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2020年3月より日本でもサービスが始まった第5世代移動通信システム 『5G』。エリアも徐々に広がりつつあり、通信の進化と歩調を合わせるように、スマートフォンも魅力を高めた新製品が次々とデビューしている。

富士通コネクテッドテクノロジーズ(FCNT)が開発したNTTドコモ向け『arrows NX9 F-52A』も、そんな最新5Gスマートフォンの1つだ。

単に5Gに対応するだけでなく、プロeスポーツチームと共同開発したマニアックすぎるゲーム機能や、アドビと協業したカメラ、持ちやすいボディなど、特徴は多岐にわたる。順を追って解説していきたい。

『arrows NX9 F-52A』でまず注目したいのは、持ちやすく美しく、そして割れにくい本体だ。スマートフォンの大型化が進む中、本機は片手でも持ちやすい横幅(約72mm)と軽さ(約162g)を保ちつつ、大画面と美しい仕上げ、さらに落としても割れにくい堅牢性を特徴としている。

背面は透明感のある素材を採用し光沢感を出しつつ、さらに繊細な輝きを金属フレームとマイクロテクスチャーパネルで、知的で高級感あるデザインを演出。また、カメラの飛び出しがほとんどない設計となっており、机の上に置いた際にもぐらつきにくい。

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次に注目したいのが、6.3インチ有機ELディスプレイの搭載だ。画素が自ら発光する有機ELパネルは、バックライトを使う液晶パネルに比べてコントラスト比が非常に高く、黒浮きのない『漆黒』を表現できる。有機ELは鮮やかな色の表示にも優れており、一般的には高価格帯のスマートフォンでよく使われている。

『arrows NX9 F-52A』では画面の輝度をブーストし、明暗差を強調するHDR表示にも対応。最新の『HDR10+』方式に対応しているので、YouTubeなどといったHDR対応の動画配信サービスにおいて、HDR対応の作品を鑑賞する際に、明暗差のはっきりとしたメリハリのある映像を楽しめる。

さらに本機はベゼル(額縁部)も狭いため、コンパクトながら映像を大画面で視聴できる。

高さ1.5mからの落下試験もパス

落としても画面が割れにくい堅牢性も特徴となる。もともとarrowsシリーズは「割れない刑事(デカ)」というCMで宣伝していたように、落としても画面が割れにくい点を追求していた。

『arrows NX9 F-52A』は社内試験において、高さ1.5mから26方向でコンクリートに落下させる試験をクリアしている。

(2020年9月。富士通コネクテッドテクノロジーズ株式会社調べ)。無故障・無破損を保証するものではありません)

また、米国国防総省の調達基準(MIL-STD-810H)を23項目パスしている。これは、高温、低温、高所を想定した環境や輸送中の振動など、様々な状況下で動作に支障がないことを確認するテストとなる。

スマホの使い心地に直結する性能面でも隙はなし

『arrows NX9 F-52A』はパフォーマンス面でも隙がない。本体性能の中核となるSoCには、クアルコムの『Snapdragon 765G』を搭載する。これは最上位モデルの『arrows 5G F-51A』に搭載された『Snapdragon 865』に次ぐ性能を備えたSoCだ。

同SoCは特にゲーム向けのチューンングが施されており、高い処理速度が要求される最新ゲームや動画編集、画像編集などでも、快適に楽しめるだけの性能を備えている。

FCNT arrows NX9

また、SoCの性能を支えるメモリ(RAM)は8GB、ストレージ容量は128GBと余裕のある構成なのが特徴。さらに最大1TBのマイクロSDカードにも対応しており、多くの写真や動画を持ち歩ける。

特にRAMが8GBと余裕がある点は、ゲームをプレイしながら他のアプリを使う際に重要だ。RAMが少ないスマートフォンでありがちな、「動かしていないアプリがリセットされてしまい、再度ロードからになってしまった……」という事態が起こりにくくなる。

モバイルネットワークは、NTTドコモの5Gに対応。通信速度はいずれも理論値で受信時最大2.1Gbps、送信時最大218Mbps。4Gでも受信時最大1.1Gbps、送信時最大131.3Mbpsの高速通信を利用できる。

プロeスポーツチームと共同開発したゲーミング機能が凄い

前段でも触れたが、実は『arrows NX9 F-52A』が重視しているのはゲーミングの快適さだ。本機はプロeスポーツチーム『REJECT』と共同開発し、設計段階からヘビーなプレーヤーの意見を取り入れている。

そうした意見は、arrowsシリーズの独自機能『ゲームゾーン』にはじまり、一瞬が勝敗を左右するゲームで重要となるタッチパネル感度やスワイプ時の滑らかさなどの追求にも及んでいる。さらに、eスポーツ大会などで重要となる、長時間のプレイでも性能が下がらないようにする工夫や、手で持った箇所が熱くなりにくいようにする放熱設計にも配慮している。

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そんなゲーミング機能で特に注目したいのが『ゲームゾーン』だ。これは、各種設定やスクリーンショット、画面録画など、ゲームに関連する便利機能を1つの画面にまとめた、arrowsならではの機能だ。前述のプロeスポーツチーム『REJECT』と共同開発しており、「こんなにマニアックな機能が?」と驚くような機能も搭載されている。

例えば、ゲーム中の着信の抑止や、Wi-Fiの低遅延モード(省電力制御をオフにして、通信遅延を低減する)、画面端のタッチ誤操作の低減といった、マニアックながらeスポーツでは勝敗を分ける設定をピックアップしている

実況動画の記録や配信向けの機能では、プレイ開始時にゲーム画面の撮り忘れを防ぐ『自動録画』にはじまり、マイクで拾う配信者の音声等を強調する機能、そして、インカメラからの映像をワイプ表示する機能といった、専門アプリ顔負けの機能も搭載する。

さらに、動画の編集時にとても便利な「録画時のファイルを、映像とゲームの音、そしてマイク音声の3つに分けて保存する」といった機能も搭載。これはゲーム実況者にとっては非常に嬉しく、必須にしてほしいぐらいの機能だ。

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また、スクリーンショットは、画像をゲームごとに分類して保存できる便利仕様。プレイ中に多数のスクリーンショットを撮ったものの、「あのゲームの画面はどこだったか……」と探す手間を最小限に抑えられる。(分類はゲームゾーンの専用ボタンで撮影したスクリーンショットのみ適用されます)

この『ゲームゾーン』は、ゲームプレイ中に専用のバーをドラッグするとすぐに呼び出せるため、実用性も抜群だ。

さらに、長時間のゲームプレイでも性能を維持するための冷却機構として、ベイパーチャンバーと呼ばれる放熱部品を採用。これをFCNTが特許出願中の埋め込み式とすることで、スリムなボディと高い放熱性能を両立している。

加えて、最近のスマートフォンでは搭載しない場合も多いイヤホンジャックもしっかり搭載している。ワイヤレス接続による音の遅延はゲーマーにとって致命傷となる場合が多く、「arrows NX9 F-52A」のゲーミングに対するこだわりが伺える。

こういった細かな点までゲーマーに配慮したのは、もちろん設計段階からプロeスポーツプレーヤーの意見を取り入れたため。誰よりも厳しく、誰よりも楽しくゲームを遊んでいるゲーマー目線で作られたこれらの機能は、ゲームプレイでの楽しさと快適さを必ずや盛り上げてくれるはずだ。

「シャッターを押すだけで美しく」の理想に迫る、アドビと協業したカメラ機能

もちろん、『arrows NX9 F-52A』が得意とするのはゲームだけではない。カメラ機能も充実している。

背面カメラは3眼構成で、内訳は約4850万画素(F値1.8)の広角レンズ、約800万画素(F値2.4)の超広角レンズ、被写体までの距離を測定する深度センサーとなっている。インカメラは約1630万画素のセンサーとF値2.4のレンズを備えている。

さらに特徴的なのが、画像編集ソフトの最大手、アドビ(Adobe)との協業で可能となった『Adobe Photoshop Expressモード』の搭載だ。

撮影中に『Adobe Photoshop Expressモード』を有効にすると、シャッターを押した直後に写真が美しく加工される。別アプリをインストールすることなく、標準のカメラアプリでシャッターを押すだけで、美しく加工された写真が得られるのは大きなメリットだ。

撮影直後に加工処理が行なわれるため連写はできないが、連射したい場合にはオフにできる。さらに、加工前の写真も同時に保存されるため、万が一加工後が気に入らない場合も、元写真を使える安心設計だ。

▲通常モードで撮影

▲Adobe Photoshop ExpressモードをONにして撮影

また、アプリとしての『Adobe Photoshop Express』もプリインストールされている。加えて本機は、写真にアーティスティックな加工を施せるアプリ『Adobe Photoshop Camera』にも対応している。同アプリを使えるスマートフォンは数少なく、これもアドビとの協業の恩恵と言える。

撮影を手助けする機能も充実している。人物の笑顔や驚いた顔など、オススメの瞬間を自動で保存してくれる『AIオートショット』は、活用できる場面が多いはずだ。

これからの日常に必要な『洗浄・消毒OK』な仕様に注目

スマートフォンでは珍しい、洗浄や消毒ができる点もユニークだ。泡ハンドソープや食器用洗剤で本体を洗えるようになっており、消毒に関してはアルコールや次亜塩素酸水を利用できる。ただし、固形石鹸での洗浄やジェルタイプアルコールでの消毒は推奨されていない。

一般的な防水スマートフォンは真水を想定しており、ハンドソープやアルコールなどは想定していない。この点で本機は、衛生面でも他のスマホとの差別化を実現している。

セキュリティや快適さを支える機能など、細かな点までも気配りが光る

セキュリティの観点では、指紋センサーを画面内に搭載しており、マスクをしたままでも生体認証でロックを解除できる。

また、特定の指でロックを解除すると、即座に特定のアプリが立ち上がる『FASTフィンガーランチャー』機能も搭載。例えば「左手薬指の指紋でロックを解除すると電卓アプリが即座に立ち上がる」といったことを実現している。

FCNT arrows NX9

快適速度+割れにくい画面+洗える本体で「毎日を快適にするスマホ」の最先端に

このように『arrows NX9 F-52A』は、歴代のarrowsシリーズが蓄積してきた日本メーカーならではのノウハウを盛り込み、さらにデザインや5G時代ならではの速度、ゲーム向け機能の数々といった、これからのスマートフォンに求められる性能・機能も盛り込んだ、非常に欲張りな、そして毎日の生活を快適にするためのスマートフォンと呼べる仕上がりとなっている。

特徴的な機能を紹介するだけでもこれだけの多彩さとなっている点からも、その欲張り度はお分かりいただけるのではないだろうか。

毎日使う、最も身近な電子機器ともなっているスマートフォン。だからこそ、毎日を快適にしてくれる機種を選べるかどうかが、生活の快適さにも直結するようになっている。

そして毎日を快適にするというスマートフォンとしては最先端を走るのが、この『arrows NX9 F-52A』だ。ぜひとも生活に取り入れて、その快適さ、気持ちよさを実感してほしい。