米国女性初の「スペースウォーカー」、今度は女性初のチャレンジャー海淵到達を達成

高度400kmから水深10kmまで

Munenori Taniguchi
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Enrique Alvarez

1984年にスペースシャトル・チャレンジャー号に搭乗し、米国人女性初の船外活動(EVA)を行った元宇宙飛行士キャシー・サリバン氏が、今度は地球の海洋で最も深い場所とされるマリアナ海溝のチャレンジャー海淵到達に成功した最初の女性になりました。

マリアナ海溝と言えば、世界で最も深い海溝として学校の地理の時間に習った人が多いはず。そしてマリアナ海溝でも最も深い場所はチャレンジャー海淵と呼ばれており、最新の計測では水深1万911mと記録されています。

キャシー・サリバン氏は、元海軍将校で起業家のビクター・ベスコボ氏とともに深海探査用の潜水艇”Limiting Factor”に乗り込み、約1時間半をかけて地球で最も深い窪地を撮影しました。

その後、約4時間かけて浮上したサリバン氏が次に取った行動が、無事に帰還した母船の上から高度約408kmのISSのクルーに電話をかけた、というのがいかにもアメリカ的な、企画されたイベントくさいところですが、それでもかつてチャレンジャー号で到達した地球低軌道から地球のもっとも深いところの両方を制したことは偉業というほかありません。

サリバン氏は「海洋学者と飛行士のハイブリッドとして、これはかつてない日、生涯に1日しかない日です。まるで月面のようなチャレンジャー海淵の景色を見たあとに、ISSに到達した再利用可能な宇宙探査機について語り合うことができました」とコメントしました。

サリバン氏は飛行士になる前は地質学者であり、海軍大佐として海洋学を研究していました。NASAを離れた後も、米国の科学振興で重要な役割を担い、2010年代にはアメリカ海洋大気庁(NOAA)の長官も務めました。

ちなみに、スペースシャトル・チャレンジャー号とチャレンジャー海淵はともに、1870年代に科学的探検航海を行い、海洋学の基礎構築に多大な貢献をした英国の軍艦HMSチャレンジャーにちなんで命名されています。またベスコボ氏のほうは、これまでにも複数回チャレンジャー海淵に到達しており、2019年5月にはこのもっとも深い場所にもプラスチックごみが沈んでいるのを発見したと述べていました

source:EYOS Expeditions
via:New York Times

 
 

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