Loon
Loon

Googleの親会社であるAlphabet傘下で、気球によるインターネット通信を手がけるLoonが1月22日、解散を発表しました。

Loonは、2013年にGoogleの先端技術研究所Google [X]でProject Loonとして発足。成層圏に多数の気球を浮かべネットワーク化することで、安価で高速なインターネットを途上国や遠隔地に提供することを目標としていました。2018年には企業として独立し、ケニアで商業サービスを開始する予定だとしていました。

これまでに成層圏での飛行記録を樹立したほか、プエルトリコやペルーでの災害発生時には実際に通信インフラとして活用されるなど、その事業は順調な様子でした。しかし、CEOのAlistair Westgarth氏は「長期的に持続可能なビジネスを構築するために十分な低コスト化を実現する方法が見つからなかった」と公式ブログで語っており、商業化の目処が立たなかったようです。

XのCEO兼Loon会長のAstro Teller氏も「商業的実行可能性への道は予想よりもはるかに長く、リスクが高いことが証明された」としています。

ケニアでのパイロットプログラムは3月まで継続されるほか、ケニアの接続性、インターネット、起業家精神、教育に焦点を当てた非営利団体や企業を支援するために1,000万ドルの資金を提供するとのこと。

なお、同地域ではXの別プロジェクトであるTaaraがテストを行っています。もともとLoonの気球と通信するために研究されていた技術で、2点間を高速なワイヤレス光通信で結ぶというものです。Loonで生まれた高帯域幅(20Gbps+)通信の技術などは、こちらに引き継がれ、手頃で高速なインターネット通信を提供していくとのことです。

source: Loon, X