4月に発令された非常事態宣言にともなうリモートワークの普及や、全国の学校の休校措置により、多くの家庭において自宅で過ごす時間が格段に長くなったことだろう。そんな状況下で大いに活躍したのが何を隠そうパソコンだ。毎日の仕事での作業はもちろんオンラインでの会議に留まらず、子どものオンライン授業、オンライン飲み会など、リアルで会えないことも相まってオンラインの需要がかつてないほどに高まっている。
そこでおすすめしたいのが、マイクロソフトから2019年10月に発売されたノートPC「Microsoft Surface Laptop 3」。大人はもちろん、子どもが使うパソコンとしてもイチ押しだ。
Surface Laptop 3には13.5インチモデルもライナップされているが、今回ピックアップするのは15インチで2496×1664ドットの大画面高解像度モデル。仕事からプライベート、さらに小学生の子どもの学習用として実際に使い、デザイン性から操作性までをじっくりチェックしてみた。
見た目も美しく高性能な「Surface Laptop 3」
「Surface Laptop 3」は、天板にあるおなじみのウィンドウマークからもわかるように「Made By Microsoft」のノートPCだ。「Surface」シリーズは日本で2013年に初代が発売されて以降、年々進化を遂げており、渋谷区の小中学校の「一人一台」環境にも採用されたポータブルな「Surface Go 2」から、デザイン・設計等のプロユースに適した「Surface Studio 2」まで、多彩なラインナップが取り揃えられている。
Surface Laptop 3は、CPUにSurface専用モデルである第三世代の「AMD Ryzen Microsoft Surface Edition」を搭載したミドルレンジのノートPC。ディスプレイは最大解像度2496×1664ドットで、専用のSurfaceペンはもちろん、10ポイントのマルチタッチにも対応する。Ryzen 5 3580U/Ryzen 7 3780Uの2種が用意されるほか、メモリ8GB/16GB/32GB、ストレージ128GB~1TB、カラバリエーションを含めて全8モデルが用意されている。
Surface Laptop 3 15インチモデルのラインアップ
マイクロソフト謹製ということもあり、最新のWindows 10とOffice Home & Business 2019を搭載。十分なマシンパワーを備え、オフィスワークにおいて現在必須になりつつあるオンライン会議や子どものオンライン授業などで活躍してくれる「Microsoft Teams」が快適に利用可能。さらに15インチの大画面は動画鑑賞やゲームといったエンターテインメントでも活躍してくれる。
そして特筆すべきはデザイン性の高さだ。実機を見て改めて感動したのだが、とにかくシンプルで一切の無駄がない。潔いほどそぎ落としたデザインの中に、必要な機能が収められているのだ。
天板を開けると、トラックパッドの両サイドが広々としているのがわかる。当初見た時は「キーボードが遠くてタイプがしにくいのでは……」と懸念したのだが、実際はその逆だった。手首までをしっかりと置けるため、非常に安定感がある。
また、これだけの画面サイズながら、軽さも1542グラムという点もうれしい。取材の際にはPCが必須、これまではモバイル性を重視し、画面の大きさやスペックをある程度諦めていた節がある。しかし、Surface Laptop 3 15インチモデルであればバッグにいれてもこれまでの13インチノートとあまり重さが変わらない。外出先やビジネスシーンで使う際も恥ずかしくない洗練されたデザインで、持っているだけでモチベーションも上がりそうだ。
仕事で活躍するノートPCとして
シンプルで洗練されたデザインを堪能したところで、通常行っている原稿執筆や資料づくりなどの仕事で実際に使ってみた。
まず感動したのは起動の速さ。「Made By Microsoft」ということで、Windows 10との相性が良いのは分かっていたが、とにかく起動が速くストレスがない。筆者はライターという仕事柄、Microsoft Officeをフル活用している。Wordで原稿を書くのはもちろんのこと、Excelで子どもの予定を管理しているほか、PTAの資料や紙の記事のレイアウトにはPowerPointが必須だ。
モバイル性を重視したノートPCだと画面が小さく、これまで常々不便に感じていたのだが、Surface Laptop 3 15インチモデルの画面比率は3:2。一般的なノートPCとは異なり、15インチの画面サイズながら実質17インチクラスの縦幅を備えている。さらにタッチ操作もできるため、作業効率が非常に上がった。また、そろそろ小さい文字が見づらくなってきた年齢としては、画面は大きければ大きいほどありがたい。
オンラインの会議でも大活躍
オンラインやICTが世界規模で日常化している傾向にある昨今、これまでは主に遠隔の人との会議に使っていたオンライン会議が、もはや当たり前に使われているようになっている。そんなときに2496×1664ドットで15インチの広いディスプレイは、多人数でのオンラインミーティングで効力を発揮してくれた。
Surface Laptop 3 15インチモデルには720p HD f2.0 カメラとデュアル マイクが搭載されており、はっきりとした映像と音声でミーティングに参加することができた。
ちなみに、オンラインでの会議や打ち合わせでは自分の後ろ側も映ってしまうため、自宅やプライベートの空間を見られたくないと躊躇される方もいるだろう。Teamsの場合は「背景をぼかす」設定が用意されており、自身の姿以外をぼかしてくれるので安心だ。
また、オンラインで会議や取材をしながらWordでメモを取ることが多々ある。そんなときにも、大画面とRyzenのパワーのおかげで、マルチタスク作業を難なくこなしてくれた。
オンラインからプログラミングまで子どもの学習にも最適
仕事で実力を発揮したSurface Laptop 3 15インチモデルは、子どものオンライン学習でも活躍してくれる。
我が家では3月から子どもが塾のオンライン講座へ参加を始めていたが、その時点でもっともスペックが高いPCはデスクトップ。カメラが搭載されていないうえ、持ち運びができず不便だったのだ。オンラインのメリットのひとつが、「場所を選ばず参加できる」ことにあると思っているため、カメラ搭載でどこでも使えるノートPCがベストだ。
1台で動画鑑賞やゲームも楽しめる!
これだけ高性能であれば、もちろん趣味の動画鑑賞やゲームで使わない手はない。動画は13インチのタブレットで観ることが多いのだが、15インチのSurface Laptop 3 15インチモデルであれば、より大きな画面で楽しむことができる。
また、ゲームにも最適だ。ディスクリートGPUは搭載していないため、重たい3Dゲームなどは難しいが、軽めのゲームであれば問題なくプレイできる。筆者が愛してやまない往年の名作「Age of Empire II」シリーズを大画面で堪能できるのはとてもうれしい。ちょっとマニアックではあるが、「マイクロソフトのゲームを、マイクロソフトのPCでプレイできる日がくるなんて……」と感無量であった。
仕事も終わり、のんびりとゲームに興じていた母の様子を見て、今度は子どもが「寝室に持っていきたい」と言い出した。
「これだけ画面が大きければ映画も観やすいよね!」ということで、寝室でのんびりと映画鑑賞を楽しんでいた。
というわけで、今回は仕事からプライベート、さらには子ども用としてもフル活用してみたが、デザイン性の高さはもちろんのこと、大画面ならではの使いやすさを痛感した。
子どもも「画面が見やすいし、キーボードも打ちやすかった。大きいのに軽くて持ちやすい」と気に入っており、ICTを活用した学びだけでなく遊びにも適しているようだ。
親としては、今のデジタル時代においては何らかの形で必ずコンピュータに触れる必要があるため、早いうちからパソコンとキーボードの操作に慣れてほしいという思いがある。Surface Laptop 3 15インチモデルが一台あれば、昼は仕事に使い、夕方は子どもの学習用、夜は自分でゲームや映画鑑賞にと、使い分けもできるだろう。
今や、パソコンは特別な機器ではなく、家電と同様に毎日の生活に欠かせないものになっている。長く付き合う相棒であれば、信頼できるお気に入りの一台を選びたい。「Made By Microsoft」の安心感のあるSurface Laptop 3 15インチモデルはまさに最適。一家に一台、いや個人的には一人に一台持っておきたい製品だ。機会があればお近くの家電量販店などで一度触れてみてほしい。