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世界最軽量ノートPC「LIFEBOOK UH」のキーボードを「そのまま取り出した」コンセプトで開発中のモバイルキーボード、LIFEBOOK UH Keyboard(以下、UHKB)がGREEN FUNDINGで支援者を募集しています。

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前回、これまで詳細がわかっていなかったUHKBのトラックパッドがどのような仕様を目指しているかについて、FCCLのキーボードマイスター・藤川氏が語ってくれました。

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今回はUHKBの“軽量化”にフォーカスし、同社の河野氏と引き続き藤川氏にお話しを伺いました。

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▲FCCLの“ミスター最軽量”こと河野晃伸氏(左下)とお馴染み“キーボードマイスター”こと藤川英之氏(右上)

──最軽量ノート LIFEBOOK UHの至極のキーボードを単体で……というコンセプトに非常に多くの方が共感してくれましたね。途中段階ではありますが、ひとまず目標達成のご感想などを

河野 我々にとって、ひとつの製品から派生して別のモノをつくるという取り組みは今回が初めての経験でした。クラウドファンディングでこれだけご注目いただけたのは、派生元となったLIFEBOOK UHの高い評価があってこそと思っています。LIFEBOOK UHでは、すべての部分でとことん軽量化を追求しているので、どこを切り出しても“超軽量”なんですね。個人的にはモバイルキーボードの次は、モバイルディスプレーをやれたらなんて夢見ています(笑)。

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▲わずか634グラムの世界最軽量ノートUH。軽量化の徹底は、あらゆる製品の基礎になり得る

──UHキーボードに次いでUHディスプレー! とてつもなく薄軽なモノが期待できそうです。また支援者集いますか?(笑)

河野 まぁ、まだ個人的な夢ですので(笑)。LIFEBOOK UHを量販店に売り込みした際は、キーボードとディスプレーの評価がとくに高かったので、キーボードのクラファンは絶対に成功すると思っていました。また、今回のクラファンで知って、LIFEBOOK UHを触ってみたいという人が増えているのも、とても嬉しく感じております。

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▲UHの画面を使ったら世界最軽量のモバイルディスプレーができそう!?

──UHの軽量化において、とくにキーボードのサポートパネルの役割が大きいと伺いました。UHKBはLIFEBOOK UHと同じものを採用していますか?

河野 はい、2020年モデルのLIFEBOOK UHに搭載されているサポートパネルと同じものを採用しています。サポートパネルはキーボードの土台となるパーツで、キーボードモジュールを筐体に安定して取り付ける役割だけでなく、各キーの動きそのものもサポートします。ベースとなるプレートは基本的には金属を用います。厚みはできる限り薄くしたいですが、剛性が弱まるだけでなく打鍵感にも影響します。キーを打った時フワフワした感じになってしまうんですね。弊社では厚みと強度のバランスを図り、そぎ落とせる部分は徹底的にそぎ落とす“肉抜き”を行なってきました。そうした試行錯誤の末、完成した究極版がLIFEBOOK UH 2020年モデルのサポートパネルなのです。

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▲年式ごとに改良が重ねられてきたUHシリーズのサポートパネル。一番下がUHKBに採用されるものと同じ2020年モデル

──UHKBに実装するに辺り、変更点はありましたか

藤川 UHのサポートパネルはPC筐体の構造と相互に調整を入れ、最終的に組み上げた際に剛性を満たす設計をしています。UHKBに実装する場合、ノートPCにしかない部分、たとえばCPUファンの基板周辺などは、また別のアプローチで調整しています。

河野 PCのほうが部品が多いので、制約は多かったですね。ノウハウの蓄積もありますので、調和のレベルは極めて高いものになると自負しています。

──UHKBの重量は暫定で約350グラムとなっています。十分、軽量な部類に入ると思いますが(参考までにレノボのThinkPad トラックポイント キーボード IIは約516グラム、AppleのiPad Pro用Magic Keyboardは約600~700グラム)、それでもベースとなったLIFEBOOK UH(約634グラム)の総重量の半分以上なのですね

藤川 LIFEBOOK UHでも苦労したのですが、本体を軽くしすぎると打鍵音が響きやすくなるんですね。よくオーディオマニアの人が、スピーカーの下に木を敷いて音が響かないようにするじゃないですか。そういった構造上の工夫も必要になってきます。ここは製品が完成に近づいてから、より細かな調整を考えている部分ですが、ひとまず350グラムを目安に諸々詰めていくことに決めました。

河野 ゲーミングキーボードなど、あえて重たくしているものもありますが、モバイルキーボードなので軽さは重要ですよね。といって軽くしすぎると床面とのグリップ力も下がってしまいます。そういった意味では350グラムは軽すぎと思いますが、底面全体にラバー素材を貼ることでグリップ力を保っています。

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▲UHKB底部には本体カラーと合わせたラバー素材が全面に貼られている

──支援者のコメントに、バッテリーが消耗品であることを不安視する声も上がっていました

藤川 薄さ重視の設計なので、乾電池や取り外し可能なバッテリーにすることは考えませんでした。ただ、USBからの給電のみでBluetooth接続もできる仕様になっているので、いつの日かバッテリーのもちが悪くなってしまっても使い続けることは可能と思います。

──早くもUHKBをずっと使い続けたいと思ってくれるのは嬉しいですね。どうも、ありがとうございました

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▲究極のモバイルキーボードを目指し、開発が進められているUHKB。レッドも最低ロットに達する見込み(経過はクラファンの活動報告ページにて)

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