サムスンやファーウェイのスマートフォンなら外部ディスプレイに接続すると専用のデスクトップモードが立ち上がるのでPCのように使えますが、スマートフォンをノートPCのように使うには、ディスプレイやキーボード、マウスを別途、用意する必要があります。それぞれをケーブルで接続するのも面倒です。

また、2021年はスマートフォンの高性能化がさらに進み、5Gの普及とともにクラウドの利用が当たり前となり、スマートフォンのPC的な使い方が増えていくでしょう。ディスプレイとキーボードを一体化し、ノートPCのような形状にした製品がいくつか登場していますので紹介します。

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Mirabook

Omidoの「DR138」は13.3インチ1920x1080ドットディスプレイにキーボードをドッキングさせた製品。ディスプレイは10点マルチタッチ対応で、キーボード部分にはタッチパネルも備えています。本体サイズは307.5x209x14.7mm、重量は1.2kgです。内蔵バッテリーは5000mAh(7.6V)。3.5時間で満充電ができ、動画視聴は5時間、連続使用は8時間とのことです。

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Omido「DR138」

ディスプレイは360度回転するので、レノボのYogaのように山折りスタイルにしてディスプレイ部分だけを使うこともできます。キーボードはバックライトを内蔵。スマートフォンとの接続はMini-HDMI端子またはUSB Type-C端子を利用できます。他にも充電用のUSB Type-C端子、3.5mmヘッドフォンジャック、さらにマイクロSDカードスロットを備えます。

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なかなか便利そうなDR138、価格は定価が1999元(約3万2000円)、中国のECサイトでは1499元(約2万4000円)で販売されているようです。3万円前後でスマートフォンを拡張できるのならば購入するのは十分アリではないでしょうか。

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もう1つの製品はノーブランド。中国の「攻摂」というノートPCメーカーの製品と販売元はうたっていますが、攻摂側では販売していないので勝手に名前を名乗っている可能性があります。こちらの製品は14インチ1920x1080ドットです。

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ノーブランド、14型キーボード+ディスプレイドッキングステーション

本体サイズは325x207x9mm、最薄部は4mmとのこと。重量は不明、バッテリー容量は6000mAhで利用可能時間も不明です。製品販売ページには実際にスマートフォンを接続している写真がほとんどないため、しっかりと動作するのかや、本当に売っているの?といった疑問がわきますが、購入者の写真入りレビューがあり、サムスンやファーウェイのスマートフォンは接続できるとのことです。

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キーボード部分が短いため、折りたたむとキーボードの端がディスプレイ部分に当たってしまうのではないかなどの心配もあります。外部コネクタの紹介の図を見ると確かにキーボード部分は短くなっています。どうしてこのような設計にしたのかは不明ですが、タッチパッドをキーボード手前ではなく右側に配置したためにこのような形になってしまったのでしょう。なお外部端子は豊富でUSBが2つ、Type-Cが2つ、Mini HDMIが1つ、3.5mmヘッドフォンジャックが1つとなっています。

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こちらの製品は1788元(約2万7000円)、中国ECサイトで1488元(約2万4000円)で販売されています。

どちらの製品も3万円を切る価格ですが、中国ではすでに携帯式の外付けディスプレイが1万円程度で販売されています。ディスプレイにキーボードを取り付けてバッテリーを内蔵させた製品を低価格で販売することも中国メーカーなら可能でしょう。

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筆者も最近は外出時にノートPCを持ち運ぶことが少なくなり、とはいえスマートフォンだけでは仕事もしにくいのでモバイルディスプレイを購入しようと中国ECサイトを物色していました。当初は以前記事にも書いたSmartisanの「TNTgo」を購入しようと思ったのですが、Smartisan以外のスマートフォンで使うには2999元(約4万8000円)の無線版TNTgoのみが対応。5万円近い価格に躊躇していたのです。他に似たような製品がないかと探してみると、今回、紹介した2製品が出てきたのでした。

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Smartisan「TNTgo無線版」

モバイルディスプレイはTCLやSkyworthなど中国の大手メーカーも製品を出しています。すでに価格競争も始まっているため、今後はキーボードを付けたスマートフォン対応製品を展開していくことも予想されます。またサムスンやファーウェイがスマートフォンの拡張製品として製品展開することも考えられるでしょう。2021年はスマートフォンをPCとしてさらに使いやすくなる時代になるかもしれません。