新型コロナ患者の喉に貼って体調監視するスマート絆創膏、米ノースウェスタン大学が開発

iPadを通じてクラウドにアップロード

Kiyoshi Tane
Kiyoshi Tane
2020年05月6日, 午前 11:50 in corona
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米ノースウェスタン大学とシカゴのシャーリー・ライアン・アビリティラボは、新型コロナウイルス感染の診断を助けるバンドエイドのようなウェアラブルデバイスを発表しました。

感染初期の兆候や症状をとらえ、患者を監視するよう特別に設計されたデータアルゴリズムと連携して動作すると述べられています。本デバイスは患者の胸骨上部のくぼみ、すなわち喉の付け根に絆創膏のように貼り付けるもの。ここで咳の強さとパターン、胸壁の動き(呼吸困難や不規則な呼吸など)、呼吸音や心拍数、発熱などを監視します。

具体的なしくみは、広帯域幅の3軸加速度センサーにより皮膚の表面の動きを測定して、咳や呼吸を検出するとのこと。マイクは周囲の雑音を拾い、かつプライバシー侵害の危険があるため、使用しないとされています。

この機器はバンドエイドのように非侵襲性(体を傷つけない)で24時間を通して装着でき、継続的なデータストリームを取得。そして1日1回、体からはがしてワイヤレス充電器に置きます。すると保存されたデータが近くのiPadと同期してクラウドにアップロードされ、上記のアルゴリズムにより異常がないかどうかが調べられます。デバイスには電源や接続用の外部ポートがないため、消毒もたやすいとのことです。
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すでに25人の被験者が2週間もデバイスを装着しており、約1500時間の記録と1TBのデータが生成済み。現在は週に数十個を生産しており、ゆくゆくは何百ものペースに拡張できる見通しとされています。

注目すべきは、病院のみならず自宅でもデバイスが使われ続けているということです。開発に当たった研究者は「一般的なヘルスケアは、一時的な状態の監視から継続的な監視に移行すると改善されます」、すなわち病院から日常生活に戻った後も体調の監視を続けることが、新型コロナ治療には必須だとの趣旨を述べています。

記事では本デバイスが「重要なデータのギャップを埋める」ともありますが、確かに診察を終えて自宅にいるデータ的な空白期間に症状が急変し、不幸な事態に至ることもたびたび報道されています。医療崩壊を防ぐためにも、本デバイスのように人間が付き添わずに体調を監視でき、何かあれば早期の対応を可能とする機器の普及が求められるのかもしれません。

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