5Gエリア設計を体験できる──。そんなパビリオンが「キッザニア東京」「キッザニア甲子園」にオープンしました。KDDIが出展するこの「通信会社パビリオン」では、スマホが通信する際に不可欠な基地局の設置計画を立てる「通信エリア設計士」という仕事を体験できます。

いざ現地に行ってみると、外観はさながらケータイショップのようです。

子どもたちは冒頭、通信の役割や通信エリア設計士の仕事などについて説明を受けます。

次に使うのが、街の俯瞰図が表示された卓上ディスプレイです。ここで5G基地局の設置計画を立てていきます。

卓上のディスプレイに基地局の模型を置くと、カバーできるエリアが円で表示されます。基地局にはビル街にしか置けない「ビル局」、住宅街にしか置けない「コンクリート柱局」、電柱に設置する「電柱局」など複数あり、それぞれカバーできる広さも異なります。

また、実際のエリア構築と同様に、コストの観点からできるだけ少ない基地局数での5Gエリア設計が求められます。加えて、基地局が密集しすぎると電波が干渉するといった制約も再現されており、さながらパズルのようです。

参加した子どもたちはチームを組み、コミュニケーションをとりながら、自分の担当エリアの5G基地局の設置計画を立てていきます。

設置計画が完成すると、隣にある街のジオラマに、設計した基地局配置に基づく5Gエリアが映し出されます。

しかしここで問題が発生… 中央の公園だけ5Gエリア化されていませんでした。

そこで登場するのが車載型基地局です。同基地局を設置することで、街全体の5Gエリア化が完了しました。

5Gエリア整備が完了すると、5Gの超高速・大容量、低遅延・多接続といった特性によって、「クルマの完全自動運転」や「ドローン宅配」などが実現し、街自体が大きく変わっていくことが紹介されます。

体験が終了すると、自分で設計した5G基地局の設置計画書がプリントアウトされ、持ち帰ることができます。

体験した子どもたちは、同パビリオンについて「慣れてくれば楽しくなった」「(5Gによって)宅配でドローンが使われることで、人の手間が軽くなっていいと思いました」などと感想を述べていました。

なお、キッザニアを運営するKCJの圓谷道成社長は同パビリオンについて『意外に難しい。なかなか思ったとおりにはいかない。1回で100点を取るのではなくて、ちょっとずつステップアップしてエリアのカバーをあげようと、リピートしていただくこともできる。回数多く楽しめるアクティビティになっている』とコメントしました。また、KDDIの森田圭氏は「5Gの基地局を設置していくという仕事は非常に面白いけど難しい。これは子どもたちも興味を持っていただけると思います」と述べました。

生まれたときから無線の高速通信に囲まれた今の子供たちにとって、通信がつながる仕組みに興味を持つ良いきっかけになりそうなパビリオンでした。