謎の衛星ネットワークで使えるスマホがZTEから登場

中国国内で使える4G+衛星スマホ

山根博士 (Yasuhiro Yamane)
山根博士 (Yasuhiro Yamane), @hkyamane
2020年05月1日, 午後 03:00 in mobile
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4G ZTE Smartphone Yamane

スマートフォンは3Gや4G、5G回線で利用できますが、地球上にはまだまだ携帯電話のネットワークの入らない場所があります。海上や秘境の地、山岳地帯などでは衛星通信が利用されているのです。

衛星通信はイリジウムなど複数の企業がサービスしていますが、中国も独自に衛星通信ネットワークを構築し、今年になってから正式にサービスを開始しました。しかも対応スマートフォンもすでに発売されています。

中国キャリアのチャイナテレコムが開始した衛星通信サービス「天星一号」向けのスマートフォンは、衛星回線だけではなく2G/3G/4G回線も利用できます。つまり携帯電話の電波が入るエリアではそちらを使い、山岳地帯などでネットワークが無い時に衛星回線に自動的に切り替えて利用できるというわけ。

4G ZTE Smartphone Yamane

スマートフォンは複数出ているようですが、星聯通信(Satellink)が出している「T900+」は5インチFHDディスプレイにRAM2GB、ROM32GB、1300万画素カメラ(フロント500万画素)と2世代くらい前のスペック。SoCは不明です。

ナノSIMカード2枚でDSDS対応ですが、外部コネクタはマイクロUSB。ハイエンドスマートフォンというわけではないため、このスペックでも十分なのでしょう。

4G ZTE Smartphone Yamane

OSはAndroid 5.0。UIにはMiFovar OSを採用しているので、開発はZTEが行っているようです。いずれにせよ全く知られていない通信回線・スマートフォンが2020年になって出てきているというのは興味深いものです。

なおスマートフォンだけではなく固定電話タイプの衛星電話もあります。星聯通信は元々群や警察、現場などに対応する三防(防水・防塵・耐衝撃)端末を開発しており、一般消費者ではなく業界向けに製品を展開していました。その延長として新たに中国の衛星回線向け端末の開発も行っているわけです。

4G ZTE Smartphone Yamane

T900+の価格は12800元、約20万円。衛星対応スマートフォンということでやはり高いですね。しかし一般人でも買えるようで、チャイナテレコムが販売を行っています。

ちなみに毎月の基本料金は100元(約1500円)で通話20分、300元(約4500)でデータ20MB。ちょっと高いように思いますが、衛星回線でもデータ通信ができるので中国全土あらゆる場所で通信できるわけです。また携帯回線が入るエリアでは別途SIMカードを入れておき、そちらで通信すればいいわけです。

4G ZTE Smartphone Yamane

おそらく中国の街中で見かけることは一切ないだろうレアなスマートフォン。しかし山岳地の奥から発信されるニュース映像の中で見ることがあるかもしれません。実際に衛星回線を使ってどれくらいの品質で通話やデータ通信ができるのか、ちょっと試してみたいものです。

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