LGが海外で販売中の「LG WING」はディスプレイが90度回転して「T」字型になるという謎のギミックを持ったスマートフォンです。すでにクイックレビュー記事は出ていますが、本体の仕上がり精度や2画面を使った特殊なUIなど、じっくりと触ってみました。


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LG WINGは6.8インチ2460x1080ピクセルディスプレイを搭載したスマートフォン。チップセットはSnapdragon 765G、メモリ8GB、ストレージは128GBまたは256GB。カメラは6400万画素+1200万画素+1300万画素のトリプル仕上げですが、そのうち1つは後ほど紹介するジンバル撮影用の6軸手振れ補正を内蔵したカメラになっています。バッテリーは4000mAh。韓国で最初に発売され、価格は10万9890ウォン(約10万円)です。

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本体サイズは169.5x74.5x10.9mm、重量は260gとやや重め。側面を見ると中央にスリットが入っていることがわかります。

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ディスプレイは左右の角を落としたエッジデザイン。インターフェースは一般的で、下部にUSB Type-C端子を備えます。

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本体を手に持ち、ディスプレイに手をかけて左に持ち上げていくとくるっと回転します。回転するときの動きはスムーズで、途中で止めることはできず一気に90度まで開きます。メインディスプレイの表示は45度くらい開いたあたりから横手方向に自動で切り替わります。

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背面からみたところ。回転するディスプレイの裏側には回転機構を示すようなものは見られず、回転軸などは内部に隠されています。

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開いた状態で上から見るとわずかに隙間が見えますが、ディスプレイ部分が左右にぐらつくようなことはありません。また開閉時に下に出てくるサブディスプレイが傷つくこともないようです。

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T字型にしたときのユーザーインターフェースは工夫されています。1つはスイベルホーム。横向きにしたメインディスプレイによく使うアプリのショートカットを配置しておくことができます。もう1つがスイベルモード。メインとサブ、2つのディスプレイそれぞれに別のアプリを表示したり、メインディスプレイを拡張してサブディスプレイにコントロール画面を表示できます(対応アプリのみ)

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これがスイベルホーム。横向きになったメインディスプレイは下から上にスワイプすると、全アプリアイコンを表示できます。

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サブディスプレイは3.9インチ1240x1080ピクセル。ここに表示するアプリを設定できます。ほとんどのアプリを表示できますが、一部非対応のアプリもあるようです。

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Googleマップと電話を起動してみました。とりあえず何気なくこの2つを起動したのですが、地図でお店を検索して、そのまま電話をかける、なんてこともできるわけです。2つのアプリの同時起動、結構便利かも。

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本体を回転させるとそれぞれの画面も回転します。片手で持って、メインディスプレイで文字入力しながらサブディスプレイを使うならこのスタイルも使いやすそう。もちろんサブディスプレイを上や左にした位置で使うこともできます。

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毎回、使うアプリが決まっているなら、2つのアプリをマルチアプリとしてセットにして登録しておくこともできます。

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アプリの画面を拡張する使い方がこちら。YouTubeアプリなら上に動画、下にコントローラーを表示できます。他にもギャラリーや動画、対応ゲームがこの表示に対応しています。

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メインディスプレイの大きいサイズをソフトキーボードに使う、という使い方もできます。2つのディスプレイをさまざまな用途に使い分けられるわけです。

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カメラは前述したように6400万画素(広角)、1200万画素(超広角)、1300万画素(超広角・6軸手振れ補正)の3つを搭載。カメラ部分にも「HEXA MOTION STABILIZER」の表示がありますね。

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カメラのUIは一般的です。写真サイズは最近のスマートフォンにしては多数の設定があります。

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その他からはマニュアルモードなどを選択できます。動画もマニュアルに対応。面白いのが動画から呼び出せるASMR録音。最近YouTubeで流行っている、食事を食べている音などをはっきりと録音できるモードです。

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フロントカメラはポップアップ式で3200万画素。セルフィーの写真・動画を撮るのにも十分なクオリティーです。

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スイベルホームからカメラを起動すると、自動的に1300万画素カメラを使ったジンバルモードに切り替わります。サブディスプレイ部分をグリップのようにして持ち、6軸手振れ補正を使った動画が撮れるのです。中央の十字コントローラーを使ってカメラの動きを制御することも可能。外付けのジンバルのような操作が可能です。

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デュアル録画を選ぶとポップアップカメラが飛び出し、メインディスプレイの中に小さいサイズでフロントカメラの映像を重ねて録画できます。このあたりはLGの歴代のスマートフォンが搭載していた前後のカメラを同時に使うデュアル録画の機能がそのまま搭載されているわけです。

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LG WINGは回転ギミックというハードウェアの進化だけではなく、2つのディスプレイを便利に使えるUIを作りこんでいる点が優れていると感じられました。今のスマートフォンの形状そのままにディスプレイを拡張できるアイディアは、これからのスマートフォンの本体デザインに変化をもたらしてくれそうです。