富士通PCの技術が詰まった究極のモバイルキーボード……を目指して開発が進められているLIFEBOOK UH Keyboard(UHKB)は、クラファン支援1400%を超える絶好調プロジェクトとなりました。蔦屋家電+でサンプル(コールドモック)を展示していましたが、ついに試作機に触れることができましたので早速その感想を、お馴染みFCCLの開発チーフ藤川氏にお話を伺いつつ、お伝えしたいと思います。

※本記事に登場するのは試作機となり、製品版では存在しないカラーとなります。

▲試作機はシルバー(底部は未着色)にレッドのキーという本来存在しない組み合わせ

──(文字入力をしてみて)おおーっ、これはまさしくUHの打鍵感ですね! Bluetooth接続も安定しています。おや、一部キーのデザインが変わりましたよね?

藤川 はい、FMV Zero(LIFEBOOK WU4/F3 ※Web限定モデル)でやったように日本語の表記を一切なくし、さらにいろいろチャレンジしています。スペース脇の「無変換」「変換」はアイコンに変えました。

▲コールドモック(奥)と比較。日本語表記がなくなった以外にも細かな変更が加えられている

──「無変換」「変換」キーは、MacやiPadと接続したときに機能しますか?

藤川 はい、それぞれ専用のモードを用意することで実現しています。接続先とモードはセットで記憶されるので、有線含め接続先を切り替えると直前にそのチャンネルで選択されていたモードが適用されます。

──ということはMac、iPadでコントロール+スペースでなく「無変換」「変換」で入力切替および変換ができるわけですね。

藤川 はい。ちなみに半角/全角キーもMac、iPadで文字種切り替えに使えます。

──おお、確かに。MacとiOSとでモードが違うのは何故でしょう?

藤川 iOSではサードパーティー製キーボードがUS配列での入力となるシーンがあるため、機器側でJISとして変換されるしくみを実装したからです。

──なるほど、そういえば前回お話を伺った際におしゃってましたが、そのしくみが実現できたということですね。iPadにつないでみます……。

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▲無線切り替えボタンの位置は右上に。ボタン形状も丸から楕円に変更された

──なるほど確かにJISとして機能していますね。これは、私のように複数プラットフォーム跨いで使う人には決定版になりそうです。モードはいくつあるのですか?

藤川 Win/Mac/iOSの3つです。AndroidやChromebookはMacモードで問題なく動きそうです。

──Windowsキーは、MacやiPadではコマンドキーになる感じでしょうか?

藤川 はい、そうです。

──他社もその仕様が多いですが、コピペなどのコンビネーションが変わるので混乱しちゃうんですよね……。

藤川 UH Keyboardは、WindowsユーザーがそのままMacやiPadで使っても違和感なく使えることを目標に開発しています。ただ、Mac(iPad)のコントロールとコマンドは、それぞれ違う役割があるので、どちらかを無効にしたり入れ替えたりすると不整合が出てきてしまうんですよ。

──なるほど、この部分は慣れるか、キースワップ(フリーウェア)を活用する感じですね。トラックパッドのほうの進捗はいかがでしょうか? あれ、動かない……あ、動きました。

藤川 トラックパッドは現在、調整中です。Windowsは標準のジェスチャーをほぼ網羅していますが、Mac、iPadでは基本的なものとなります。普通に使うぶんには、まったく問題ないでしょう。

▲指の滑り、クリックボタンの感触も心地よい

──ファームウェアの更新には対応していますか?

藤川 はい、Windowsのみになりますが実行ファイルで更新できる予定です。

▲どんな質問にも即答する藤川氏の様子から、UHKBがいかに試行錯誤してつくられているかがうかがえる

──こちらはキーボード本体に付属する有線接続用USBケーブルですか?

藤川 そうです、A to Cとなっています。

▲長さは1メートル
▲C(キーボード)側はL字になっている

──L字だと、キーボードのC端子がキーボードの中央なので左右どちらにも流せて便利そうですね。

純正スリーブもほぼ完成

──純正スリーブ、私も支援購入しましたw

藤川 スリーブケースも、すごいこだわってつくっています。ぜひ、合わせて支援いただきたいですね。

▲ジャストサイズのスリーブケース。写真のブラックのほか、ブラウンも用意
▲早くコレに入れて持ち歩きたいぞ

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──ありがとうございました。引き続き開発、頑張ってください!

試作機とはいえ、ついにUHKBの実物に触れることができ、改めて確信しました。これはショートストローク・モバイルキーボードの決定版となるでしょう。互換性、質感、打鍵感すべてに対し、最善を尽くし開発が進められているのを感じるからです。

クラウドファンディングで入手できるのは2021年12月24日まで。仮にいつの日か市販モデルとしてUHKBがデビューする日が来たとしても、より高額となるか、あるいは外装などが違うものになる可能性もあります。気になる方はぜひ、この機会に支援されることをオススメいたします。