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かつてMacBookシリーズに搭載されていたバタフライキーボードに欠陥があるとの訴えにつき、米連邦地裁は集団訴訟を正式に認めました。バタフライキーボードを搭載したモデルは複数ありますが、本訴訟は全機種を対象としています。

問題のバタフライキーボードは2015年の12インチMacBookで初採用され、2016年以降のMacBook ProやMacBook Airにも数年にわたって搭載され続けました。それ以前のキー懸架(けんか)機構からアップルが「バタフライ構造」と称された機構に移行し、非常にキーストロークが薄くなっています。

バタフライキーボードはデザイン性は高いものの、特定のキーが効かなくなる、文字が勝手に反復入力される、押したキーがスムーズに返ってこないなどの苦情が相次ぎました。一応は年を追うごとに故障率は下がっていて改良は窺えたもののトラブルが絶えることはなく、2018年には初の集団訴訟が提起されました

またアップル公式にもまず2015〜2017年発売分を無償修理プログラムの対象として、最終的にはバタフライ搭載全モデルに広げています

さて今回は、米カリフォルニア州サンノゼの連邦地裁にて、エドワード・ダビラ判事が集団訴訟ステータス、つまり複数の訴訟をまとめて集団訴訟として承認したかっこうです。現在、集団訴訟はカリフォルニア州、ニューヨーク州、フロリダ州、イリノイ州、ミシガン州、ニュージャージー州、ワシントン州の7州でバタフライ付きMacBookを購入した人々を対象としています。

原告側は、アップルがバタフライキーボードに欠陥があると知っていたと主張し、アップル幹部同士で「この豚にいくら口紅を塗っても醜いことに変わりはない」との社内会話を引用しています。

アップルはバタフライキーボードには複数のバリエーションがあり、1つの訴訟で扱うべきではないとして集団訴訟の認定に反対していました。しかし原告側はバタフライキーボードはキーストロークが浅くキーの間が狭い設計は共通しており、どれも同じ根本的な問題を抱えている可能性があると主張し、裁判所に認められたしだいです。

2019年秋の16インチMacBook Pro以降、アップルはMacBookの新製品をすべてMagicキーボード、つまり過去モデルに搭載されたシザー機構の改良型に置き換えています。しかしアップルは今後しばらく、過去のバタフライキーボードへの苦情と向き合うことになりそうです。

Source:The Verge