アップル、第2四半期の業績発表。iPhone売上の減少をサービスとウェアラブルが補う

新iPhone SEをAndroidユーザーに勧める発言も

Kiyoshi Tane
Kiyoshi Tane
2020年05月2日, 午後 01:40 in airpods
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Barcroft Media via Getty Images

アップルは4月30日、2020年度第2四半期(1~3月)の業績を発表しました。当四半期の売上高は583億ドルとされ、前年同期比で1%と微増しています。

新型コロナウイルス感染拡大による困難な状況のなか、iPhoneの売上高は289億6000万ドルと、前年同期より7%の減少。それをサービスの過去最高の売上高とウェアラブルの四半期最高の売上高が補い、成長を遂げたと述べられています。ただし第3四半期のガイダンス(業績予想)を見送ったことから、年内の業績に史上の懸念が強まり、株価は一時2.6%下落しました。同社CFO(最高財務責任者)ルカ・マエストリ氏はFinancial Timesの取材に、「ガイダンスを提供するのに十分な見通しと確実性があるとは感じていなかった。率直に言って、投資家にとってあまり価値のないことをしたくなかった」と語っています。

そしてティム・クックCEOは決算説明会にて、この第2四半期が3つのフェーズに分かれていたと説明しています。
  • 最初の5週間:記録的な四半期になると確信
  • 続く5週間:iPhoneの供給が制約され、中国での需要は落ちたが、他の地域では安定
  • 直近の3週間:新型コロナウイルスが世界中に広がるにつれ、iPhoneとウェアラブルに対する「要求に対する下方圧力」が働いている

そうした情勢分析をもとに、アップルは第2四半期につき、いくつかピンポイントな業績予想を発表しています。まずiPhoneとウェアラブルの収益パフォーマンスが前四半期よりも悪化すること。第2に、iPadとMacの収益が改善していくという見通しです。

クックCEOは後者につき「その(需要の)一部は、おそらくこれ(新型コロナの影響)がしばらく続くと知っている消費者が、家などで仕事をするためにデバイスを揃えているためです」とコメント。すなわちテレワークとリモート学習をしている人々のおかげだと示唆しています。

さらに注目すべきは、マエストリCFOが4月末に向けての好材料として、MacBook AirやiPad Proとともに新iPhone SEを「上昇」要因の1つとしてあげていることです。おりしもクックCEOも、決算発表後の電話会議にて、新iPhone SEに言及しています。

クック氏は、高い失業率と経済不振のせいで消費者が通常よりも低価格のiPhoneを買っているのか(新iPhone SEは不況のために売れているのか)と尋ねられ、その証拠はないと回答。

同氏によれば、新iPhoneに関心を持つ人には「主な理由」が2つあるとのこと。1つはフォームファクターは小さいが最新技術を搭載したスマートフォンを求めている人もいれば、Androidデバイスから乗り換えたい人もいると述べています。つまりアップルにとっては、新iPhone SEはAndroidユーザーを狙った戦略的製品だとの意図もうかがえそうです。

2020年のアップルは11インチiPad Airや23インチのiMacといった手頃な価格の新製品を続々と投入するとの噂もありました。新型コロナにより消費者の財布のヒモが固くなっているなか、新iPhone SEの好調な売れ行きが、お値頃路線をさらに加速させるのかもしれません。

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