NASA、有人探査プログラム率いるロベロ氏が退任。SpaceX初の有人試験飛行目前

長官との衝突か

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2020年05月20日, 午後 12:55
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NASA/Josh Valcarcel

NASAの有人宇宙飛行計画を指揮するダグ・ロベロ氏が、就任から半年を過ぎたばかりの5月18日でその職を離れました。抜けた穴は、2009~2012年にはSpaceXの安全およびミッション保証担当副社長も務めたケン・バウアーソックス氏が埋めます。
ロベロ氏の辞任理由は正式には述べられていませんが、業界筋によればNASA長官ジム・ブライデンスティーン氏との間で有人探査計画の様々な点において意見が一致しなかったとされます。またArs Technicaは、Blue Origin、SpaceX、およびDyneticsが契約を獲得した月面宇宙船の入札プロセスにおいて問題が生じたと伝えています。ブライデンスティーン長官は5月19日の国家宇宙会議の際にもロベロ氏の人事について発言しませんでした。

ロベロ氏は5月18日、NASA全従業員へ宛てた退任挨拶メールに「われわれが取るリスクは技術的、政治的あるいは個人的な理由でも、誤った判断をしたとたんに重大な問題を引き起こす可能性があります。私が今年の初めにそのようなリスクを取ったのは、私たちのミッションを達成するために必要だと判断したからです。しかし時間配分を考えれば、私の判断が誤りだったことは明らかで、その責任はすべて私ひとりが負わなければなりません」と記しました。ただ、その誤りがなんだったのかは述べられていません。

SpaceXによる初の有人打ち上げが1週間後に迫っていることを考えると、有人宇宙飛行計画のリーダーがこのタイミングで退任するのは理想的ではありません。NASAはロベロ氏の前任者ビル・ゲルステンマイアー氏の退任後に中継ぎとしてこの計画をリードしたケン・バウアーソックス氏を当面の責任者に据えることを明らかにしており、ただでさえ危険な計画の難しい舵取りをスペースシャトルでの5度のフライトや国際宇宙ステーション司令官の経験を持つベテランに任せます。


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