ジャストシステムが提供している、タブレットで学習するクラウド型通信教育「スマイルゼミ」。現在、幼児から小学生、中学生まで3つのコースがあり、タブレット1台で学習できる教材として人気を集めています。そのうちのひとつ「スマイルゼミ 中学生コース」の記者発表会が開催され、2021年春から大幅リニューアルされることが発表されました。

▲オンラインで開催された「スマイルゼミ 中学生コース」の記者発表会

 

タブレット1台で中学3年間の学習を網羅

 2013年に開講した「スマイルゼミ 中学生コース」は、数学・英語・国語・理科・社会の主要5教科にくわえ、技術・家庭や音楽などの実技4教科の中学3年間分の履修範囲をすべて網羅しています。自分の理解度や進度にあわせた専用のカリキュラムで学ぶことができ、問題も選択式だけでなくタブレットと専用ペンを使う記述式の問題も多数用意されています。ジャストシステムによると、2020年の合格実績は東京では日比谷、西、青山、戸山といった名だたる都立高校のほか、豊島岡女子や東京学芸大学附属など私立・国立難関校へ合格者を輩出しているそうです。

▲難関高校への合格者も続々!

 

▲ジャストシステム ラーニングイノベーション事業部企画マーケティンググループの世森歩氏

今回、大幅リニューアルにいたった背景には、コロナ禍における休校によって学校での授業進度も例年と大きく変わったことや、家庭学習の重要さが増したことだけでなく、中学校では2021年度から新しい学習指導要領が全面実施されることなどがあります。

リニューアルした機能は大きくわけて3つ。一人ひとりの学習スタイルや苦手対策を行う“個別指導”、「話す」「聞く」を重視したスピーキング講座、高校入試を見据えた特進クラスの強化です。

 

リニューアルポイント:苦手を即座に解析する個別指導

ひとつめのポイント「個別指導」は、タブレット教材ならではのメリットを生かしたサービスが詰まっています。まずは、教材を月ごとではなく、中学1年生から現在の学年分の教材を一括配信します。「同じ学年であっても、学校や先生によって進度が異なり、必ずしも教科書の順序に進まない。特に今年は休校で進度の幅が大きい。とはいえ通信教育や集団塾では、そうした生徒ひとりひとりの事情にあわせて個別対応は難しい」と、ジャストシステムの世森氏は発表会で話していました。

そこで、現在の学年と過去の学年分の教材を一括配信することで、得意な教科をどんどん進めたり、苦手科目は前の学年にさかのぼって学習したりすることも可能になります。「標準クラス」は現在の学年まで、「特進クラス」は1学年上の教材まで一括配信されます。

また、デジタルの特性を最大限に生かし学習に役立てることができるコンテンツが、新しく始まる「つまずき解析」と「苦手攻略チャート」です。

▲「つまずき解析」では、解いた問題の過程から基礎単元の理解度を解析します

科目は数学のみですが、問題を解くにあたって書いた途中式から、「なぜ間違えたのか」という根本原因を瞬時に解析します。さらに、その原因をもとに一人ひとりに適した「苦手攻略チャート」が表示され、克服するための対策講座が即配信されるという仕組みになっています。ちなみに、この解析機能はAIにくわえて、教育指導の経験者の知見に基づいた“つまずきのアルゴリズム”を実装しているとのこと。同社のラーニングイノベーション事業部企画教材グループの坂上靖人氏は、「すべてAIに頼るのではなく、社内のノウハウを活用し、AIと人間の知見を使い分けている」ことも、スマイルゼミならではの強みと解説していました。

▲「苦手攻略チャート」。場合によっては、小学生の算数までさかのぼっていくため、苦手な部分も一人で攻略していくことが可能です

 また、自宅で気軽に受けられる模擬テストの拡充も今回リニューアルされた機能のひとつです。これまで「特進クラス」のみだった「模擬テスト」を、「標準クラス」をふくむ全会員が受験できるようになります。受験後はすぐ採点され「弱点補強講座」が即時配信されるので、テストを受けっぱなしにせず、自分の間違えた部分を重点的にやり直すことが可能です。

 

スピーキング力を育成する教材

リニューアルポイントとしてもうひとつ注目したいのが、英語のスピーキング講座です。

発表会では、実際のスピーキング講座の様子が動画で紹介されました。生徒が英文をタブレットに向かって話すと「発音」と「流ちょうさ」のスコアを10点満点で評価します。音声を解析し、イントネーションから発話速度、つながる音まで細かい判定を行っており、ピンポイントで弱い部分を教えてくれます。指摘された箇所のお手本を聞きながら、再度発話して合格ラインである8点以上を目指します。

▲スピーキング講座では、無理なくできるStep1から、本番を想定したStep3まで、段階的に難易度を設けています
▲4コマ漫画を見て英語で話す問題。必要な語彙を紹介しつつ英文を組み立てていきます
▲発話を即座に分析して弱い部分を指摘してくれます。「スピーカー」ボタンを押すと、その部分の発音を聞くことができます

デモを見たところ、ピンポイントで指摘してくれる部分がとても分かりやすく、自宅に居ながらにして気軽にスピーキングの練習をできる点が非常に魅力的に感じました。英語の発音は自信がないとなかなか人前で話すのは恥ずかしく躊躇してしまうものですが、タブレットなら一人でできるので、合格するまで何度もくり返して練習ができそうです。

このスピーキング講座は中学3年間の文法や定型表現から約1000問を用意、追加費用なしで利用できるコンテンツになっています。

難関高校をめざす入試対策講座

「スマイルゼミ 中学生コース」には、「通常クラス」のほか、別途「特進クラス」が用意されています。特進クラスは学校の進度より早めに進むオリジナルカリキュラムで、通常クラスよりも応用問題や難問が増えています。今回のリニューアルでは、特進クラス向けの「入試対策講座」を中学2年生8月から提供します。2年の早い段階から入試を意識し、難関高校の入試に向けてスパイラル方式で徐々に難易度を上げていき、演習を中心とした対策を行っていくそうです。

 

 

▲「特進クラス」では通常講座を3年夏までに終了し、同時に2年生から入試対策を行うことで難関校合格を目指します

音声・動画に解析などタブレットならではの利点を生かす

「スマイルゼミ 中学生コース」はタブレットの特性を最大限に生かしつつ、デジタルの弱みと考えられる筆記や記述式の対策にもしっかり対応しています。また、英語のスピーキングや実技4教科も学べる、まさに「タブレット1台で、家に居ながらにして自分のペースで勉強できる」教材となっています。

月会費は標準コースが12か月分一括払いの場合6800円(税別、以下同)から。学年が上がるにつれ、会費も1000円ずつ上がっていきます。また、小学6年生の12月から3月までの中学準備講座(4980円)も用意されています。使用するタブレットは10.1インチ液晶を搭載したAndroid端末で、価格は9800円(12か月の継続受講を条件に一括払いした場合、通常は3万9800円)。

※会費はすべて2021年4月1日からの改定後の価格。2021年2月25日までの申込みは改定前の価格が適用されます。

コロナ禍における全国的な休校がきっかけとなり、家庭での学習が見直されている今、こうしたクラウド型の通信教材を、選択肢のひとつとして考えているご家庭も多いでしょう。現在、関東や大阪、愛知では百貨店やショッピングモールで体験会も開催されているので、実際に「スマイルゼミ」に触れてみるのもよいでしょう。