Office 365の「全員に返信ストーム」対策、提供開始。5000人以上に返信しようとするメールを検出・ブロック

検出すれば4時間スレッド停止

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2020年05月11日, 午後 01:00
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Outlook

マイクロソフトが、Office 365向けに"Reply-All email storms"防止機能を提供し始めました。この機能は複数のOffice 365ユーザーが全社員通知のメールに「全員に返信」ボタンを押して返信することで発生する、膨大なメール処理負荷がサーバーに襲いかかるのを防止します。数千人単位の大きな企業で全社員に送られたメールに対し"全員に返信"すればどうなるかは、想像すればわかることです。しかし、普段はごく少人数のチームでの活動のため、やりとりを共有するために「全員に返信」を常用しているケースもあり、全社員向けのメールでもついつい「全員に返信」ボタンを押してしまうことは考えられます。

とはいえ、膨大なメールの処理が一度に発生するとメールサーバーには大きな負荷がかかり、最悪の場合はいわゆる"鯖落ち"を引き起こしてしまうことにもなりかねません。そこで、マイクロソフトは5000人以上の受信者がいるメールが過去1時間に10件以上発生した場合、そのメールスレッドを一時的に停止するReply All Storm Protection機能の提供を始めました。これは2019年にMicrosoft Igniteイベントで発表されていた機能です。この機能がトリガーされれば、以後4時間はそのメールスレッドへの応答はブロックされ、応答が送信されなかったユーザーにはNDR(Non-Delivery Report:不達通知)が返されます。

この機能は今後も改善を続けるとされ、レポート機能や管理者へのリアルタイム通知、サーバーステータス監視機能などの追加が計画されています。

ZDNetによれば、マイクロソフトは社内でも過去にReply All Stormを2度発生させており、5万2000人以上の従業員に宛てたメールへの返信が吹き荒れて社内のメール配信が何時間も滞ったのだとか。

素人考えだと「全員に返信」ボタンを押したとき送信者数が一定数以上なら、送信前に警告を出せばよいのではないかとも思えます。しかしExchange開発チームは「人間はどんな会社で働いていても人間のように振る舞う」と述べ、今回の対策が「より多くの組織でメリットをもたらすと考えている」と報告しています。

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