新しい働き方のスタイルとして提案され、大企業を中心に少しずつ採用され始めていたテレワーク。普及には時間がかかるものと考えられていましたが、新型コロナウイルス感染症の影響から、予想に反して多くの企業で一気に導入が進みました。

とはいえ、当初はそれが落ち着くまでの一時しのぎといった意味合いが強く、既存機器の流用でなんとか仕事を回せるよう工夫した……というのが実情ではないでしょうか。

しかし、ここまでその影響が長引くと、古いPCを引っ張り出してなんとか乗り切るというのにも限界があります。今後、テレワークが当たり前になることも考慮すれば、そろそろ快適な動作のPCが欲しくなるというのは当然です。

新しいPCは仕事用だと割り切って選ぶのもいいですが、せっかくPCを買うのであれば、趣味などの個人用途でも使える高性能なモデルが欲しいところ。そうなると、いかにもビジネスPCといった雰囲気のあるゴツイ製品より、持ち運びできるモバイル機や、デザイン性に優れた製品が気になってくるでしょう。

そんな人におすすめしたいのが、「HP Spectre x360 14」です。

洗練されたデザインと落ち着いた色合い。実用性の高いインターフェースにも注目

なんと言ってもまず注目したいのが洗練されたその見た目。面をうまく使ったデザインは、開いた状態でも閉じた状態でも見栄えが良く、まるで宝石のよう。CNC加工による精度の高い造形と印象的なツートンカラーによって、思わず振り向いてしまう高級感があります。

ヒンジ部分には「SPECTRE」の文字が刻まれており、強く主張しないものの、ブランドとしての自信の現れでしょう。

ユニークなのが、インターフェースのうちUSB Type-Cのひとつが、ちょうど右奥のカットされている部分に配置されていること。これはただの見た目重視、もしくは、奇をてらったものだと思うかもしれませんが、実は実用的なもの。その理由は、実際にケーブルを挿してみればわかります。

通常であれば、USBケーブルを挿すと横に出っ張ってしまいます。一時的に使う周辺機器を接続する場合は問題ないのですが、気になるのが電源ケーブルの場合。長時間接続しておおくことが多いため、マウスを接続して使う場合など、ジャマになってしまいます。

その点斜めに接続できるHP Spectre x360 14ならば、この電源ケーブルを後ろへと逃がせるため、まったく邪魔にならないのがメリット。ほんのちょっとの工夫ですが、ストレスなく使えるというのはそれだけで大きな魅力です。

ちなみにこのUSB Type-Cポートは最新のThunderbolt 4に対応しており、様々は周辺機器が接続できます。各種USB機器が使えるのはもちろん、従来のThunderbolt 3機器も利用可能。例えば様々なインターフェイスがまとまっているドックを接続すれば、ディスプレイやマウス、キーボード、外付けHDDなどをケーブル1本でまとめて増設できるようになり、便利に使えるはず。同時に充電ができるドックもあります。

家ではドックを接続してデスクトップのように使い、リビングや外出先ではモバイルノートとして使いたい、という人はそういったオプションを探してみるといいかもしれません。

右側面にはUSB Type-Cしかありませんが、左側面にしっかりとUSB Type-Aが装備されているのもうれしいところ。最近ではUSB Type-Cしかない機種が増えてきましたが、周辺機器の主流は今でもUSB Type-Aのまま。こういった機器が変換アダプターなしに使えるという点から、実用性を重視したスタイルだというのが実感できます。

ノート、テント、タブレットなどへ変形。シーンに合わせた最適なスタイルで活用

ディスプレイが360度回転するヒンジを採用しているため、様々なスタイルへと変形が可能。机に向かって仕事をするときはノート、息抜きに動画鑑賞するときはテント、横になってくつろぎながら使いたいときはタブレットといったように、シーンに合わせて使いやすいスタイルを選べます。

変形方法は簡単で、単純にディスプレイを大きく開き、そのまま裏側に回転させるだけ。180度を超えるとキーが無効化されるため、誤押しで困ることもありません。

タブレットスタイルが最も活躍するのは、やはりペンを利用するときでしょう。机の上に平たく置く、腕に抱える、膝の上に置くといったように、自分の使いやすい姿勢で利用できます。

ペンと聞くとイラストを描くといった印象がありますが、手書きメモの作成、書類への指示書き込み、簡単なイメージ図の作成など、ちょっとした用途でも便利に使えます。

このペンの悩みのひとつにあげられるのが、置き忘れやすいこと。紛失しやすいというのもそうですが、移動時に一緒に持ち歩くのを忘れてしまうということが多々あります。

その点HP Spectre x360 14なら、本体左側面に強力なマグネットで装着できるため、置き忘れのミスは減らせるでしょう。かなり強力にくっついてくれるので、本体を抱えて移動中に落としてしまうといった心配もありません。

そしてもうひとつペンで困ることは、電池切れ。頻繁に起こる事ではないのでそこまで困るわけではありませんが、一般的にはあまり売られていない細い乾電池を使っている製品も多く、入手しづらいという点で困ります。

HP Spectre x360 14に付属のペンは本体と同じくUSB Type-C端子で充電可能となっているため、万が一の電池切れでもその場で充電できます。また、ペンそのものの重量も軽くなるので、書きやすいというのも特徴です。

広く使える3:2のディスプレイで効率アップ! 改良されたキーボードや便利な生体認証でより使いやすく

HP Spectre x360 14の写真を見て気づいた人もいるかと思いますが、このモデルはディスプレイのアスペクト比が一般的な横長の16:9ではなく、3:2となっています。この比率の利点は、より多くの情報を1画面に表示できること。

▲画面比率3:2のHP Spectre x360 14の場合。
▲一般的な画面比率16:9の場合。

具体的な例をお見せしましょう。こちらはエクセルのテンプレートですが、16:9のフルHDで開いた場合は全体が表示されず、スクロールが必要となってしまっています。

ところが、3:2の比率であれば、横の表示範囲は同じまま、縦の表示範囲だけが拡張されるため、全体を1画面で表示できるようになります。

スクロールの手間くらいじゃ変わらないだろうと思うかもしれません。しかしそれは、あくまで1度だけ読む場合に限ります。実際の編集では色々な箇所を修正することが多く、そのたびに画面上のスクロールが必要となります。表示範囲が広ければその頻度が減るわけですから、作業効率が上がるのは必然でしょう。

このディスプレイにはもうひとつ特徴があり、それがのぞき見を防止するプライバシーモードの搭載です。この機能を使うと視野角が極端に狭くなるため、得に横からののぞき見を防げるのがメリット。屋外や新幹線の移動中などで周囲に人がいる場合はもちろんですが、普段でもパスワード入力時など、用心のためにプライバシーモードを活用するというのもおすすめです。

▲プライバシーモードオフ。
▲プライバシーモードオン。

使い方は簡単で、F1ボタンを押すだけ。これで簡単にモードを切り替えられます。

また、のぞき見への対策としては、生体認証の搭載も見逃せないポイントです。いくら周囲に注意を払っていても、どこからのぞかれているのかはわからないもの。少し席を離れている間に盗み見られたPINでロックを解除され、個人情報を盗まれたり、ウィルスを仕込まれたりしたら最悪です。

▲顔認証対応のIRカメラ。

その点、生体認証ならいくら見られても大丈夫。本人の顔、もしくは指紋がなければ解除されないため、人目のあるところでも安心して利用できます。特に顔認証に対応したカメラを搭載している場合、ロック画面の解除はカメラを見るだけでOK。PCに触れることなく、数秒とかからず認識されるのが手軽です。

▲指紋認証機能も搭載。

ただし、最近は感染症対策でマスクを着用していることが多く、顔認証がうまく使えません。こういった場合は指紋認証も設定しておき、どちらでも認証できるようにしておくといいでしょう。HP Spectre x360 14なら顔認証と指紋認証の両方に対応しているので、柔軟に使えるのがうれしいですね。

なお、カメラは生体認証用のIRカメラだけでなく、Web会議などで使える通常のカメラも搭載。別途カメラを用意することなく、オンラインミーティングなどをこなせます。

▲シャッターが上がった状態。
▲シャッターが下りた状態。

ユニークなのが、ワンタッチでカメラ機能をオフにできること。もちろん、Web会議ソフト上でもオンオフは切り替えられますが、子供やペットの乱入といった急なトラブル時に素早く操作できる人は少数派でしょう。こんな時でも、キーを押すだけでカメラをオフにできるのであれば、迷わず操作できます。

カメラ機能がオフの場合、カメラに白いシャッターが下りるため、ひと目でオンオフが見分けられるのも便利です。

使いやすさを追求したキーボードとタッチパッド。専用アプリで素早くスマホと連携

キーボードは、他のHPのノートPCと異なり、Enterキーのさらに右にHomeやEndなどのキーを備えていないことが大きな変化。ユーザーからの意見もあって本機では配置が変更となりました。

もちろん単純に削除しただけでなく、一部のキーはサイズが拡大。EnterキーやBack Spaceキーなどが押しやすくなったというのもメリットです。

加えて操作性が大きく改善されていると感じたのがタッチパッド。その理由は明確で、純粋に縦幅が大きくなり、縦方向の操作に余裕ができたためです。これはディスプレイのアスペクト比が3:2となり、本体の奥行きが大きくなったことによる恩恵と言えるでしょう。

タッチパッドの制御も見事で、手のひらが触れてもポインターはまったく動かず、指先で触れれば自然に操作できるようになっています。この制御が下手な製品だと、キー入力中にポインターが動いてしまう、勝手にタップと勘違いされるといったことがたびたび起こりますが、そういった誤認識はまったくありませんでした。

操作の利便性でいえば、スマートフォンとの連携部分も見逃せません。通常、スマートフォンとファイルをやり取りしようとすれば、USBケーブルで接続する、USBメモリーを使う、内蔵のメモリーカードを使う、クラウドストレージを使う、といったあたりが定番でしょう。

しかし、USBを使う場合はケーブルや機器が必要となりますし、クラウドストレージではアップロード、ダウンロードに時間がかかってしまうことも少なくありません。

▲スマートフォンとのデータのやり取りに便利なHP QuickDrop。

こういったファイル共有に便利な機能が「HP QuickDrop」です。専用アプリのインストールこそ必要ですが、スマートフォンでもタブレットでも使え、機種に縛られずに利用できます。しかも、接続設定はQRコードを読み取るだけと簡単です。

一度接続してしまえば、あとはファイルや写真、メモなどを入力するだけ。チャット風の画面で共有されるため、中身もひと目で確認できるというのが便利です。

Wi-Fi経由で共有できるため、速度は高速。もちろんサイズ制限もありません。資料作成に必要な写真を転送する、気になるサイトのURLを共有するといったように、手早く情報を共有するのに活躍してくれます。

第11世代Coreの実力は? 内蔵グラフィックスの性能向上で、軽量3Dゲームなら遊べる!

HP Spectre x360 14が搭載しているのは、最新となる第11世代のCoreプロセッサー。モバイル向けのCPUでありながら高い性能を持ち、仕事用としてはもちろん、動画や写真編集、プログラミングなど、趣味の用途でもしっかりと使えるだけの実力があります。

また、うれしいのは内蔵グラフィックスが「Iris Xeグラフィックス」へと進化していること。従来と比べ3D性能が大きく向上し、軽量3Dゲームならば遊べるほどになっています。

試しにベンチマークソフト「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」を動かした結果を紹介しておきましょう。

CPUにCore i5-1135G7を搭載したモデルを使い、解像度はフルHD(1920×1080ドット)、画質は「最高品質」、グラフィックスモードはフルスクリーンとして実行。結果は3399というスコアで、評価が「やや快適」ということからも、十分遊べるだけの実力があります。

参考までに、ひと世代前となるCore i5-1035G4を搭載したノートPCのスコアは1035。評価は「設定変更が必要」というもので、遊べるレベルではありません。このノートPCでまともな速度で遊ぼうとすれば、解像度をHD(1280×720ドット)に落としたうえ、画質も下げなければならないでしょう。この結果からも、性能が大きく向上していることがわかります。

ただし、性能が高くなればそのぶん発熱も大きくなり、ひいてはファンの高回転化、騒音の増大へと繋がります。ところが、HP Spectre x360 14は高負荷をかけてもそこまでうるさくなりません。

それはなぜか。その仕組みのひとつが、HP Command Centerから変更できる「システムコントロール」にあります。これは負荷に応じて適切な速度になるようCPUをコントロールしてくれるもので、デバイスモードに「スマートセンス」、もしくは手動の「最適」を選んでおけば、CPU温度が高くなりすぎないよう制御し、快適な動作のまま騒音も抑えてくれます。

「スマートセンス」に設定し、通常利用時の騒音がどのくらいなのかを調べようと思ったのですが、ファンの回転音がほぼなく、騒音計を近づけても騒音値に変化はありませんでした。

よくあるノートPCでは、動画再生を始めた途端ファンが回転し始める、ということがありますが、HP Spectre x360 14はある程度高い負荷が連続しない限りファン回転数を抑えるよう制御されているようで、騒音はほぼなし。静音性ではかなり優秀なものとなっています。

なお、「スマートセンス」や手動の「最適」ではCPUの性能を最大まで引き出すことはできません。動画編集など、少しでも高い性能が欲しい場合は、手動で「パフォーマンスモード」へと切り替えるのがいいでしょう。

そのほか、キーボードの奥側には高音質なクアッドスピーカーを搭載するのも特徴です。Bang & Olufsen社のサウンドシステムを採用し、伸びのある高音と驚くほどの立体感がある音を楽しめます。これだけ薄型のためさすがに低音は弱めですが、ノートPC内蔵とは思えないほどの音質なのは間違いありません。

ボリュームはかなり大きくでき、近所迷惑になるくらいの大音量になります。なお、最大にしても音割れはほとんどないので、よほど音質の高いスピーカーを繋がない限り、内蔵スピーカーで問題ないと断言できます。趣味の音楽再生、動画観賞時はもちろんですが、意外と活躍してくれるのがWeb会議。相手側のマイク環境によって音量・音質が大きく変わるため、キレイな音で大音量再生できるというのは、かなり重宝するはずです。

スタイリッシュな薄型モバイルなのに高性能。シーンを選ばずマルチに使える!

デザインの良さばかりに目を向けがちですが、実用性までしっかりと考えられたデザイン、シーンに合わせ自由なスタイルで使える変形、長時間の利用でも不満を感じないキーボードやタッチパッド、そしてオールマイティに使える高性能のすべてを備えた1台。まさに死角なしといったモデルに仕上がっています。

テレワーク用としてはもちろん、動画編集などのクリエイティブ用途や趣味、プライベートでも活躍してくれるのは間違いないでしょう。新しくノートPCを購入しようと考えているなら、HP Spectre x360 14はその筆頭候補に加えておきたい製品です。


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