テレワークをする機会が増えつつある昨今、ビジネスやクリエイティブな作業が中心の場合、何を基準にディスプレイを選びますか?

価格はもちろんですが、サイズ選びや色域がどのくらいなのか、使い勝手はどうかなど、選ぶ基準はいくつもあります。なかでも重要となるのが、目から情報を入力するデバイスとして、いかに画面が見やすく作業しやすいか、ということ。画面が見やすくなれば、作業効率のアップにつながるだけでなく目の疲れも軽減されます。長時間画面に向かうような使い方をしているなら、なおさら重要でしょう。

そこで提案したいのが、画面の位置や角度を自在に調整できるスタンド部分にこだわったディスプレイ。今回は、アームスタンドを標準で採用したLGのウルトラワイドモニター「34WN780-B」をご紹介します。

調整の自由度が高いアームスタンドを標準装備

最近のディスプレイは低価格化が進み、調整に自由度がないスタンドタイプが増えてきています。かろうじて上下の角度調整機能が備わっていたとしても左右の角度調整や高さ調整ができなければ、自分の作業スタイルにベストフィットしないことにはすぐ気がつくことでしょう。そうなるとディスプレイに合わせるため無理な姿勢になったり、設置場所を妥協せざるを得なくなったりして、「作業スタイルをディスプレイに合わせる」ということになってしまいます。

もちろん、スタンドタイプのディスプレイでもチルトやスイベル、高さ調整機能を備えた製品はありますが、自由度をさらに高めるため、ディスプレイアームを別途購入するというケースも増えてきています。ディスプレイの多くはVESAマウントに対応しており、アームスタンドを用意さえすれば装着はできます。ただ、アームスタンドもそれなりの価格なので、予算を考えると……ということもあるでしょう。

その点本「34WN780-B」はアームスタンド標準装備。購入してすぐにベストフィットな作業環境が手に入るわけです。

調整できる範囲は、上下の角度調整や高さ調整だけでなく、左右の位置調整、伸長/引き込み、左右の角度調整など自由自在。座っての作業だけでなく、立ちながらの作業、隣の人に見せながらなど、さまざまなスタイルで利用可能です。

▲スイベル左右各280度、チルト角上下−25~25度、高さ調整幅130mmとなっており、自由度の高い位置決めができる

机への設置はCクランプで簡単。アーム内部にケーブルを通せるので配線もスッキリ。卓上を広々と活用できます。

▲Cクランプで装着できます。机の厚みに合わせて調整も可能
▲アームスタンドの内部にケーブルを隠蔽でき、配線もスッキリ。デスクトップPCを床置きにしているときはありがたい仕様です

エルゴノミクスデザインを採用しているので、デザイン的にもスッキリとシンプルで使いやすいのも特徴です。

アスペクト比21:9のウルトラワイドIPS液晶を搭載

「34WN780-B」の特徴はアームスタンドだけではありません。アスペクト比21:9というウルトラワイドディスプレイは、一般的なディスプレイを2つ並べたぐらいの作業領域を確保できます。ビジネス用途ならWordとExcelを開きつつブラウザで調べ物をしたり、クリエイティブ用途なら作業画面と資料を並べて作業したりできるほどの広さと言えます。

▲ウルトラワイド画面の利点は、このようにウインドウを重ねずに並べられるところ。2つのディスプレイを並べて同じことをしようとすると、ディスプレイをまたいでウィンドウを配置しなければならないので使いづらい

ディスプレイ本体のサイズは817×365×46mm。34インチIPS液晶を採用し解像度は3440×1440ドットとなります。HDR10に対応しており、コントラスト比は1000:1。輝度は300cd/平方メートル、色域はsRGBで99%をカバーしています。そのほかブルーライト低減やフリッカーセーフなど、目の疲れを低減する機能も搭載。OSDはディスプレイ中央下部にあるジョイスティックで操作できるので、設定しやすいのも特徴です。

▲電源ボタンも兼ねたジョイスティックでOSDをコントロールできます
▲OSDはシンプルでスッキリ、見やすい仕様です。ジョイスティックなので、操作もしやすいのです

また、「OnScreen Control」アプリを導入すれば、PC上からディスプレイの各種設定変更が行えます。USBケーブルを接続せずともHDMIやDisplayPortのケーブルを接続するだけで設定変更ができるので、煩わしさもなく、手元で切り替えられる便利さを備えています。

▲「OnScreen Control」アプリを使うと、画面分割やOSDでの設定がマウス操作でできるように

インターフェースは、HDMI×2、DisplayPort×1、USB 3.0端子はアップストリームが1つ、ダウンストリームが2つ備わっていて、USBハブとして利用可能。ディスプレイ内蔵としては出力が高い7W×2基のスピーカーを内蔵しており、十分な機能を有しています。

▲コネクター類は差しやすく、USBハプ機能も完備。電源はACアダプター方式になります

アームスタンドとウルトラワイドの組み合わせは最強

実際に使ってみましたが、基本的にはアームスタンドを付属のCクランプで机に固定するだけなので設置に苦労はありません。クランプにはクッションが付いているので机を痛めることもないでしょう。

ただ、机上の下に幕板があったり、金属で補強されていたりする机の場合、装着しづらいケースがあるかもしれません。購入前にクランプが装着できるのかは確認しておいたほうがいいでしょう。なお、机に穴を開けて固定するための器具も同梱されています。アームスタンドへのディスプレイ取り付けも工具不要でワンタッチ着脱。このあたりは汎用のアームスタンドとは違う、標準装備のメリットと言えます。

ディスプレイを自在に調整できるのは非常に快適です。作業によって、近づけたり、遠ざけたり、あるいは見やすい位置へ調整したりと、快適な作業環境を構築できます。アームの動きも非常になめらかで、椅子に座りながらでも自在に調整できました。

▲座っての作業はもちろん、立っての作業でも最適な角度に調整できる自由度の高さがポイントです

机上で別の作業するとき、じゃまにならない位置にディスプレイを避けられるので、作業環境のオンとオフをつくれるのもアームスタンドのメリットと感じました。

そしてウルトラワイドという横長画面は複数ディスプレイを並べるよりも作業効率がグッと上がります。複数ディスプレイだとディスプレイごとに分けてウインドウを配置する必要がありますが、「34WN780-B」ならそんなことを考える必要もありません。一方を広くして他方を狭くするといった、ウインドウサイズの自由度が高く作業内容によって最適な環境を構築できます。また、ゲームでは広視野が表示でき、有利に進められるのも個人的には嬉しいポイントでした。

このウルトラワイドの使い勝手をより高めてくれるのが「OnScreen Control」アプリ。使い勝手のいいウインドウ分割機能を備えており、アプリごとに自動的に配置できるほか、分割の調整やアプリの入れ替えもマウス操作1つで簡単にできます。Windows標準でも4分割はできますが、より多様な分割が可能なので、本製品を購入したら必ずこのアプリの導入をオススメします。

▲「OnScreen Control」アプリを利用すれば、カンタンにウィンドウの分割配置設定ができます。ウインドウを移動すると分割設定のサイズでスナップしてくれるため、かなり便利です

また、アプリによって画面モードを割り当てられ、アプリ起動で自動的に切り替わるようにすることもできます。文書を読むときはブルーライト低減モード、写真の編集時は輝度アップ、といった設定変更をわざわざする必要がなくなります。

▲画面モードもマウス操作でOK。映像ケーブルだけで利用できるのが◎
▲アプリと画面モードを組み合わせれば、アプリを起動すると自動的に指定した画面モードへ切り替わります

「34WN780-B」をしばらく使って感じたのはやはりウルトラワイド+アームスタンドの良さ。ちょっと文字が見づらいといったときでも自分が前に乗り出すのではなく、ディスプレイを少し手前にできるのは便利です。

会社支給のノートPCでテレワークという方が多いと思いますが、そんな小さな画面では目も疲れやすいですし、作業効率も悪いはず。「34WN780-B」と組み合わせることでテレワークも快適になることでしょう。

ウルトラワイド画面とアームスタンドは最強コンビ

「34WN780-B」は実売価格が6万4000円前後。34インチウルトラワイドISP液晶でアームスタンド標準装備という仕様を考えれば、コストパフォーマンスはかなり高いでしょう。汎用のアームスタンドを別途購入するより、設置性も高くデザインの統一性もあるため本製品を選ぶメリットは断然あります。IPS液晶で発色もキレイなので、クリエイティブな作業はもちろん、テレワークを含めたビジネスでの利用にもオススメしたい製品です。

ちなみにアームスタンドを標準採用するディスプレイとしては、31.5インチ4K解像度の「32UN880-B」(実売価格8万4000円前後)もあるので、自分の用途に合わせて選ぶといいかもしれません。