Audi
Audi

アウディが、ケン・ブロックのために完全電動のジムカーナマシン「S1 e-tron Quattro Hoomitron」プロトタイプを製作、公開しました。たったの4週間で完成したというこのマシンは、のちにケン・ブロックの天才的ジムカーナテクニックを受け止め、その手足になって誰もが驚く走りを披露する映像としてふたたび公開されることになるはずです。


アウディと言えば、かつて世界ラリー選手権を席巻し、そのブランドの特徴として誰もが知ることになった”Quattro”技術があります。Gr.Bラリーカーとして開発されたS1 quattroはそれまでFRが守ってきたマニュファクチャラーズチャンピオンをAWDマシンとして初めて奪い、高速走行でもAWDが十分に通用することを世界に知らしめました。


そしてそのブランドアイデンティティとして50年にわたり定着しているのが「Vorsprung durch Technik(技術による先進)」というスローガン。

しかしアウディは2018年に発表した電気自動車e-tronで「次の飛躍的進歩」を遂げたと述べ、従来のモビリティのあり方に疑問を投じる新しいブランドキャンペーン「Future is an Attitude(未来は考え方ひとつ)」を打ち出しました。今回の”Hoomitron”も、リアエンドにこのスローガンが記されています。

とはいえ、ケン・ブロックとコラボするとなれば、ファンが(そしておそらくケン・ブロック本人も)求めるのは、やはりあの「アウディ・クワトロ」の姿。

アウディは新しく制作する特別マシン「Hoonitron」のためにブロックをドイツのインゴルシュタットにあるアウディ・デザインセンターに招き、そのスタイリングをチェックさせました。そして、あのGr.BのS1 quattroの面影を色濃く受け継いだ、より現代的なスタイルのS1 Hoomitronが生まれたということです。

Audi
Audi

このマシンはまだコンセプトカーですが、ケン・ブロックの真骨頂であるドリフトやジャンプを含む曲芸的な走行パフォーマンスを可能な限り効率的に、かつ速度を維持、安定して行えるよう、細かな空力的な調整が施されています。

なお、アウディはまだ完全な電気自動車であるということ以外には、このS1 Hoonitronが搭載するパワートレインなど技術的な詳細を明らかにしていません。もしS1 Hoomitronが、これまでのケン・ブロックのコレクションのなかでも最もワイルドなスタイルと1400hpを誇る1965 Ford Mustang "Hoonicorn" RTRを凌ぐパワーと性能を備えるのなら、面白いことになりそうです。

Source:Audi