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NASAの火星探査ローバーCuriosityによって以前発見されていた、反砂堆または”メガリップル”と呼ばれる波のような地表のうねりは、火星で過去に巨大な洪水が発生していたと考えられることがわかりました。研究者らは、Curiosityが収集したデータを用いて、約40億年前に巨大な洪水がゲイルクレーターに発生したことを証明しました。

コーネル大学の客員宇宙生物学者で、Natureに掲載されたこの研究の共著者Alberto G. Fairén氏は「メガフラッドで形成された堆積物の様子は以前の火星軌道からの探査データでは特定されていませんでした」と述べています。

ゲイルクレーターのメガリップルは高さ約9m、間隔は約140mにもなります。ジャクソン州立大学、コーネル大学、NASA JPL、ハワイ大学の科学者で構成されるチームは、Curiosityの撮影した画像でゲイルクレーターの岩や鉱物を観察、メガリップルがゲイルクレーターやシャープ山が形成された後に発生した巨大な鉄砲水によって形作られたと推測しています。

この現象は、なんらかの衝撃的な気象環境の変化によって大量のCO2とメタンが大気に放出され、これが水蒸気と混合したことで火星全体が短期間で飛行に暖かく湿った気候になりました。そして火星のあらゆる場所に大雨をもたらし、シャープ山に降った水が鉄砲水となってゲイルクレーター内になだれ込み、メガリップルを形成した、ということです。

Fairén氏は「初期の火星は非常に活発な惑星で、表面には液体の水をたたえるに十分な条件が整っていました。そして、液体の水があるところには生命がいる可能性があります」

ではそこに生命が存在したのか、という疑問については、まだ証拠が見つかってないため断定はできません。火星へはいま、7月30日に打ち上げられたPerseveranceが向かっています。この次期火星探査ローバーは2021年2月18日に火星のジェゼロクレーターに降り立ち、活動を開始する予定です。

source:Nature
via:Cornel Chronicle