リングフィットアドベンチャーやフィットボクシングなど、Nitendo Switchでは体を動かすエクササイズ系ゲームが人気を博していますが、マリオカートでもエクササイズをしたいと考えている人もいるかもしれません。そんな思いを叶えてくれる仕組みをハードウェアハッカーのMike Choi氏が自作してしまいました。市販のエアロバイクとRing-Conを組み合わせ、実際にマリオカートを操作できます。
このMike Choi氏、YouTubeの登録者数やTwitterのフォロワー数も少なく、ほぼ無名といってもいいのですが、以前にNintendo Switchを縦持ちできるFlip Gripを制作した人物。アイデア勝負なプロダクトではありますが、それを実現できる技術を持った本業のエンジニアです。
そんなChoi氏が作ったLabo Fit Adventure Kartは、Joy-ConをRing-Conにセットし、エアロバイクを漕ぎながらマリオカートをプレイするというもの。段ボールで覆われてはいるものの、エアロバイク自体は市販のものを無改造で利用します。これにペダルの回転数を計測する光学センサーを取り付け、その信号をRing-Conに取り付けた自作モジュールTAPBOに飛ばします。
TAPBOは、2つのアームを持った小型ロボットで、エアロバイクからの信号を受け取り、一定の速度に達したら、アクセルボタン(Xボタン)を押します。もう一つのアームはRing-Conの押し込み動作を検知して、アイテムを使うSLボタンを押す仕組みです。
すでに2か月ほど利用しており、問題なく利用できているとのこと。ただ、操作できるのがRing-Conによるハンドルとアイテム使用、そしてペダルを漕ぐアクセルのみなので、ブレーキやドリフトなどは行えません。本気でプレイするには不利ですが、エクササイズと考えればありでしょう。
残念ながら市販の予定はなく、あくまでもコンセプト。市販するにしてもエアロバイクのハンドルを握れない(通常はメーカー非推奨の使い方)などの問題もありますが、マリオカート側の対応で、リングフィットアドベンチャーのように足踏みしている間だけアクセル動作にするなどは出来るはずだとも。すべては任天堂次第ですが、運動は精神面でもいい影響がありそうですし、今後の対応を期待したいところです。
sourrce: Mike Choi(1), (2)