フォルクスワーゲン、電気自動車「ID.」販売をオンラインに一本化。ディーラー・顧客の負担削減

ディーラーは顧客サービス・アフターケアに集中します

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2020年05月22日, 午後 04:30 in Tramsportation
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独フォルクスワーゲンが、電気自動車「ID.」シリーズの販売をすべてテスラのようなオンライン販売モデルに移行すると発表しました。自動車販売と言えば、自動車会社の直営もしくは独立のディーラーが車両を購入し顧客に販売するのが一般的ですが、この販売プロセスをオンラインに移行し、顧客はPCやスマートフォンを使い、VWから直接ID.シリーズを購入できるようになります。

顧客はオンラインでの購入前に、そのクルマを納車しアフターケアや地域的なサービスを提供する優先ディーラーを指定します。購入プロセスがオンラインになることで「複雑な価格交渉」がなくなり、ID.シリーズはVWが設定した価格での販売となります。一方、優先ディーラーは顧客に対して下取りや販売相談、試乗手配、納車、点検、アフターケアといったサービスを提供し、販売が成立すれば従来と同様の販売手数料とボーナスを得ることができます。VWのセールス・マーケティング部門を率いるHolger B. Santel氏によると、新しい販売システムではディーラーに変わり「VWが自動車の資金調達について責任を負い、在庫維持費用やショールームに展示する車両に関する費用もVWが負担する」とのこと。また購入を決める前にディーラーでの試乗を望む顧客のために必要な「デモ用車両のリースについても非常に魅力的なコンセプトを用意」し、すべてのディーラーおよび提携企業がこの新しい販売システムに参加したと述べています。

顧客は通常、自動車を購入する際にディーラーとメーカーがどういう関係かを意識することはほとんどありません。しかし自動車の販売がオンライン化すれば、ディーラーが負担し販売価格に上乗せされていた、車両の在庫維持コストや販売に関わる諸費用がメーカー負担になり、顧客がいくつかの販売店で相見積もりして少額の値引きを引き出すよりも最終的な販売価格が低くなる可能性もあります。

フォルクスワーゲン・アウディ・パートナー協会会長Dirk Weddigen von Knapp氏は「新しいオンライン販売の導入はディーラーに大きな経済効果をもたらし、これによりわれわれはより顧客に寄り添った優れたカスタマーケアに集中できます。われわれは世界中の全パートナーが合意できたことを喜ばしく思います。」と述べました。

電気自動車ID.シリーズを対象とするオンライン販売システムは、来月より欧州で販売が開始される「ID.3」に合わせてまずドイツから導入しはじめ、順次範囲を拡大する予定。欧州ではEVへの需要が増大しており、フォルクスワーゲンとしては購入プロセスを単純化しスムーズにすることで、より多くの販売につなげたいところです。

 
 

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