Zoom、暗号化技術のKeybase買収。有料ユーザーにエンドツーエンド暗号化を提供へ

少しずつ改善

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2020年05月8日, 午後 02:00 in Security
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Zoom

ビデオ会議サービスのZoomが、エンドツーエンドでの暗号化技術を持つKeybaseの買収を発表しました。Keybaseはこれまでにテキストチャットやファイル共有などの暗号化サービスを手がけてきた米国のベンチャー企業です。ZoomはKeybaseの取得によって、近い将来にすべての有料アカウントにエンドツーエンドの暗号化された会議モードを提供すると述べました。暗号化は有料ユーザーが会議を予定する際に設定可能となり、無関係なユーザーの入室を防止するとともに会議内容のクラウド保存が無効化されます。

Zoomといえば以前、ビデオ会議を最も強固と言われる256ビットAESで保護していると謳っていたものの、それが実際は128ビット強度で、しかもデータパターンから暗号鍵が推測できるECBモードを利用していることがバレて批判の的にされていました。

しかし新型コロナウイルスのパンデミックによって、いまや非常に多くの人々がテレワークでの業務遂行を求められ、学校の授業が行われるようになっているため、Zoom利用者数は大幅に増加しています。しかしセキュリティ面の設計がおろそかだったことから上述したような問題やZoom爆撃と呼ばれる荒らし行為が頻発し、Zoomはセキュリティ対策を強化するための委員会を設置するなどしています。

したがって通信の秘匿性を高めるエンドツーエンドの暗号化は、Zoomにとってはいま最も必要な機能だと言えるでしょう。ただ、Keybase買収の結果がZoomに反映されはじめるまではもう少し待つ必要があります。Zoomは「5月22日金曜日に詳細な暗号設計案を公開する予定」だとしており、そこで「専門家らからの意見を集め、最終的な設計に統合する」としました。


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関連キーワード: acquisition, encrypted, end-to-end, gear, keybase, news, security, startup, video calls, zoom
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