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4Gに比べてエリアを広げにくいと言われている5G。特に『ミリ波』と呼ばれる28GHz帯などの高い周波数帯は、直進性が高い(すなわち障害物の裏に回り込む性質が弱い)ために、広いエリアを構築する用途には不向きとされています。

これは、電波は周波数が高いほど、性質が光(可視光)に近づくためですが、KDDIは5Gのミリ波を、特定方向への『反射』によってビルなどの障害物の裏へ届ける「透明メタサーフェス反射板」を開発しました。

この「透明メタサーフェス反射板」は、一般的な鏡面反射と異なり、電波を鏡面方向とは異なる、設計した方向に反射することが可能。また、多層化技術を適用することで、28GHz帯および日本で5Gへの割当が想定されている39GHz帯のデュアルバンドに対応しています。

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開発はKDDI総合研究所と日本電業工作が共同で行い、透明とすることで景観にも配慮。看板などに重ねることで、市街地におけるミリ波エリアの迅速拡大を可能にします。

KDDI総合研究所は、同成果を1月25日から28日までオンラインで開催される国際アンテナ・伝播シンポジウム(2020 International Symposium on Antennas and Propagation)にて展示します。

5Gで革新的とされる高速大容量を実現するには、広大な帯域を確保できるミリ波エリアの拡大が不可欠で、「透明メタサーフェス反射板」は、現状スポットに留まっている5Gミリ波エリアの拡大を支える新技術となります。

Source:KDDI