新MacBook Pro 13インチ(2020) レビュー。キーボード刷新で薦めやすい一台へ (米国版)

Ittousai
Ittousai , @Ittousai_ej
2020年05月8日, 午前 09:00 in MacBook Pro
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MacBook Pro
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Engadget Japan

アップルが発表した新 MacBook Pro 13インチ モデル(2020) のレビューをお届けします。

新MacBook Pro 13インチは、不評だったバタフライキーボードを新しいシザー式のMagic Keyboardにした点が大きな特徴。また上位モデルでは最新の第10世代インテルCore iプロセッサ、統合型ながら高速になったIris Plusグラフィック、高速な16GB LPDDR4Xメモリなどを採用します。

全モデルでSSD容量が倍増、上位モデルではRAMも倍増しつつ、国内価格は5000円から1万2000円ほど安くなったことも特徴です。

速報:新13インチMacBook Pro発表。第10世代チップ搭載、キーボードはシザー式Magic Keyboard

13インチMacBook Pro仕様比較。2020年モデルと旧モデルはどこが変わった?

ここでは英語版からのダイジェストでお伝えします。評者は本家こと米国版Engadgetの編集長 Dana Wollman 。元 Laptop Mag出身なのでノートの評価は本領です。

長所:

  • 大幅に改良されたキーボード

  • 明るく鮮やかなディスプレイ

  • ストレージ容量が倍増

  • 問題ないバッテリー駆動時間

短所:

  • 高負荷時の底面の熱さ

  • 第10世代Core iプロセッサの構成は上位2機種のみ(18万8800円〜)

  • フルサイズUSB-AやSDスロットがないのはやはり残念

  • いまも Touch Bar より物理キーのほうが嬉しい

概要

新 MacBook Pro 13インチは、Macbook Air (2020)、MacBook Pro 16インチに続き、刷新されたMagic Keyboard搭載。誤入力や故障で不評だったバタフライキーボードはこれで現行ラインナップから消えた。

快適になった打鍵に加えて、従来モデルから向上したグラフィック性能、十分なバッテリー駆動時間、従来どおりに美しいRetinaディスプレイ搭載も良い点。

一部の点を除き、総合的に有力なハイエンドノートの選択肢といえる。(一部の点とは、具体的には膝のせで高負荷の作業時に気になる底面の温度や、相変わらずUSB-Cのみで、プロユーザーがよく使う機器用のUSB-Aポート等がないことなど)

MacBook Pro
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Dana Wollman / Engadget

Magic Keyboardについて

  • たびたび改善を図りながらも、打鍵感や誤入力で不評だったバタフライキーボードにかわり、シザー式のMagic Keyboard採用

  • 新キーボードは底付き感が少なく、前モデルと比べると分かるストロークの深さ(1mm)。

  • ストロークも反発も、バタフライ以前の旧キーボードほどではないが、一方でキーのぐらつきはMagic Keyboardのほうが少なく、安定して快適になった。シザースイッチが噛み合う仕組みと、キー下のラバードームのおかげ。

  • 新型MacBook Air やこの機種をレビューしてから、常用しているバタフライキーボードのMacBook Proに戻るたびげんなりするほど。

  • 左右キーの高さが半分になった逆T字型の矢印キーは、触覚だけで押しやすいふれこみだが、左を押そうとしてひとつとなりを打ってしまうことがあった。

ディスプレイ、Touch Bar

  • インターフェース類はおおむね従来モデルと同じ。個人的には、フルサイズUSBポートやSDスロットがなくなったのがいまだに惜しい。周辺機器やカメラのメモリカードなど、クリエイティブな作業をするプロがよく使うだけに、なぜないのか疑問。

  • Touch Barは、個人的には物理キーのほうがうれしいが、まああっても良い程度には和解した。右上のTouch ID指紋認証はセットアップも早く、信頼性も高い。

  • 個人的には、なぜかうっかりTouch Barの消音アイコンに触ってしまい気づかない癖がある。ビデオ会議などで音がないのを不審に思うなど。

MacBook Pro
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Dana Wollman / Engadget

  • ディスプレイの大きさや解像度はAirと同じだが、Proは色再現性がP3規格を満たすこと、輝度が500ニトまで明るい(Airは400)。明るい窓際の作業や、ゲームなどではうれしい。

  • とてもよいディスプレイだが、唯一の懸念はこのモデルを買ったあと、うわさの「筐体サイズ据え置きで14.1インチ」の後継機種が出た場合、損をしたと思うユーザーもいるかもしれない。とはいえ、すぐにでも発売と言われ続けたアップル製テレビや自動車のように、本当に出るのか、出るとして何時なのかは分からない。

MacBook Pro
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Dana Wollman / Engadget

処理速度、バッテリー

  • 第10世代Core iプロセッサは大きく性能が向上しているが、4モデルのうち上の2モデルのみ。18万円台から。

  • 前世代から最大80%高速化したグラフィックも、上位2モデルのみ。(Iris Plus Graphics 655比)

  • 上位モデルと下位モデルではメモリの速度も違う点に注意。2133MHz LPDDR3メモリ対 3733MHz LPDDR4X

  • ほとんどのユーザーは下位モデルでも十分なはずだが、アップルの広告で「最大」とうたわれる性能向上は上位モデルについての場合が多い。どちらが必要か、重いアプリケーションを使うなら上位2モデルを試すべき。カスタマイズではさらに速いCore i7も選べる。

  • Geekbench 5ではシングルコア性能1202、マルチコア4384

  • Handbrakeを使った4K動画トランスコードでは、同世代のプロセッサとRAM量の Galaxy Book Flexが2分近くだったのに対して、1分26秒と優秀。

  • ただし上位モデルでもIris Plus止まりでカスタマイズはできないため、GPU性能が特に必要な場合、ディスクリートGPUを選べる15インチにするか、Windowsノートを選ぶ必要がある

  • ゲームFortniteはLow設定60fps上限で問題なく滑らかに動く。ただしファンは元気に回る。

  • 普段の作業、Chromeのウィンドウ・タブ多数とSpotify、メモ、写真、メッセージ、各種ビデオ通話アプリ程度の負荷ならばまったく問題ない。

  • バッテリー駆動時間は無線ウェブブラウズやApple TV動画再生で10時間。前世代と同じ。

  • いつものレビューで使っている動画再生テストでは11時間33分だった。競合のデルXPS 13などは同じテストで13時間やそれ以上なので及ばないが、それでも十分に優秀

MacBook Pro
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Dana Wollman / Engadget

競合製品

13万円超で新MacBook Pro 13インチを検討するなら、その前に比較する候補としては、

  • マイクロソフト Surface Book 3 (1699ドル〜 / 国内税別19万800円〜) :13.5インチと15インチあり。最小構成の価格はMacBook Proより高いが、第10世代Coreプロセッサ搭載の構成に揃えると逆転して安くなる(注:国内価格では、Office標準搭載などの違いでまだサーフェスのほうが2000円ほど高い)。バッテリー駆動時間は公称15時間半〜と長く、ディスプレイ部のみ外してタブレットにもなり、ペン対応。安い構成でも、GPUはMacBook Proだと上位構成のみの Iris Plus。さらに上位構成ではGeForce GTX1650も選べる。ただし若干重い(1.4kg vs 1534g - 1642g)

  • マイクロソフトSurface Laptop 3 (1000ドル台 / 国内13万9480円〜):画面が外れない、従来のノートPCに近いSurface。最小構成でも第10世代Core i プロセッサでGPUも Iris Plus、比較的高速なメモリだが、ストレージは128GBからスタート。15インチではAMDのディスクリートGPU構成を選べる一方、RAMは最大でも16GBまで。軽い(1265g - 1288g)

  • デルXPS 13:新モデルは最小構成でも第10世代Core i5プロセッサ。メモリやSSDをMacBook Pro 13と揃えても、Iris Plusグラフィックを選んでもまだXPSのほうに分がある。タッチ非対応で1.2kg、タッチ対応で1.27kgと軽く、バッテリー駆動時間は長い。レビュー時に同じ動画の再生テストで16時間超など。

まとめ

  • 従来モデル最大の不満点だったキーボードを改善。ずっと薦めやすい機種になった。

  • 用途によっては、MacBook Airではなくこちらを選ぶ理由になるだけの処理性能差はある。

  • macOSにこだわらない場合、競合ノートとどちらを選ぶかは難しい。同等の価格帯で下位構成も第10世代Core iプロセッサの製品や、タブレット兼用 2 in 1、ペン対応、ディスクリートGPUが選べる製品、バッテリー駆動時間の長さ、軽さなどの点で有利なモデルもある。

  • キーボード問題のせいでMacBook での買い替えを待っていたユーザーにとっては、買い替えて問題ない製品。

  • 十分なグラフィック性能と可搬性、バッテリー駆動時間を兼ね備えたノートがほしいなら、新MacBook Pro 13インチは有力な選択肢のひとつ。

Apple MacBook Pro review (13-inch, 2020) | Engadget

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