Apple、VR動画配信のNextVRを買収。うわさのARグラスを強化?

NextVRはVRコンテンツ制作に長けています

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2020年05月15日, 午後 12:00 in Tomorrow
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Kevin Winter via Getty Images

米Appleが、VR技術企業のNextVRを買収しました。NextVRはスポーツや音楽コンサートを360度映像化しライブ配信し、視聴者にまるでその現場にいるかのような臨場感をもたらすサービスを提供していました。現在、NextVRのウェブサイトは「われわれは新たな方向に向かっています」と記したランディングページ1枚に置き換わっています。Apple広報はNextVRの買収についてたずねたCNBCに対し「Appleはときどき小さな技術企業を買収しますが、通常はその目的や計画についてお話しすることはありません」とこれまでに何度も目にしてきた言葉を返し、9to5Macが1億ドルほどではないかと推測した買収条件やその他詳細については明らかにしませんでした。

調査会社PitchBookによると、NextVRは、主にComcast VenturesやTime Warner Investmentsといったエンタメ業界から1億1600万ドルの資金を調達しており、2019年には従業員数95人を抱えていたとされます。9to5Macは先月、NextVR従業員に対し、サンディエゴからアップル本社のあるクパチーノへの転勤を銘じたと伝えていました。

ここ数年、AppleがVR/AR製品を開発中との報道は何度かあり、ティム・クックCEOも機会あるたびにARの可能性について語っています。1月の業績報告においては「私がAR/VRに興奮するのは消費者向け、エンタープライズ向け両方に訴求できる新技術を持つ機会が滅多にないからだ」と述べていました。Appleは2017年のWWDCでMacのVRヘッドセットサポートやiOS 11へのARKit導入を発表しました、ARKitは現在、バージョン3.5が提供され、開発環境面でのAR/VRヘの対応が進められています。

なお、NextVRの「新たな方向へ向かって」いるとの言葉を信じるなら、買収したAppleが360度形式でスポーツや音楽のライブ配信サービスを行うことはなさそう(と思わせておいて、Apple TV+向けコンテンツに取り入れる可能性はあるかも)。とはいえ、NextVRは動画サービスのための数十件の特許を持っています。Appleは2019年にモーションキャプチャー技術のiKinemaも買収しており、このような「お話しすることがない」規模の買収で収集した技術をいくつか組み合わせた、まったく新しい技術が近い将来にわれわれの前に姿を現す...などという展開にも期待したいところです。

 
 

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