LIFEBOOK UH-X/E3(発売中/実売価格21万円前後)

富士通クライアントコンピューティング(FCCL)が13インチクラスで世界最軽量を目指し開発しているノートPC「LIFEBOOK UH-X」シリーズ。その最新モデルUH-X/E3は重量約634グラムと、前モデルがもつ最軽量記録698グラムを大幅に削っての登場となりました。自己ベスト更新ってやつですね。他社にとっては、もう許して感すらあるような気がします。

誰が持っても第一声は「軽い!」

LIFEBOOK UH-X/E3の重量は634グラム……が公称値なのですが実測では627グラムとさらに軽い表示が出ました。誤差なのか、秤の精度が低いのか…

本体サイズは307(W)×197(D)×15.5(H)ミリ。天板の素材を従来のマグネシウムからカーボンに変更、さらにパーツのひとつひとつをコンマ単位で再調整し、前モデルの10パーセントもの軽量化を果たしています。ホント、もう許してですよねぇ。

実に軽々しく持ち上げることができます。頑丈なカーボンでゆがみもなく、安心してモバイルできそう

ちなみにiPad Pro 11インチ+Magic Keyboardは1キロ超え。通信機能やバッテリー駆動などiPadのほうが優れる部分もありますが、いい画面+いいキーボードの組み合わせで考えると、UH-X/E3はより軽量でモバイルに適しているいえます

Engadget
ACアダプターはケーブル込みで実測248グラム

本機のUSB PDは7.5W入力に対応しているので、未使用時ならPD対応モバイルバッテリーで充電しておくこともできます

主要スペックはCore i7-1165G7、8GBメモリー、1TBのSSD、Wi-Fi 6、Windows 10 Pro。また、Office Home & Business 2019が付属しています。バッテリー駆動時間は公称11時間となってますが、実使用においてはその半分くらいの印象でした。

駆動時間はもう少しほしかった気もしますが、とにかく軽いんで、いつでもヒョイッと持ち上げられる。電源が取れるとこなら気軽に持って行けるでしょう

細かい部分も見ていきます。

指紋センサー兼電源ボタンで、起動から承認まで一瞬で行なってくれます

ディスプレイ上部には約92万画素のWebカメラを搭載。プライバシーシャッターもあります(小さっ)。前モデルにあった顔認証によるロック解除はなくなりました。あれはあれで便利だったので、ちょっと残念…

モバイルノートはミニマル化の傾向がありますが、UH-X/E3のインターフェースは時代に逆行し、かなり充実しています。その実装法はたいへんスマートに感じられます。

右側面にSDカードスロット、USB 3.0 Type-A、LANポートを、左側面にUSB 3.1 Type-C×2、HDMI、USB 3.0 Type-A、イヤホンジャックを搭載

LANポート使用時は手動でガイドをオープン。よくこの薄さに実装したと感心してしまいます

ディスプレーはフルHDの13.3インチIGZO液晶で、とても鮮やかな発色です。

解像度は1920×1080ドット。映り込みが少ないマット(非光沢処理)ですがコントラストが高いので映像コンテンツも存分に楽しめます

画面輝度は環境光センサーによりスマホのように自動で調整してくれます。ただ、個人的な感覚ではありますが、常に少し暗めの設定になるため、私はオフにして手動調整にしました。

バッテリーもちにはいいでしょうが、ちょっと暗めに感じたのでオフに

軽さに次いで、というかそれ以上にグッと来るポイントがキーボードの打ちやすさ、すなわち日本語入力の快適さです。

小さなボディーにフルサイズキーボードを搭載。カーソルは空間を設け1段下がっています(通称「Fライン」)

キーボードは前モデル同様、各キーに間隔が設けられたアイソレーションタイプで、キーストローク1.5ミリと軽量ノートとは思えない妥協のない実装となっています。

適度なキータッチで、癖になりそうなほど心地よい打鍵感

FCCLといえば、キーボードへのこだわりが尋常でないことはPCライター陣に有名ですが、ハードだけでなくソフト面も妥協がなく、賢い日本語ATOKがプリインストールされています(試用版ではありません)。

タッチパッドはクリックボタンが独立したタイプ。パッド上でのクリックも可能です。

ふわっと押すと取りこぼしあるので、ちょっと感度調整が甘いかな……という印象も… まぁパッド上でもクリックできますし、マウスを使って回避できる問題ですが

UH-X/E3の個人的な印象をまとめますと…(いきなり言い出す項目もありますがご了承ください)。

いい点

  • 軽くて頑丈、持ち歩きが苦にならない

  • 十分なパフォーマンスとストレージ

  • 日本語入力がこの上なく快適

  • 豊富なポートで高い拡張性

  • 画面がめちゃくちゃ綺麗

残念な点

  • モニタースピーカーの音質がよくない

  • 駆動時間はもうちょっとほしい

  • クリックボタンの感度が甘い

  • ファン音が結構気になる

  • 輝度調整が敏感すぎる

といった感じでしょうか。とにかく「軽さ」重視の人は、13インチクラスのノートでは、いまUH-X/E3以外に選択肢はないでしょう。日本語入力は、私の周りでさえATOKを使用している人は少なくなりましたが(一昔前では考えられないことでした)、久々に使ってみると、やはり便利ですねー、パスポート(サブスクリプション)入ってなくても十分と思えるほど。

ただ、OSアップデートでMS IMEが復活してたり(それだけならいいのですがデフォルトの座を奪い取ったり)するので、ちょいちょい再設定が必要なのが面倒かも… これは富士通やジャストのせいではありませんが。

軽いノートがいい人はコレ一択

個人的には日本語入力マシンとしての実力をかなり買っています。原稿は、しばらくこの子で書くと思います