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3月28日、渋谷モディ1Fイベントスペースにてガールズ・ラップ・ユニットlyrical schoolの新曲「Fantasy」の世界観をARで体験できるイベントがファンクラブ会員向けに実施されました。本記事ではその模様をお届けします。

lyrical schoolは2010年から活動するガールズ・ラップ・ユニットで、Engadgetでは以前YouTubeで実施していたリモートライブの裏側をインタビューしています。

YouTubeで在宅ライブ、ガールズ・ラップ・ユニット「lyrical school」に舞台裏をインタビュー

今回のイベントで利用された「Fantasy」は、ラップ・デュオchelmicoのRachelさんが作詞を担当しており、MVは日常風景と渋谷の街が文字通りファンタジーな3Dオブジェクトや映像演出が侵食(融合?)しているような作品となっています。

転調が多用された楽曲と不思議な世界観がとても心地よく、筆者自身このMVが公開されてから何十回かは再生してしまったほどの中毒性があります。未視聴の方はまずはコチラのMVの再生をお願いします。

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今回の体験会では来場者はARゴーグルを着用して、MVの世界観を楽しめます。来場者の目線にはMVに登場していた「テディベア」「ダイヤモンド」「hinakoが絵柄の一万円札」等などのオブジェクトをARで楽しめます。

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▲「タワーレコード渋谷店」の壁面にはARで「Fantasy」のMVが表示されています

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▲会場となった渋谷モディは「Fantasy」MVの最終シーンの舞台となっています

来場者はスマートフォンにてコメントを書き込んだり、好きな位置に3Dオブジェクトを設置できます。

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▲会場に埋め尽くされたファンからのコメント。ニコニコ動画な雰囲気ですね

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▲体験中のファンの横にメンバーが登場して交流する場面もありました
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▲KDDIが販売しているスマートグラス「NrealLight」が利用されています。ツルの部分にスピーカーが搭載されており、体験中には「Fantasy」の楽曲が再生されます

このイベントでは、ソニーが開発中のVPS技術(Visual Positioning System)が活用されています。VPSでは、まず体験会場を予めスキャンして3Dマップ作成します。体験時はスマートグラスのカメラが読み取った画像と、3Dマップを照合することで、正確な位置や向きを特定できるのです。

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このソニーのVPS技術は屋内外を問わず、高速で正確に位置を特定できることから、GPSを代替・補完する技術としてモバイルARやロボティクスなど幅広い分野での活用を目指しているそうです。

筆者も実際に体験しましたが、体験会場に表示される3Dオブジェクトのズレも無い上に解像度も高く、「Fantasy」の世界を歩いているかのような気分に浸れました。今回のような音楽作品以外でも映画のプロモーションやアート、観光地などとの親和性の高さも感じられました。

lyrical schoolのメンバーのARイベントや新曲「Fantasy」についてのコメントを頂いたのでご紹介します。

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▲左からyuu、risano、hime、hinako、minan

yuu

AR体験は、あんな薄くて小さいデバイスが自分の動きと連動してMVの世界観を伝えられるのはすごいなって思いました。MVの最後の場面である渋谷モディで、聖地巡礼的なかたちでイベントができるっていうのも嬉しかったです。

今までのリリスクの楽曲は背中を押すような前向きなものが多かったのですが、「Fantasy」のRachelさんが書いた詩は等身大の私で歌えました。今まで歌ってこなかったって部分を歌えてったのもありますし、きっとお客さんも共感してもらえる部分が多いかなって思います。

MV撮影時は「脳が浮かび上がるよ、あそこにおっきいテディベアがいるよ」って言われて想像してお芝居していたので、完成したMVをみて「こんなふうに脳が浮かび上がるのか〜」って衝撃を受けました。3Dオブジェクトと合成した作品ならではの体験ですね。

risano

AR体験は、空から振ってくる一万円札を本当に掴みたくなるほどリアルでした。空間にアルバムのアートワークが表示されていて、そこを注視するとストア画面のイメージが開くといったギミックが印象的でした。未来のショッピングはこんな形になるのかなっていう想像が膨らんでワクワクしました。

「Fantasy」は曲名どおりものすごくファンタジーで、とても転調が多い作品です。ライブでパフォーマンスするときは、思わず楽しくなって飛び跳ねちゃうくらい楽しい曲です。

MVは沢山のカットでそれぞれメンバーがフューチャーされていますし、何度も見直さないと分からないほど細部に演出や小道具などが施されています。例えば、0コンマ何秒の登場シーンの為だけに私が警察官、hinakoが泥棒の衣装をしっかり着込んで撮影しています。どのシーンなのか探してみてください!

hime

AR体験でのファンの方との交流で面白かったのは、今日のイベントにメンバーが来るのを知らなかった方がいて私が横にいたら私も映像だと思われてしまって「本物だよっ!」って思わず叫んじゃいました(笑)。オブジェクトの解像度が高いから、本当に現実とARの区別が分かりづらいくらいリアルな体験だったのかもですね。

「Fantasy」はアルバムのなかでも一番展開がおもしろい曲だなって思いました。基本的には明るいリリスクらしい曲です。でも、一番最後のフレーズで結構グッと印象に残ることが書かれていて、そこで締まる感じはRachelさんのかっこいい部分がでてますね。それを私達に歌わせてもらえるのが嬉しかったです。

MVに関しては合成技術などが沢山使われていますが、私が回転するシーンは回転椅子に座ってスタッフさんがそれを回すっていうアナログな手法が採用されているのでそこも気にしながら観て欲しいです。

hinako

ARはスマートグラスをかけた瞬間その世界に入り込めて、コメントを書いたり、オブジェクトを置いたりして自分の理想の世界を作っていけてめちゃくちゃ楽しかったです。

「Fantasy」は展開がころころかわるから歌ってて楽しいです。ライブでのパフォーマンスは聴かせるところはビートに合わせて身体でリズム取ったりしてるけど、曲調が変わって楽しい雰囲気のところはメンバーも楽しくパフォーマンスできるように意識して踊っています。

「次の一万円札の絵柄はアタシ…… 次の一万円札の絵柄は アタシだっ!」っていう歌詞の割り振りが私になっていて、レコーディングに立ち会ったRachelさんに「本当に一万円札に載るつもりで、自信を持ってにやにやしながらやってほしい」っていわれたので、レコーディングとMVの撮影時は自信たっぷりで歌いました。あとMVに出てきたバスタブに入った一万円札は美術部のスタッフさんが手作業で1億円ぶんカットして作ったそうで、いろんな人の手が込んでるって思って本当に嬉しかったです。

minan

実際に渋谷の街でARの映像が出るっていう体験がまさに歌詞にある「これはファンタジー」だったので、衝撃をくらいました。あと、搭載されているスピーカーから楽曲が流れているのも良かったです。自分のアクションがARに反映されるのでまさに拡張現実だなっていう体験でした。

もともとRachelとは友達で、よく遊びに行ったりしていてそんなRachelが歌詞を書いてくれたのが嬉しいし、Rachelが書いてくれた詩が大好きです。

歌詞は同じくステージに立つ身のRachelが考えていることが伺える内容で、音楽を活動していくうえでの楽しい部分だけじゃない、普段は言えない気持ちとかが綴られています。それなのに曲自体はポップで楽しく聴ける感じにしているがRachelのすごいところです。

MV関しては本当に見どころが多い作品ですが、自分が出演しているシーンでのおすすめはお風呂に入っていて後ろが富士山になっているところです。

■lyrical school情報

ニュー・アルバム「Wonderland」

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2021年4月7日発売(CD/デジタル)

VICL-65466  3,300円(税込)

ビクター/コネクトーン

lyrical school oneman tour 2021

4月4日(日)14:00/14:30 柏PALOOZA(千葉)

4月17日(土)16:30/17:00 心斎橋soma(大阪)

4月18日(日)13:30/14:00 伏見JAMMIN’(愛知)

5月30日(日)豊洲PIT(東京)

関連リンク:lyrical schoolオフィシャルHP