まんが家デビュー物語DS(2005)のご都合主義的展開も子ども向けならさもありなん:うえけんの「今そのゲーム!?」Vol.6

マンガ制作のノウハウが隠されているかもしれない

上野顕太郎
上野顕太郎, @ueken18
2020年08月9日, 午前 08:30 in Retro
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今まで黙っていたが、私は「マンガの描き方」マニアである。正確に言うと、この連載内では黙っていたが、それにまつわる本などを上梓させて頂く位にはマニアであって、本の題名は「暇なマンガ家が『マンガの描き方本』を読んで考えた『俺がベストセラーを出せない理由』」(扶桑社)というとてつもなく長いものなのだった。

諸般の事情があってこの題名になったのだが、これはなかったな。自分でも覚えられなくて、ここでご紹介するためにAmazon.co.jpを探して確認した位だ。ただ、内容は中々に興味深いので、気になった方は是非ご一読をお願いします。

……という前提があって取り上げるのが今回のゲーム「まんが家デビュー物語DS~あこがれ!まんが家育成ゲーム~」なのです。ゲーム内にマンガの制作に関わるノウハウが語られているかもしれないと期待を持ってレッツプレイ! 暇だし!

主人公はまんが家を目指す中学生の女の子。数種類あるミニゲームをこなすことで、様々なスキルを磨いてゆくことになる。

まんが描くんじゃないの!?

マップを巡り、様々な場所で会話を行い、物語が進行してゆく。中学生がまんがで認められ、担当編集が付き、あれよあれよという間にのし上がってゆく。

なんだこのご都合主義的な展開は!?

主人公がどんな作品を描いているのかには一切触れられず、気が付けばまんが賞なんかいただいている。何だかまんが家の外側だけをなぞっているような空疎な印象しかないのだが、ちょっとお待ちくださいよ。

このゲームは一応対象が「全年齢」と謳われているが、パッケージデザインや絵柄を見れば、明らかに小中学生女児達に向けて作られているのは一目瞭然。それを40代のおっさんが(プレイ当時)が文句を垂れるというのは一体どういう了見だろうか?子ども向けのコンテンツにはそれ相応の接し方という物があるでしょうに!

子どもがこのソフトを通じてまんが家という職業にすこしでも興味を持ち、まんが家を本当に目指してゆくのなら、当然ゲームとは違う、現実世界でのクエストやリアルなパラメーター上げやスキルの習得が必要になるだろうが、今はこのゲームで良し。

タッチペンを使ったお絵かきツール、パラパラアニメを作る機能、まんが占い、まんが専門用語の解説辞典まで付いているので、小さいお子様のまんが入門としてお使いいただければ良いのではないだろうか? というより、もとより製作者サイドはそういう気持ちで作ってると思う、そもそも40代のマンガの描き方本マニア向けになんぞ作ってないって!


──うえけんWiki──

上野 顕太郎(うえの けんたろう、1963年4月18日 - )は、かなりアナログな漫画家である。デジタルなEngadgetとの接点は編集長が20年前、ゲーム誌編集者であったとき連載を担当したからと言われる。よく使うフレーズは「暇だからな!」......というわけで、かつてプレイした方もいるだろうマニアックなゲームを掘り起こし、あの当時を偲んでいただきます。


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