Endeavor NA710E

いまだに終息が見えないCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)の影響により、テレワークを導入するに至った企業も多いことでしょう。しかし急な取り組みにより、テレワークに適したマシンの導入まで踏み切れていない企業も少なくないはずです。 

これまでは、オフィスではデスクトップPC、必要に応じて外出時用にモバイルPCというケースが多く見られましたが、最近はモバイルPCの性能もアップ。オフィスでも外出先でも軽快に使えるマシンを選ぶことで、コストの削減や資産管理の軽減など、さまざまなメリットをもたらしてくれます。

そんな要求に応えたのが、エプソンの「Endeavor NA710E」です。14インチというモバイルPCとしては大画面サイズながら約910gと薄軽設計のため、オフィスでもモバイルワークでも快適にこなせます。今回は「Endeavor NA710E」をお借りできたので、さっそくレビューしたいと思います。 

▲Endeavor NA710E

中身入っているの?と感じるくらい軽いボディー

なんといっても最大の特徴は、その軽さでしょう。サイズは約322.0(W)×216.8(D)×16.5(H)mmと、フットプリントはA4サイズより大きいのですが、重量は約910gなため、見た目から想像する重量とのギャップにより、かなり軽く感じます。

Endeavor NA710E
▲このように片手で持ってもそれほど苦にならない軽さ。たわむこともなく剛性感も高い。

ボディーは天板とパームレスト、底面にマグネシウムアルミ合金を採用。約200kgfの天面耐荷重試験をクリアしており、堅ろう性と軽量さを両立させています。

Endever NA710E
▲天板とパームレスト、底面にマグネシウムアルミ合金を採用。デザインはフラットな印象で、天板にはシンプルにロゴを配しています。

ディスプレイは14インチ広視野角液晶を搭載。フルHD解像度でWindowsの表示スケールを100%で表示しても見づらいことはありません。左右のベゼルはスリム仕様で、画面が目の前に広がる感覚です。

Endever NA710E
▲やはり、14インチぐらいの画面サイズが作業しやすい。

今回お借りしたマシンのスペックは、4コア/8スレッドのインテル® Core™ i7-10510U プロセッサー(1.8~4.9GHz)にメモリーが24GB、ストレージは512GB NVMe接続M.2 SSDを搭載したハイパフォーマンス仕様です。

エプソンのPCはBTO可能なので、予算や用途に合わせてカスタマイズできます。本製品では、CPUに4コア/8スレッドのインテル® Core™ i5-10210U プロセッサー(1.6~4.2GHz)またはインテル® Core™ i7-10510Uプロセッサー(1.8〜4.9GHz)を選択可能。メモリーは8GBと16GBと24GB、ストレージは256GBのSATA3接続 M.2 SSDや512GBのPCI Express x4 M.2 SSDがそれぞれ選択できます。

キーボードは、キーピッチは19.1mm、キートップは14.8mm(いずれも実測値)で、ストロークは1.2mmとタイピングしやすいサイズ感。タッチパッドも広くボタンレス仕様で、ファンクションキーにタッチパッドのオン/オフが割り当てられており、マウス使用時はかんたんにオフにできます。

Endever NA710E
▲「¥」と「Back Space」キーだけ幅が狭いものの、基本フルピッチ仕様なのでタイピングはしやすくなっています。

通信まわりは、最新のWi-Fi 6(IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n)を搭載。対応ルーターを利用していて、十分な速度の固定回線を引いていれば、家族と同時に通信していても速度の低下は抑えられるでしょう。

バッテリー駆動時間は約15.5時間と長め。これだけ長ければ、1日中業務で使っていても充電せずに済む計算です。モバイルワークで持ち歩くときも、ACアダプターは不要でしょう。

Endever NA710E
▲ACアダプターは比較的小型ですが、それでもいつもかばんの中に忍ばせておくのは負担になります。

インターフェースは、EndeavorのノートPCとしては初となるVGAポートを排除。日本のビジネス界では、いまだにレガシーインターフェースの搭載にこだわる企業も多いのですが、世界的に見れば、HDMIポートは搭載してもVGAポートは搭載しないのが一般的です。

Endever NA710E
▲右側には、電源ボタンとmicroSDカードスロット、ヘッドホン出力 / マイク入力、USB3.2 Gen1 Type-Aポート、セキュリティロックスロット。

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▲左側には電源ランプ、ACアダプター コネクター、HDMIポート、USB3.2 Gen2 Type-Aポート、USB3.2 Gen2 Type-Cポートが用意されています。

エプソンとしても今回、レガシーインターフェースを排除してでも、そのぶん薄くてデザイン性の高いモダンPCを造り上げることを目標に開発しています。ただ、薄いものの最新の高速USB 3.2 Gen2ポートを搭載。HDMIポートやmicroSDカードスロットも搭載するなど、必要十分な仕様になっています。

また、USB-Cポートはディスプレイ出力に対応。さらに電源供給も可能なので、対応するモバイルディスプレイを用意すれば、本機とケーブルで繋ぐだけで、出先でもデュアルディスプレイ環境を構築できます。オフィスワークでデュアルディスプレイ化している人なら、それと変わらない作業効率が得られるでしょう。

エプソンでは、15.6インチのモバイルディスプレイ「LD16W61」なども扱っているので、併せて購入するのもオススメです。

Endever NA710E
▲15.6インチモバイルディスプレイ「LD16W61」(写真手前)と組み合わせた例。USB-Cケーブル1本で駆動し、折りたたみスタンドにもなるカバーも付属するので、持ち運び時にもかさばらずに済みます。価格は2万5000円(税抜)。

サウンドまわりもテレワークでよく利用されるオンライン会議を意識しており、ノイズキャンセリング付きマイクと1.5WというモバイルPCとしては出力の大きいステレオスピーカーを内蔵しています。このため、音声が聞き取りやすく、無理してヘッドセットを利用せずに済むところも見逃せないポイントです。

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▲オンライン会議も、ヘッドセットを使用せずとも快適に行えます。

性能をチェック

 今回はお借りしたモデルで性能をチェックしてみました。まずはCPUの性能を測る「Cinebench R23」から。なお、計測時は電源を接続し、電源設定を最大パフォーマンスにしています。

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▲「Cinebench R23」の結果。

結果はマルチコアが2907pts、シングルコアが920ptsで、ビジネス系アプリを利用するには十分な性能を示しています。続いて、アプリの総合的なパフォーマンスをチェックする「PCMark 10」を実行してみました。

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▲「PCMark 10」での結果。

結果としては、4064とこちらも十分なパフォーマンスが得られています。内蔵GPUのため、写真やビデオといったスコアは多少低いものの、そのほかは6000を超えているので、ビジネスアプリは快適に使えるはずです。

もう1つ、軽めの3Dゲームである「ドラゴンクエストXベンチマークテスト」も実行してみました。グラフィック設定を最高品質で計測しましたが、1280×720ドットの解像度で9630と「とても快適」レベルとなりました。フルHDでグラフィク設定をワンランク落としたり、1280×720ドットでプレイすれば楽しめるでしょう。カジュアルな3Dゲームも動かせる性能があるのですから、ビジネス系のアプリなら、より性能に余裕を持って動作するでしょう。

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▲「ドラゴンクエストXベンチマークテスト」の結果。

続いてストレージ性能ですが、「CrystalDiskMark 8.0.0」を使いNVMeモードにして計測しました。

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▲「CrystalDiskMark 8.0.0」でNVMeモードにして計測した結果。

結果は、シーケンシャルリードで3500MB/秒超え、シーケンシャルライトで3000MB/秒弱というPCIe 3.0接続の性能をフルに発揮しています。BTOで選択できる256GBのストレージはSATA3接続なため、おそらく1/7程度の速度と思われます。したがって、アプリの起動やファイルの読み書きによる作業効率にも直結するストレージは、BTOでは512GBの方を選びたいところです。

また、Wi-Fi6対応ということで、ネットワーク速度もチェックしてみました。回線はNuro光、Wi-Fi6対応ルーターを接続した環境でSpeedtest.netを使って計測しています。なお、回線やサーバーの混み具合、時間帯によって速度は大きく左右されるので参考までに留めておいてください。

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▲リンク速度は上り下りともに1201Mbpsでつながっています。
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▲SpeedTestアプリを利用して計測。最大速度は下り572.24Mbpsでした。

結果は、下りで最大約572Mbps、上りで最大約335Mbpsとなかなかの結果が得られました。テレワークの場合、ビデオを利用するとどうしても通信速度が必要です。もしまだWi-Fi6環境でなければ、通信環境も併せて整えることを検討するといいでしょう。

なお、これだけ充実した仕様ながら、バッテリー連続駆動時間が約15.5時間(公称値)と長持ち。急速充電機能にも対応しており、およそ30分の充電で約8時間の動作が可能な点も特長となっています。

ビジネス用途に適したサポート体制とセキュリティ

Endeavor NA710E
▲本体が軽いので小脇に抱え、オフィス内でも、コワーキングスペースでも、自宅でも気軽に作業場所を変えて仕事ができます。

ビジネスにおいて重要なのが、サポート体制です。一般的に保証期間は3年というメーカーが多い中、エプソンでは最長6年の定額保守を用意。ライフサイクルが長い企業でも安心して使えます。

修理はもちろんオンサイトも可能ですが、修理依頼をしてマシンを工場へ発送すれば、最短1日修理で返却されるというスピーディーな対応が特徴です。しかも土日も稼働しているため、金曜日の夕方に発送すれば月曜日に戻ってくるため(もちろん修理可能であれば)仕事への影響を最小限にできます。

また、本製品はバッテリーの着脱ができないため、別途交換サービスを用意しています。購入時に契約すれば、バッテリーがヘタったときに、いつでも交換を依頼できます。

Endever NA710E
付属のバッテリーユーティリティを起動すると、バッテリーの状態をチェックできるので、これでヘタっているかどうかを確認できます。

バッテリーは1回または2回交換できるサービスが用意されており、オンサイトもしくは工場へ発送し、修理対応と同様1日で返却してくれます。価格は1回契約が1万6000円(税抜、以下同じ)、2回契約が3万円。オンサイトの場合は1回契約が2万8000円、2回契約が5万2000円となっています。

また、ビジネス利用で重要なセキュリティもしっかりしており、Windows Hello対応の顔認証機能を搭載。BTOでWindows 10 Proを導入すれば、BitLockerによる暗号化もハードウェアで行えます。

本格的にテレワークを実施したいなら本製品の検討を

Endever NA710E

薄くて軽くて大画面だから、オフィスワークでフリーアドレスの環境でも活躍。オフィスからモバイルワークへシームレスに利用でき、在宅勤務時も会社からの持ち運びも楽なので、テレワークを快適に行えるはずです。

今回お借りした製品は、ハイパフォーマンス仕様でしたが、BTOで予算に合わせたスペックを選ぶことで、13万8000円(税抜)から購入できます。オンラインサイトから少数購入も可能なので、個人事業主や中小企業でも導入しやすいでしょう。

モバイルワークもオフィスワークも、どちらも快適にこなせるバランスの取れた本製品は、これからの“withコロナ時代”を支えてくれるはずです。