Windows
Microsoft

先日アップル幹部がM1チップ搭載Mac上でArm版Windows 10の動作が技術的には可能だと認め、それを実現するのは「(マイクロソフト(のライセンスを提供するかどうかの選択)次第だ」と述べて物議を醸していました。

そして実際に、ソフトウェア開発者がM1版Mac上で仮想化したArm版Windows(Windows ARM 64 Insider Preview)の動作に成功したと報告しています。

この成果をTwitter上で共有しているのは、開発者のアレクサンダー・グラフ氏です。その動作は「きわめてキビキビしている」との感想も伝えています。

その方法は、具体的にはオープンソースの仮想マシンエミュレータQEMUにカスタムパッチを適用。そしてHypervisor.framework(ハードを直接制御するハイパーバイザ型の仮想化フレームワーク。OS X Yosemiteで追加された)を通じて仮想化する、というアプローチです。

アップルはこのHypervisorフレームワークにより「カーネル拡張を記述せずに、ユーザー空間で仮想化テクノロジーと対話できる」と発表していました。かたやQEMUはホストCPUで直接ゲストコードを実行することで「ネイティブに近いパフォーマンスを達成する」ことで知られています。

そうした組み合わせのもとM1搭載Mac上で動作したArm版Windowsにつき、グラフ氏は「本当にうまくx86(32ビット)アプリケーションを実行できる。Rosetta 2ほど速くないが、近い」とも語っています。

さらにグラフ氏は自分のやったことが「間違いなく再現可能だ」としつつ、今なお(11月27日時点)初期の段階にあり、まだ安定した、完全に機能するシステムを期待しないようにとも釘を刺しています。ともあれ、同氏はM1搭載Mac上でArm版Windowsが動作することを実証したわけです。

在野の開発者が実現できたということは、アップル社内でも実現している可能性が低くはないはず。上記の発言をしたアップル幹部のクレイグ・フェデリギ氏は、そうした結果を後ろ手に持ちながらMSに決断を迫っているのかもしれません。

Source:The 8-bit

Via:MacRumors