車の発売を2021年に延期すると発表していました。

リンカーンの親会社フォードは、現在スポーツカーのマスタングの名を冠した電気SUVと、ピックアップトラックF-150の電動化バージョンを開発しています。リンカーンとしてはRivianのプラットフォームを諦めてフォードのEVをベースに切り替える選択肢もあるかと思われますが、今回の発表では現在の電気SUVの計画が中止になってもRivianとのEV開発における戦略的な協力関係には影響しせず「"skateboard"プラットフォームをベースとする代替車両の開発のためRivianと引き続き協力していく」と述べ、このあくまでプラットフォームを採用することを強調しました。

ちなみにフォードは2019年、前述の自社開発EVの発売前にもかかわらずRivianに対して約5億ドルもの資金を投じています。これは将来的にフォードのバッジを付けた「まったく新しい」電気自動車を生産するための「戦略的パートナーシップ」だとしており、Ford Automotive社長のジョー・ヒンリクス氏をRivianの取締役会に送り込むなどその関係を深めています。ただヒリンクス氏は今月、フォードを退社したと報じられています