アップル、Siri強化につながる技術持つInductivを買収。AIで機械学習データセット調整、効率化

アップルの買収攻勢は続く

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2020年05月28日, 午後 04:05 in Apple
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Wachiwit via Getty Images
米Appleが、カナダ・オンタリオ州の機械学習スタートアップ企業Inductivを買収したと報じられています。Bloombergは、inductivの技術チームが過去数週間、Apple社内でSiriや機械学習、データサイエンスなど複数のプロジェクトに関わっていたと伝えています。Inductivは、スタンフォード大学やウィスコンシン大学、カナダ・ウォータールー大学の研究者らが設立した企業で、AIを使って機械学習用データセットにあるエラーの識別や修正を、自動化する技術を開発しています。

Bloombergは「機械学習はポピュラーかつ効果の高い人工知能の強化方法。人の手助けを減らしつつ大きな効果を得られるよう人工知能を育てるには、データセットのエラーを取り除き、きれいにしてから食わせることが重要」だと説明しています。つまり、Inductivの技術はAI強化のために手間がかかる作業の一部をAIに肩代わりさせるものだと言えるでしょう。

Appleはここ数年、AIやその周辺技術に関する企業買収を繰り返してます。最近では4月に、AIが自然言語の解釈を強化するための技術を持っているVoysisの買収が明らかになり、さらにAIとは少し違うかもしれないものの、VR技術を持つNextVRの買収も伝えられました。この流れは2018年に元GoogleのAIチーフだったJohn Giannandrea氏を招き入れたことでより鮮明化したようにも思えます。

この一連の買収が、どのような形で結実するのかはまだわかりません。もしかするとDeep Fusion技術のように、われわれに見えにくい部分の技術強化で、劇的ともいえる効果を提供する可能性もありえます。

ただ、今回のIndutivの買収に関しては、まだまだAmazon AlexaやGoogle Assistantを追走する必要があるSiriの強化のため、という見方が強いようです。BloombergはInductivの買収を「Siriで使うデータ改善のため」と伝えています。何度か足音が聞こえては遠のく新型HomePodあたりが、いずれわれわれにその成果を携えて現れるのかもしれません。

ちなみに、アップルはInductiv買収に関して「われわれはときどき小規模のテクノロジー企業を買収しますが、一般的に、それに関する目的や計画については話し合いません」定型句で今回もメディアを煙に巻いています。

 
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