David Cooper/Toronto Star via Getty Images
David Cooper/Toronto Star via Getty Images

フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)傘下の高級スポーツカーブランド、マセラティは、今後5年ですべてのモデルを”電動化”していくと述べています。

たったの5年ですべてを電動化するとはなかなかの駆け足ではないか…とも思えますが、そこは言葉の使いよう。マセラティは全モデルをモーターのみで走る完全な電気自動車(BEV)に変えてしまうのではなく、何らかのモーターによる補助を付け足したハイブリッド(HV)やプラグインハイブリッド(PHV)車なども”電動化”として話しています。マセラティが今年7月に発表した電動化モデル「ギブリ」もPHVでした。

マセラティのCEOダヴィデ・グラッソ氏は今回の発表で、2021年発売予定のSUV「グレカーレ」をまずICE(internal combustion engine:エンジンのこと)車とハイブリッドの両方でリリースし、その後新型の「グラントゥーリズモ」と「グランカブリオ」も”電動化”していくとしました。Reutersによると、マセラティはグレカーレのBEV(battery electric vehicle)モデルについては”また後の段階で期待される”と伝えています。

自動車関連ニュースサイトElectrekは、マセラティが最初に発売するBEVは「2021年のグラントゥーリズモになると予想される」としており、グレカーレの電気自動車版はそれ以降になるだろうとしました。

FCAは、世界の自動車メーカー・グループでもEVへの移行が後れている部類に属します。FCAは2018年、マセラティを含むグループ内の約30車種2022までに電動化する計画を発表しました。しかしそこで電動化が意味するものの多くはPHVで、完全な電気自動車にすべてが置き換わるのがいつかはまだ見えていません。

欧州各国や米カリフォルにア州などの規制当局では2030~2035年ごろにICE車の販売を禁止する動きが鮮明化しており、独フォルクスワーゲンなどは危機感を露わにしてEVへの移行を進めるとしています。もちろんFCAもそのことは百も承知なはずですが、その動きが遅いと評される現状、これからどれぐらいギアチェンジしていけるかは気になるところです。

source:Reuters
via:Electrek