▲ルンバ s9+と、本記事の筆者である家電ライター・安蔵靖志

アイロボットのロボット掃除機「ルンバ s9+」は、同社が創立30周年を迎えた節目の年である2020年2月に発売されたフラッグシップモデルです。従来モデルとはどこがどう違うのか、実際に試しつつその性能と機能に迫ってみます。筆者のインプレッションと共に、開発者インタビューのコメントを抜粋して掲載し、開発者目線でのルンバ s9+のこだわりもご紹介します。

まずは外観、ルンバシリーズというと丸型フォルムのやわらかいデザインが特徴でしたが、ルンバ s9+は清掃能力を最大化するためにD型シェイプと高性能センサーを組み合わせた「PerfectEdgeテクノロジー」を採用しました。

前方にあるセンサーが進行方向にある壁の位置や奥行きを立体的に感知することで、今までは入り込めなかったすき間や入り組んだ場所にまでアプローチできるようになっています。

カラーリングはマットブラックをベースにしつつ、従来のルンバシリーズの印象を残すため中央にカッパーの円盤形状を配しており、高級感のあるデザインに仕上がっています。

裏返してみても、従来のルンバシリーズとは大きく印象が異なります。従来の丸型フォルムは2つの車輪の間に吸引口を配置していましたが、ルンバ s9+は前方に配置しており、吸引口が従来モデルに比べて約30%広くなっています。右側にはルンバシリーズの特徴であるエッジクリーニングブラシも搭載していますが、吸引口そのものが壁際や部屋の隅のごく近くまでしっかりと届くのが大きな違いです。

デザイナー Insun Hong氏コメント

ルンバ s9+ をデザインするにあたって目指したのは、クローゼットやベッドの下に隠す掃除機ではなく、部屋に飾れるようなデザイン。事前にユーザーのお宅を何軒も訪問し、家具や家電の色や素材を研究し尽くしました。また、ルンバ s9+ は清掃能力を最大にするためにD型が採用されましたが、これまでの丸型のルンバの印象も残したいと考えました。そこで、本体の中央にメタリックな円盤を配して高級感を演出。回転しても円盤が中心に留まっているように見えるので、ルンバ s9+ は清掃中も優雅なのです。

引用:複雑なテクノロジーを、美しく、ライフスタイルに溶け込むデザインへ。|デザイナー Insun Hong

■「Imprintスマートマッピング」で家中のマップを作成・学習

筆者宅で実際にルンバ s9+を使ってみました。まずは初期設定、「iRobot Home」アプリにルンバ s9+を登録したら、最初に部屋のマップを作成する「マッピングラン」を実行して、「スマートマップ」を作成します。

ルンバ s9+は光学センサーで毎秒23万400回以上のデータポイントを収集し、そのデータを1.3GHz駆動のクアッドコアプロセッサーで処理する「vSLAMナビゲーション」によって、家の中の環境を正確にマッピングして学習する「Imprintスマートマッピング」機能を搭載しています。

▲マッピングランを行ったところ

作成されたマップは自動的に分割されますが、境界線を動かしたり追加したりして部屋、もしくはゾーンを好みに合わせて分けることができます。さらに、段差のない玄関やペットのエサやり場などの進入禁止エリアを設定したり、重点的に掃除する部分清掃エリアを設定したりできます。

▲マップの設定画面

アプリ右上にある「清掃する」を押すと掃除がスタート。マップ全体を掃除する「すべて清掃」のほかに、選んだ部屋だけを掃除することも可能です。

▲一部の部屋だけを掃除することも可能

私は元々自宅で仕事をすることが多かったのですが、仕事以外の時間もますます自宅で過ごすことが増えて、自宅を一歩も出ない日も少なくありません。

仕事中は自室以外の部屋をすべて掃除してもらい、食事中には自室だけを掃除してもらうといった使い方をすれば、自宅にいながらでもルンバと“棲み分け”ができるのは快適に感じます。

さらに、新搭載の「スマートホーム連携」機能を利用すれば、ユーザーが自宅を出たら掃除を開始し、帰宅したらホームに戻る……といった使い方もできます。買い物などのお出かけ時には必ず自動的に掃除してほしいという人にぴったりの機能です。

▲スマートホーム連携の設定画面

■ルンバ600シリーズ比で約40倍のパワフル吸引はラグやカーペットで実感

清掃時に印象的に感じたのが吸引力の強さです。私の家はほぼフローリングなのですが、自室が和室のため、畳の上にラグを敷いています。ラグやカーペットを検知すると吸引力をアップさせる「パワーブースト」機能を新たに搭載したことで、ラグの上ではかなり吸引力をアップして掃除しているのがよく分かります。

ゴミやホコリを検知すると重点的に掃除する「ダートディテクトテクノロジー」も搭載していますが、ラグやカーペットを使っている家庭では、この機能がさらに頼もしく感じます。

ちなみにルンバ s9+はルンバ独自の「AeroForce3段階クリーニングシステム」を採用しており、吸引力はルンバ600シリーズ比で約40倍、i7比で約4倍にアップしています。

ルンバ s9+に採用したPerfectEdgeテクノロジーは、D型シェイプの角に配置したエッジクリーニングブラシが部屋の隅までしっかり届くことで、ゴミやホコリを残さず吸引できることを実感できました。

また、丸型のルンバ i7+に比べて幅、奥行きともに約4cmほどコンパクトになったことで、椅子の下などの狭い場所にもしっかりと入り込んで掃除できるため、その点も頼もしく感じました。

清掃が終了すると自動的に「クリーンベース」に戻り、本体のダスト容器に吸引したゴミやホコリをクリーンベース内に吸引します。クリーンベースには紙パックが内蔵されており、紙パックを捨てるだけでゴミ捨てが完了するのがポイントです。

クリーンベースはダスト容器最大60日分のゴミを収納できるとのこと。従来のルンバシリーズも本体後部からダスト容器を取り出して簡単にゴミ捨てができましたが、ちょっと腰をかがめるだけで紙パックを取り出して捨てられるのはかなり魅力です。

ルンバ s9+は、i7+の約4倍にまでアップしたパワフルな吸引力と、狭いすき間にも入り込めるだけでなく、一度に広い場所を効率的かつしっかりと掃除できるPerfectEdgeテクノロジーの能力の高さが魅力のモデルです。カーペットの部屋や、ラグを敷いている場所が多い家庭では、特にその能力を存分に発揮できるのではないかと思います。

ソフトウェアエンジニア Jonathan Dorich氏コメント

あらゆるアルゴリズムを試して、どんな環境でもスマートに動くソフトウェアを開発しました。ルンバ s9+ だけに搭載した高性能センサーは、ロボットの前にあるものを認識するので、家具に衝突することなく動き回ることができます。部屋の角や隅、壁に沿って清掃することもできます。そしてルンバ s9+ には、高度なメモリーとプロセッサーも搭載しました。購入後もソフトウェアをアップデートできるので、ユーザーにとって使いやすくなるよう進化させていくことができるのです。

引用:新しい高性能センサーで、今まで行けなかった隙間や入り組んだ場所も掃除できます。|ソフトウェアエンジニア Jonathan Dorich

■ARでルンバ s9+を体験

ARでルンバ s9+を体験してみよう

ロボット掃除機 ルンバ s9+をご自宅で試してみよう。お手元のスマホから「クリックして回転」「スクロールして拡大」など、指先で操作しながらAR体験してみてください。

QRコードを読み取り、モーションセンサーとカメラ使用を「許可」をタップすると、AR表示されます(PCは3Dモデル表示のみ)

<推奨環境>OS : iOS 12以降(iPhone 6S以降) Android 7.0以降|ブラウザ:Google Chrome (最新版)Safari (最新版)

*実際の本体仕様と多少異なる場合があります

■そのほかにもおすすめのルンバシリーズは……?

ルンバ s9+はD型シェイプと高性能センサーを組み合わせた「PerfectEdgeテクノロジー」や、家の間取りを学習して部屋ごとに清掃できる「Imprintスマートマッピング」、ラグやカーペットを検知すると吸引力をアップさせる「パワーブースト」機能、ダスト容器約30杯分のゴミを収納できる「クリーンベース」などを備えてたフラッグシップモデルです。

「もうちょっとリーズナブルなモデルが欲しい」という人には、間取りや必要な機能に応じてさまざまなモデルが用意されていますので、紹介しましょう。

●ほぼフル機能搭載でフロア全体を掃除できる「ルンバ i7+」

ルンバ i7+はルンバ600シリーズ比約10倍の吸引力を実現しており、光学センサーを使った「vSLAMナビゲーション」で家の中の環境を正確にマッピングして学習する「Imprintスマートマッピング」機能、ゴム製デュアルアクションブラシを利用した「AeroForce3段階クリーニングシステム」、ダスト容器最大60日分のゴミを収納できるクリーンベースも付属するモデルです。

●吸引力はルンバi7と同等で効率的な掃除が可能な「ルンバ i3+」

ルンバ i3+はルンバ600シリーズ比約10倍の吸引力を実現しており、フロアトラッキングセンサーで移動距離を把握しながら各部屋を移動し、効率的に掃除してくれるモデルです。「Imprintスマートマッピング」は非搭載のため、特定の部屋やエリアだけを掃除することはできませんが、掃除が完了した部屋のマップを確認できる「Clean Map」機能を備えています。ゴム製デュアルアクションブラシを利用した「AeroForce3段階クリーニングシステム」を採用し、ダスト容器最大60日分のゴミを収納できるクリーンベースも付属しており、複数の部屋を掃除してほしい人に向いているモデルです。

●マップ機能は非搭載ながらアプリ連携が可能な「ルンバ e5」

ルンバ e5は、ルンバシリーズの中で最も人気のスタンダードモデルです。ルンバ600シリーズ比約5倍の吸引力で、ゴム製デュアルアクションブラシを利用した「AeroForce3段階クリーニングシステム」を採用。マッピング機能は搭載していませんが、「iRobot Home」アプリとの連携によって、スケジュール設定や遠隔操作による掃除の開始などを備えており、かなり値頃感のあるモデルです。

●水拭き&から拭き掃除ができる「ブラーバ ジェット m6」

ブラーバ ジェット m6は、タンク内の水を噴射しながらの水拭き掃除やから拭き掃除に対応する床拭き掃除ロボットです。ルンバ s9+やi7+と同様の「Imprintスマートマッピング」を搭載し、部屋中を効率的に掃除してくれるだけでなく、部屋を指定した掃除も可能です。ルンバ s9+、i7+、i3+などが掃除した後に水拭き、もしくはから拭き掃除をする「Imprintリンク」機能も搭載。これらのルンバシリーズと連携すれば、吸引掃除から拭き掃除まで自動的に行ってくれるのが魅力です。

ニーズや予算はそれぞれですが、ライフスタイルに合わせて機種を選ぶことで、ユーザーにとって快適な清掃体験を得られるのはルンバ・ブラーバシリーズの強みと言ってもいいでしょう。

■ルンバシリーズをおためししたいなら「ロボットスマートプラン+」がおすすめ

ルンバシリーズやブラーバシリーズが欲しいけど、「自分の家でちゃんと使えるか不安」という人や、「予算が足りない」という人には、アイロボットジャパンが提供するサブスクリプションサービス「ロボットスマートプラン+」がおすすめです。

ロボットスマートプラン+は1980円で2週間ロボット掃除機を試せる「おためし2週間コース」と、月額料金でルンバ・ブラーバシリーズを使える「あんしん継続コース」を用意しています。「おためし2週間コース」で気に入ったら、「あんしん継続コース」への切り替えも可能です。

あんしん継続コースは気に入らなければ6か月で返品可能で、契約開始から3年後にはそのままもらえるのが魅力です。初期費用を抑えながら無償修理保証付きで導入しつつ、最終的には自分のものになります。ルンバ・ブラーバシリーズの導入を検討している方は一度ロボットスマートプラン+も選択肢の1つとして考えてみるといいでしょう。

アイロボットのルンバ・ブラーバシリーズの導入を導入して日々の掃除をアップデートしてみてはいかがでしょうか?