SurfaceProX2
Microsoft

Appleシリコン「M1」チップ搭載Mac上で仮想化されたArm版Windows 10の動作に成功したとの報告がありましたが、それに続いてベンチマーク結果も公開。本来のArm版Windows 10機であるSurface Pro X(第2世代)を上回る数値が出たと伝えられています。

M1搭載Mac上で仮想化したArm版Windows(Windows ARM 64 Insider Preview)の動作を成し遂げた開発者アレクサンダー・グラフ氏は、それに必要なQEMUのカスタムパッチをメーリングリストに公開しており、誰もが利用できるようにしています。

そのため第三者でも仮想化Arm版Windowsが試せるようになり、実際にどれほどのパフォーマンスが出るかの客観的なベンチマークが計測可能になったしだいです。

その1人がGeekbench 5により測ったところ、M1搭載Mac上の仮想化Arm版Windowsのシングルコアスコアは1288、マルチコアスコアは5449になったとのことです。

GeekBench

それに対して第2世代Surface Pro Xはそれぞれ799および3089であり、どちらも下回ることに。ちなみに後者に搭載された新プロセッサ Microsoft SQ2は「クラス最速」が謳われていました。

GeekBench

こうした性能差は、両者のArm版Windows 10上でのx86(32ビット)アプリにも当てはまっています。すなわちx86版のGeekBench 4を実行すると、Surface Pro Xのシングルコアスコアが2019でマルチコアが6646に対して、M1Mac上の仮想Arm Windowsは2533と8917となっています。

以上の結果から推測されるのは、M1チップ搭載Macの高いパフォーマンスはmacOS Big Surによる最適化よりも、M1プロセッサそのものの性能による可能性が高いということです。もっとも、まだ試用および結果報告をしているユーザーの絶対数が少ないため、最終的な結論を下すのは時期尚早でしょう。

ともあれ、ここで示されたM1プロセッサの優位が本物であれば、従来のArm版Windows 10搭載PCの多くにとっては脅威になりかねません。アップル幹部はArm版Windows 10を動作させることは技術的に可能だとして、それを実現するのは「マイクロソフト(がArm版Windowsのライセンスを一般ユーザーに提供するかどうか)次第」だと述べていましたが、MSも厳しい決断を迫られている可能性もありそうです。

Source:Sunshine Biscuit at scale(Twitter)

Via:MSPowerUser