シェア自転車の「LUUP」が、国内初となるヘルメットなしで合法的に乗れる電動キックボードシェアサービスを東京で開始しました。

通常、電動キックボードは原動機付き自転車、いわゆる原付に分類されるため、乗車時にはヘルメットの着用が必須です。しかし、産業競争力強化法に基づく「新事業特例制度」にLUUPが認定されたことを受け、ヘルメット不要でのサービスが実現しました。

この特例措置では、LUUPの電動キックボードは「小型特殊自動車」に分類されるため、普通自動車免許や普通二輪免許などが必要となるほか、交差点での二段階右折も禁止され、通常の自動車のように小回りで右折する必要があります。そのため、大きな交差点を曲がる際は、歩行者扱いとなる押し歩きをLUUP側は推奨しています。

実際に乗ってみた

筆者も実際に電動キックボードを利用してみました。

電動キックボードに乗るためには、事前にLUUPアプリから運転免許証の画像をアップロードし、走行ルールの確認テストを満点で合格する必要があります。テストは普段馴染みのない小型特殊自動車に関するものですが、何度かやり直したところすんなり合格できました。

これを済ませると、LUUPのアプリで乗降ポートを選択する際に、電動キックボードを選択できるようになります。現段階ではLUUPが東京都渋谷区・世田谷区・新宿区・港区・目黒区の全域で展開する全300ポートのうち、約200ポートで電動キックボードの乗降が可能です。

乗車料金は初乗り10分が110円、以降1分間16.5円かかります。

ポートに到着すると、電動キックボードに記載のQRコードをアプリで読み込んで、乗車を開始します。キックボードにはナンバープレートやサイドミラー、ウインカーが装備されているほか、スマホをセットできるホルダーも用意しています。

電動といっても、始動時は足で地面を蹴って加速する必要があり、ある程度まで加速すると、右手のアクセルレバーを操作して電動で走行できるようになります。

なお、最高速度は15km/hに制限されており、走っていてママチャリにも抜かされるほど。長距離の移動には、キックボードよりも自転車を選択したほうが無難です。筆者がフランスで海外した電動キックボードは25km/h程度は出ていたため、それに比べると見劣りしますが、規制の厳しい日本で特例でサービスを開始するにあたっての配慮なのかもしれません。

乗車後のポートへの返却も、LUUPの既存のシェア自転車と全く同じ流れです。

乗車を終えた感想としては、15km/hに制限された最高速度がやや物足りなく感じました。また、自動車とも原付とも違う小型特殊自動車の交通ルールに戸惑うことも多そうです。

ただ、電動アシスト自転車と異なり、ペダルを漕がずにフル電動で進むのは爽快。比較的急な坂道もスイスイと登るため、比較的短距離の移動なら快適です。また、電動キックボードそのものが日本では目新しく、気候の良い今の季節には乗車自体を楽しむのもアリだと感じました。