NASAが月着陸船開発にSpaceX、Blue Origin、Dyneticsを選定。2024年にミッション

ボーイング脱落

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2020年05月2日, 午後 01:20 in Space
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SAUL LOEB/AFP via Getty Images

NASAが、2024年までに月に宇宙飛行士を送り込宜区進めている「アルテミス計画」において、月着陸船を開発する民間企業3社を選定したと発表しました。3社のうちSpaceXとBlue Originは月面探査用の宇宙船を開発し、もう1社Dynaticsは有人宇宙船着陸システム(DHLS)の開発を手がけます。NASAは3社に対し総額9億6700万ドルを支給し、この計画を推進します。ほぼ50年前、月面に飛行士を導いたアポロ計画とは異なり、今日のNASAは民間企業の技術力を大きく採用して地球の衛星に基地を作り、最終的に火星への人類到達を実現するために計画を推進しています。

米Amazon創業者ジェフ・ベゾスが設立したBlue OriginはBlue Moon着陸船をベースとする月着陸船Integrated Lander Vehicle(ILV)を、ロッキード・マーティン、ノースロップ・グラマン、ドレイパー研究所の協力を得て開発します。そして自社のヘヴィリフター、New GlennまたはUnited Launch Aliancs(ULA)のVulcanロケットでの打ち上げを計画しています。

イーロン・マスクのSpaceXは今月、NASAとともにCrew Dragon宇宙船の最初の有人ミッションを開始するところですが、月への宇宙船としては100人以上の飛行士を乗せられるという大型のロケット兼宇宙船Starshipの開発を進めています。Starshipは月面だけでなく、将来的に火星への有人飛行も見込んでいます。現在はテキサス州のボカチカにあるSpaceXの施設でそのプロトタイプが建造中です。

Dynaticsは25社以上の下請け企業を束ね、DHLSの開発を行います。この着陸船のコンセプトでは、上向きに伸びる2つの大きなソーラーアレイと、非常に低い吊り下げの乗組員用カーゴで構成されます。

なお、月着陸船の開発に加わることが有力視されていたボーイングはl、今回は選に漏れています。大型ロケットSpace Lauch System(SLS)の開発は当初予定から年単位で遅れており、コスト超過にクロウしてきました。またSpaceXと開発を競っている宇宙船CST-100 Starlinerは初の無人ミッションでソフトウェアの不具合からISSへのドッキングを達成できずに地上に帰還していました。

NASAは、月の上空に月軌道プラットフォームゲートウェイと呼ばれる宇宙ステーションを構築し、地球からのロケットはまずこのゲートウェイへとドッキングし、そこから着陸船で月面へ飛行士を向かわせることを考えていました。しかし、今回の民間企業の選出は、まずは2024年までに月面に飛行士を送り込むことを目標としています。NASA長官は「2024年までに月に到達するためにゲートウェイは必要ない」と述べています。

気になるのは、まだ3社のいずれも着陸船のプロトタイプすら完成させていないということ。2024年まではたったの4年しかなく、月に飛行士を乗せてたどり着く宇宙船の開発が果たして間に合うのかが気になるところ。NASA自身、現状は新型コロナウイルスのパンデミックによってSLSやOrion宇宙船の開発がストップしています。

 
 

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