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2021年は多くの格闘ゲームの注目タイトルが目白押しなのを、皆さんはご存じでしょうか? 既にリリースされている「GUILTY GEAR -STRIVE-」などに加え、今後も初心者・経験者問わず多くの方に遊んで欲しいタイトルが発売されます。

格闘ゲームは「敷居が高い」「初心者お断り」的なイメージを持たれてしまいがちですが、オンラインでの対戦が可能になったり、SNSで動画付きの攻略情報を探せるようになったりしていますし、昨年「ストリートファイター5」がPS Nowでプレイ可能になるなど、より手軽にプレイできるようになりました。

また、メーカーもネガティブなレッテルを剥がすために、ボタンを連打するだけでコンボが繋がったり、チュートリアルを充実させたり、ランクシステムで同じレベルの相手と当たりやすくしたりと、初心者でも遊びやすいように様々な工夫を凝らしています。

そんな格闘ゲームですが、冒頭でも書いた通り今年から来年にかけて、多くの注目作がリリースされる予定。そこで本稿では、既にリリースされているタイトルや、今後発売予定のタイトルの中から、注目タイトルを簡単に紹介したいと思います。格ゲー経験者から初心者の方まで、参考にしていただけると幸いです。

■「ギルティ」と「バーチャ」からファン待望の新作が発売中

まず、今年既にリリースされている「GUILTY GEAR -STRIVE-」と「Virtua Fighter esports」をご紹介します。アークシステムワークスによる「GUILTY GEAR -STRIVE-」(PS4/PS5/Steam)は所謂「コンボゲー」の名作である「ギルティギアシリーズ」の完全新作。過去作ではマニアックな内容で人気を博しましたが、本作ではシステムを一新、初心者にもプレイしやすい形に変更しました。

ゲーム性もさることながら、美麗なグラフィックと派手な演出、そしてキャラクターデザインも魅力の一つ。超必殺技の演出はアニメ―ション的で、観ているだけでも楽しいタイトルになっています。

そんな本作は、世界中にファンがいるということもあって、リリースから約1か月で全世界で50万本売り上げるなどセールスも順調。今月、新キャラクターも追加されました。

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新キャラクターのディキンソン。今後のアップデートにも期待したいです

「ギルティギア」は筆者にとって思い入れの強いタイトルということもあり、既に個別に記事にしているので、こちらもご覧ください!

野宿するほどギルティギアにハマった筆者が、最新作「GUILTY GEAR -STRIVE-」をプレイしてみた

GUILTY GEAR -STRIVE-

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GUILTY GEAR -STRIVE- PS5(Amazon)

もう一つの注目タイトルはセガがリリースした「Virtua Fighter esports」(PS4)。「バーチャファイター」シリーズといえば、世界初の3D格闘ゲームとして人気を博したタイトルですが、10年以上新作がでていませんでした。そんな中配信された本作は、前作「Virtua Fighter 5 Final Showdown」のフルリメイク作品。グラフィックを刷新するだけでなく、対戦中のエフェクトも追加し、プレイもしやすく、eスポーツ観戦も楽しめるゲームになっています。

タイトルにもある通り、本作はeスポーツを軸に据えたタイトルで、今後eスポーツ大会やイベント等を実施していくとのこと。また、eスポーツを意識したシステムとして、ルームマッチでは最大16人が参加可能で、「トーナメント戦」や「リーグ戦」の設定も可能となっており、個人大会などもやりやすくなっているのが特徴です。

筆者は3D格闘ゲームにあまり触れてこなかったので、「バーチャ」シリーズは初体験。システムを解説するチュートリアルが存在し、初心者でも入門しやすくなっていますが、正直なところ、本稿執筆時点でそこまでやり込めておらず、経験者である友人にボコられつつ学んでいる状態です。それでも、2D格闘ゲームにはない軸(奥行)の読み合い等はかなり楽しめています。

注目すべきは、本作がPS Plusでのフリープレイ及び、PS Nowでの無料ダウンロードが実施されている点でしょう(無料ダウンロードは8月2日まで)。格ゲー初心者から、筆者のような3Dビギナーまで、気軽にダウンロードしてプレイしてみてください。

Virtua Fighter esports

■「メルブラ」「KOF」、人気シリーズの新作がこれからリリース。「鬼滅の刃」の対戦ゲーも

これからリリースされる格闘ゲームの注目作といえば、やはり「KOF XV」と「MELTY BLOOD: TYPE LUMINA」は外せません。

1994年にリリースされて以降、高い人気を誇る「THE KING OF FIGHTERS(KOF)」シリーズ最新作となる「KOF XV」。SNKが配信する本作は、PS5/PS4/Xbox Series X|S/PC(Windows10/Steam/Epic Gamesストア)でリリース、しかもクロスプラットフォームに対応するとのこと。尚、本作は2021年リリース予定でしたが、コロナ禍の影響もあって22年に発売が延期されました。

「KOF」シリーズの魅力といえば、3vs3のチーム戦であること。他の格闘ゲームと異なり、1試合で様々なキャラを使用できるので、お気に入りのキャラが2人以上いても困らずに済みました(笑)。チーム編成も、ゲージがなくても強いキャラを1人目に置いてゲージをため、後続でゲージ技が強いキャラを置くといった「KOF」独自の戦略性が存在しました。

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KOFといえば3vs3のチーム戦。人気作である「98UM」「2002UM」はSteamでプレイすることができます(画像は98UMのもの)。

筆者もKOFシリーズのはそれなりにプレイしていますが、「XV」には筆者のお気に入りキャラである「クーラ・ダイアモンド」と「アンヘル」の参戦が未だに発表されていないので、続報を待っています。

THE KING OF FIGHTERS XV

もう一つの注目タイトルは、2021年9月30日予定の「MELTY BLOOD: TYPE LUMINA」。ふらんすぱんが開発する本作は、TYPE-MOONが手掛ける長編伝奇ビジュアルノベル「月姫」の世界観を舞台とした格闘ゲームシリーズ「MELTY BLOOD(メルブラ)」の最新作。対応ハードはPlayStation 4/Nintendo Switch/Xbox One/PC(Steam)で、クロスプレイ非対応。「月姫」のリメイク版「月姫 -A piece of blue glass moon-」も8月にリリースされるということもあり、話題性抜群のタイトルです。

「メルブラ」といえば、「月姫」の(厨二病チックで)魅力的なキャラクターを操作できるのが特徴ですが、本作のキャラクターデザインは武内崇氏の手により一新。さらに奈須きのこ氏が手掛けるストーリーが展開されるということで、TYPE-MOONファンにとっても注目のタイトルになりそうです。

「メルブラ」といえば自由度の高い空中コンボや、攻撃を受け止め、成功すれば反撃ができるシールド周りの読み合いが特徴的でしたが、本作もそうした本作らしさは継承するとのこと。また、ボタン連打でコンボが繋がるシステム等、初心者でも対戦が楽しめるシステムを導入するとのことです。

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簡単にエリアルコンボへ行けたのがメルブラの魅力の一つ。PVを見る限り、地上技からエリアルへの移行は簡単そうなので好印象です

筆者は過去作にあたる「Act Cadenza」や「Actress Again」を軽くプレイしていましたが、「ギルティギア」のようなゲームに比べて基本コンボが簡単でありながら、特徴的なエフェクト音や、文字通り技を刻んでいくような感覚のコンボなどが、独自の爽快感を生んでいるゲームで、文字通りコンボゲー未経験の人でも触りやすいタイトルでした。本作も、過去作のこうした点を継承してくれることを期待しています。

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MELTY BLOOD: TYPE LUMINA

さて、最後にもう一つ、今後発売予定の注目タイトルとして「鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚」を挙げておきます。本作のジャンルは「鬼殺対戦アクション」とのことなので、格闘ゲームに当たらないかもしれませんが、こういったジャンプ原作モノの対戦ゲームには、独自の魅力があるので紹介したいと思います。

さて、本作は「鬼滅の刃」のアクションゲームで、原作を追体験できるのストーリーモードと、好きなキャラを2人選んで戦う2vs2のバーサスモードが搭載されるとのこと。人気の作品が原作のアクションゲームで、PVを見る限り、アニメにも劣らない演出で楽しめそうなストーリーモードの存在だけで充分面白そうな本作ですが、対戦ゲームとして見たときに筆者が期待したいのは、「格ゲーらしい格ゲーにはない」面白さです。

本作は「ONE PIECE グランドバトル!」や「NARUTO-ナルト- 疾風伝 ナルティメットストーム」といったジャンプ作品の対戦ゲーの系譜に位置するタイトルだと思われますが、こういった「キャラゲー」的なゲームは、粗削りで尖ったバランスをしていることがあり、それが妙な面白さを生むことがあります。筆者は小学生のころ、友達と「グランドバトル2」をやりこんだ思い出があるのですが、シャンクスが強すぎることを発見し、げらげら笑いながらプレイしていました。

勿論、鬼滅のキャラクターで対戦ができるだけで、充分魅力的なコンテンツになっていますし、これで対戦バランスがよかったらいうことなしなのですが、筆者はどうしてもキャラゲーだから許される「壊れ」感を期待してしまいます(笑)。

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PVの時点で伝わってくる圧倒的なグラフィック。(純粋な気持ちでも)十分に期待できるタイトルです

「鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚」はアニプレックスより発売、開発はサイバーコネクトツー。2021年10月14日発売予定で、対応プラットフォームはPS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S/PC(Steam)となっています。

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鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚

■格ゲーの今後に期待!

冒頭でも書いたように、格闘ゲームは敷居が高いイメージがついてしまいましたが、現在の格闘ゲームは、初心者でも遊びやすいように様々な試みがなされています。今回紹介したタイトルの中でも、「MELTY BLOOD: TYPE LUMINA」は、「月姫」の話題性だけでなく、同じTYPE-MOON作品を原典とした「Fate/Grand Order」などの人気から、格ゲー未プレイの方の注目度も高いと思われるので、今まで以上に初心者でも参入しやすいタイトルになってくれることを期待しています。

色々といわれがちな格闘ゲームですが、世界レベルで見ると売り上げは好調ですし、日本国内でも一定の需要を保ち続けているジャンルです。見ていて勝ち負けが分かりやすいのためか、eスポーツ等でも人気ですし、今後の展開には期待していきたいですね。筆者は特に、ゲームハードが次世代に入ったこともあり、「ストリートファイター」と「鉄拳」という二大巨頭的なシリーズの新作の発表がいつになるか、今から期待しています(あとヴァンパイアシリーズの新作をいつまでも待ち続けます)。

また、今回紹介したタイトルはシリーズものの新作ばかりですが、「League of Legends」や「VALORANT」を手掛けるライアットゲームズも格闘ゲームの完全新作を開発中とのこと。eスポーツジャンルに強い同社だからこその競技性の高いゲームが期待されます。

最後に、ちょっと余談になりますが、これから格ゲーを始めたいと思っている人は「アケコン」を買わなくても大丈夫です。アケコンは「ゲーセンで格ゲーをやっていた人用」のものになりつつあり、最近ではアケコンではなく、通常のコントローラーでプレイするプロプレイヤーも珍しくありません。今の格闘ゲームは、思ったよりも敷居が低いので、今年の新作ラッシュを機に、是非プレイしてみてください。

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©TYPE-MOON / Project LUMINA

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable ©「鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚」製作委員会