Magic Leap 1 を体験。仮想と現実を融合、空間認識技術のすごさに驚く

JR高輪ゲートウェイ駅前で体験イベントを開催

金子 麟太郎(Rintaro Kaneko)
金子 麟太郎(Rintaro Kaneko)
2020年07月14日, 午前 10:16 in ntt
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Magic Leap One

NTTドコモは、JR東日本が開催する「Takanawa Gateway Fest」で、2社共催のバーチャルコミュニケーション体験イベント「Future Gateway~未来とつながる5G×XR~」を開催します。

JR高輪ゲートウェイ駅前の特設会場にて行う体験イベントは、現実世界の空間や形状を認識し、それらとデジタル映像(仮想)を重ね合わせて表示できるウェアラブルヘッドセット「Magic Leap 1」(マジックリープワン)を利用します。

Magic Leap 1に映し出される映像はサーバからストリーミング配信します。あらかじめ収録された世界各地や高輪ゲートウェイの周辺エリアの様子を立体映像で楽しめます。

将来は5Gを使ってリアルタイムに映像の伝送を行い、遠隔地にいる人とのコミュニケーションを楽しんだり、ファイルの送受信を行ったりと、Magic Leap 1と5Gをさまざまなことに活用できるとしています。

Magic Leap One
JR高輪ゲートウェイ駅前の特設会場にて行う体験イベント。14歳以上の人であれば無料で体験可能

Takanawa Gateway Festは7月14日から9月6日まで開催します。来場にはあらかじめウェブサイトからの予約が必要です。

Magic Leap 1体験イベントの事前予約は不要です。開催日は7月16日から8月16日、9月3日から9月6日までは毎週木曜日から日曜日のみ、8月20日から8月28日までは木曜日と金曜日のみ。14歳以上の人であれば誰でも無料で体験できます。

Magic Leap One
JR高輪ゲートウェイ駅前の特設会場

Magic Leap 1 って何?

Magic Leap 1は、米Magic Leapが開発したウェアラブルヘッドセットで、日本国内ではNTTドコモが販売しています。ドコモオンラインショップにおける販売価格は24万9000円(税抜)で、個人でも購入できますが、基本的には法人、特に開発者を主なターゲットとしています。

Magic Leap One
左から順に「Lightpack」、「Lightwear」、「コントローラー」

カメラや9つのセンサーなどを搭載し、空間認識を行う316gのヘッドセット「Lightwear」と、NVIDIAの Parker SoC やメモリ、バッテリーなどを内蔵したプロセッシングユニット「Lightpack」、6方向の動きに対応したコントローラーを組み合わせて使うことで、空間コンピューティングを利用したコンテンツが楽しめます。

つまり、別途モニターを用意しなくても、シームレスにデジタルコンテンツに見て触れることができるというわけです。例えば、実際のリビングの壁からキャラクターが出てきたり、テーブルの上にキャラクターを置いて歩かせることができるなど、これまでにないデジタルコンテンツを楽しめるとします。

なぜ Magic Leap 1 の体験イベントを開催するのか

Magic Leap 1のようなウェアラブルヘッドセットは、数万円程度の手ごろな価格で購入可能なVRデバイスと比べて、コンテンツも少なく一般的ではありません。

NTTドコモの担当者によると、Magic Leap 1は、他のデバイスと比べて空間認識能力が高く、5Gと組み合わせることで、これまでにない新たなコンテンツを楽しめるとしています。また、体験者が複数人同時にイベントを体験している間も、遅延なくスムーズな再生を実現できるともいいます。

NTTドコモとしても、Magic Leap 1をいち早く体験してもらおうと、全国102か所のドコモショップで展示し、体験できるデモの準備を進めていましたが、新型コロナウィルス感染症の拡大により、体験デモの開催を一時中断しています。

そうした理由から、『JR高輪ゲートウェイ駅前にて、Magic Leap 1を使い、技術の凄さやコンテンツの楽しみ方を知ってもらうべく、体験イベントを開催するに至った』と、NTTドコモの担当者は語ります。

Magic Leap 1 を体験してみて

筆者もMagic Leap 1を体験できる機会を得ましたが、実際に装着してみると、オブジェクトが想定よりも明るく立体的に表示されました。

また、「Lightwear」と呼ばれるウェアラブルグラスを備えており、空間の奥行き、高さ、床の段差などを認識するため、ユーザーが移動してもMagic Leap 1が再び周囲を認識して、現実空間とコンテンツ内のオブジェクトを自然に融合するため、どの角度からでも立体的な映像を見ることができました。

Magic Leap One
Magic Leap 1の「Lightwear」は視野角が50度と狭い

その一方で、視野角が50度と狭いため、室内全体を見渡すには首を横に振ったりする必要があります。もちろん室内に置かれた物が全て収まるわけでもありません。

また、装着感については、ヘッドセットこそ巨大ではありませんが、SF映画に出てくるゴーグルのような物を装着している感が否めません。ヘッドバンドのおかげで若干の調節はできますが、それでも、やや鼻に負担がかかります。ですが、不快に感じることはありませんでした。

Magic Leap One
Magic Leap 1 を装着している様子

Magic Leap 1に付属するコントローラーはトラックパッドを備えており、わずかな圧力を感知して微妙なタッチでも反応するとのこと。さらに、ハプティックフィードバックと呼ばれる機能もあり、例えば、コンテンツによってはユーザーと登場するキャラクターがぶつかると、コントローラーが振動するため、視覚だけでなく触覚で体験することが可能です。

Magic Leap One
Magic Leap 1のコントローラー

Magic Leap 1コントローラーの振動パターンがいくつあるのかは不明ですが、この仕様は、PS4用のワイヤレスコントローラー「DUALSHOCK 4」や、「Nintendo Switch」の「Joy-Con」に似ています。

ただし、今回の体験イベントでは、Magic Leap 1本体中央に備えた赤外線を利用するデプスカメラで手の動きを検知し、コントローラーを使わずにコンテンツ内の登場人物に合図したり、オブジェクトを動かしたり、といったジェスチャー操作が可能です。

Magic Leap One
コントローラーを使わずに、コンテンツ内の登場人物に合図したり、オブジェクトを動かしたり、といったことが可能

Magic Leap 1よりも安くて軽いNrealLightにも注目

大手キャリアとウェアラブルヘッドセットの組み合わせという点においては、NTTドコモの他にも、KDDIが中国Nrealと2019年5月に戦略的パートナーシップを結んでいます。すでに「NrealLight」の予約販売を中国Nrealのオンラインストアにて実施しており、2020年7月に出荷する予定です。

Magic Leap One
NrealLight

Magic Leap 1とNrealLightの大きな違いとしては、Magic Leap 1がバッテリーなどを内蔵したプロセッシングユニットLightpackで処理を行うのに対し、NrealLightは接続したスマートフォン側で処理を行うため、単体では動作しない点です。

Magic Leap One
NrealLightはスマートフォンと接続して使う

一方で、NrealLightの販売価格はMagic Leap 1よりも安い12万9500円(税込)。約88gという超軽量設計でありながら、3Dグラフィックス用の1080pの高解像度ディスプレイや、Qualcomm Snapdragon Platform を搭載していることも売りのひとつです。

Magic Leap One
NrealLightの形状はメガネやサングラスに近い

KDDIも、日本国内での本格的な普及に向けて、ARシステムを開発する米Spatial Systemsと、ARやVRなどの空間コンピューティングを用いた取り組みについて、2月17日に包括的パートナーシップを締結したことを発表しており、今後、AR会議システム・コミュニケーションサービスの開発、商品企画、販売に係るマーケティングの共同推進をしていくとしています。

コンテンツを増やすことが課題かもしれない

Magic Leap 1やNrealLightなどのデバイスは、やはり、多くのコンテンツが整い、それをどのような方法で訴求していくのかが、普及における最大の課題といえるでしょう。個人でたくさんのコンテンツを楽しめるようになるまでには、まだまだ時間がかかると思われます。

Magic Leap One
Magic Leap 1のアプリはMagic Leap Worldを通じて配信されている

Magic Leap 1も、国内で発売されたばかりということもあってか、前述のように対応するコンテンツはまだ少ないのが現状。この点についてNTTドコモの担当者は、『Magic Leap Worldを通じて配信されているMagic Leap 1のアプリは40〜50程。弊社としても開発者に対して積極的に働きかけていく必要がある。Magic Leap 1を5Gを生かせる重要な製品のひとつとしてアピールしたい』と述べ、市場拡大への強い意欲を示しました。


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source:Takanawa Gateway Fest , NTTドコモ , Magic Leap 1 , NrealLight


 
 

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