ニューヨーク市地下鉄、新型コロナ対策に100万ドル投じバス・鉄道の紫外線消毒を試験

特定の波長の紫外線に効果ありとの研究結果

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2020年05月21日, 午前 08:50 in Transportation
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MTA New York City Transit

ニューヨーク市地下鉄(MTA)が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策として100万ドルを投じ、地下鉄およびバス車両内の紫外線消毒を試験しています。紫外線の中でもC波(UV-C)と呼ばれる、波長が280nm以下の光は病院や食品メーカーなどで細菌やウイルス、カビを除去する消毒用途で使われています。そしてコロンビア大放射線研究センターは最近の研究で、C波のなかでも約205〜230nmの非常に短い波長に、新型コロナウイルスの不活化効果があることがわかったと報告しています。

MTAはPUROと称するメーカーと提携し、150台の消毒用UVランプをニューヨーク市内の地下鉄やバス、駅構内の導入、をこれまでの薬品散布方式から置き換えられるかを試し始めました。PUROの説明によれば、この消毒用UVランプは簡単に設置および制御ができるように設計されており、強力な広域スペクトルのUV光を放射して、最大99.9%のウイルスと細菌を排除できるとのこと。

新型コロナウイルスの影響が大きいニューヨークを走るMTAは、今月より徹底的な消毒清掃のために、午前1時から午前5時までの地下鉄運行を止め、車両には壁掛形や天吊り型のUVランプを設置し、病院の手術室の消毒と同様に車内の消毒を行っています。第2段階では、これをロングアイランド鉄道とメトロノース鉄道に拡張します。

MTA New York City Transit

試験の効果が高ければ、いろいろな場面で消毒用UVランプの需要が高まることも考えられます。ただ、コロンビア大放射線研究センターが新型コロナに有効とした約205〜230nmの紫外線は人体への影響が少ないものの、PUROの紫外線ランプを含め一般的な消毒用UVランプが発するC波はもっと高い波長を含むため、その光源を裸眼で見たり、無防備な状態で人体に曝露すれば皮膚のDNAを損傷しガン化を引き起こす危険性があることも忘れてはいけません。
 
 

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