DVDレコーダーのように、規格が統一されて、1台のゲーム機で、ありとあらゆるゲームが遊べればいいのにと思うことがある。

様々な理由があり、そうはなっていないので、現在は入手困難だったり、プレイする事が出来なくなっているゲームがあったりするのは非常に残念だ。開発者達は精魂込めて創作しただろうに。

ソフトとハードがあって初めてプレイ出来るというのがテレビゲームの形態であって、そこが本とは違う点だ。本の場合、100年前でも1000年前の物でも、現物さえ残っていれば読むことが可能なのだから。

そんなわけで今から21年前、私は「伝説のオウガバトル外伝 ゼノビアの皇子」をプレイするためだけに、ネオジオポケットカラーが同梱される「限定BOX」を購入したのだが、見事に本作しかプレイしていない。初志貫徹。若い方はご存知ないかもしれないが、ネオジオポケットカラー。かつてそういう携帯型ゲーム機があったのだった。(1998年から4年間で全82タイトルを発表し、ソフト開発が中止されている。)

本作は、外伝と謳われているように、数多あるスーパーファミコンソフトの中でも名作の呼び声が高い(個人の感想です)「伝説のオウガバトル」の前日譚であるファンタジー系のシミュレーションゲームだ。

システムはSFC版そのままに、ユニットを編成し拠点を開放し敵の本拠地を攻略する。ゲームの肝となるカオスフレームも、SFC版程シビアではないけれど鎮座し、独特な戦闘シーンも再現されているし、おなじみタロットカードも健在、マップデザインやキャラクター等のグラフィックもSFC版を踏襲しているので、前作のファンなら楽しめるのではないだろうか。

主人公はSFC版の登場人物である、若き日のトリスタン。おまけ要素として、クリア後にランスロット、カノープス、デネブ等「伝説のオウガバトル」の登場人物達を仲間に出来るのもファンには嬉しい限りだ。

しかし、前作に比べるとマップ数も少なく、手軽に遊べる携帯ゲーム機ならではなのか、割と気楽にクリア出来たような印象がある。前作はやりごたえ満載の複雑なゲームだったのでなおさらそう感じたのかも知れないが、何しろ20年以上前に一度プレイしただけなので、細部はうろ覚えという感じだ。すみません。

Nintendo Switchではファミコンやスーファミのソフトがアーカイブ化されていて、今でも昔のゲームをプレイ出来るのは喜ばしい限りだ。本作を現在プレイする事が出来るか、つらつら調べてみると、ヤフオクにそれほど高額でもなく数点ソフトが出品されていたのだが本体が中々の高額で、そこまでしてプレイするかはプレイヤーの手にゆだねられている他はない。

何度もリメイクされるような有名ソフトが存在する一方、その陰には沢山の忘れ去られてしまう数限りないソフトが存在している。そうまるで「埋もれた財宝」のように。(オウガファン大爆笑『それ程でもない!』)

──うえけんWiki──

上野 顕太郎(うえの けんたろう、1963年4月18日 - )は、かなりアナログな漫画家である。デジタルなEngadgetとの接点は編集長が20年前、ゲーム誌編集者であったとき連載を担当したからと言われる。よく使うフレーズは「暇だからな!」......というわけで、かつてプレイした方もいるだろうマニアックなゲームを掘り起こし、あの当時を偲んでいただきます。

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