2021年6月にファーウェイが発表したHarmonyOS 2。手持ちの中国版Mate 40 Proが適用の対象となっていたので気にはなっていたのですが、いつか通常のシステム更新として降ってくるだろうと放置していました。その後、以前現地で購入したnova 6 5Gにも適用されることがわかり、「ひょっとしてHarmonyOS 2のMeeTimeが一人で試せるのでは?」と思い、両端末に導入してみることに……。今回はその顛末についてお伝えします。

今回HarmonyOS 2を導入した2台はどちらも中国版となり、技適未取得。というわけでHarmonyOS 2の導入に先立ち、まずは無線LANとBluetoothで通信するための届け出をしました。届け出はオンラインで24時間365日いつでも可能、利用者にやさしい制度ですね。

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まずは既にHarmonyOS 2が導入可能となっていたMate 40 Proです。調べてみると、通常のシステム更新ではなく、いつまで待っていても降ってこなかった理由がようやくわかりました。

必須となるHUAWEI IDは既に登録済み、地域が中国に設定されていることを確認して、My HUAWEIからHarmonyOS 2の導入を開始します。

手順などが表示される画面を眺めながら、青い箇所をポチポチしていくとダウンロード画面へ。中国語のオンパレードなのですべてを理解したわけではないですが、特に問題はないでしょう。HarmonyOS 2は「パブリックベータ版テストバージョン」という位置づけなのですね。

プロファイルのインストール前のシステムはEMUI 11。プロファイルのインストールが完了すると、通常のシステム更新画面にHarmonyOS 2のインストールが表示されました。

ここからは普段のシステム更新と変わらず、インストールが終わるのを待つだけです。なんともあっさり導入が完了しました。ホーム画面は導入前と比べるとあまり変わらないのですが、こころなしか、システムフォントが少し柔らかくなった印象です。

HarmonyOS 2の詳細や機能については既に解説されている方がいらっしゃるのでそちらをどうぞ。

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HarmonyOS 2を導入した一番の目的はMeeTimeですが、相手がいないと始まらないのでnova 6 5Gへの配信を待つことに……。

そして、待つこと数日、思ったよりも早くnova 6 5GにもHarmonyOS 2がやってきました。導入手順はMate 40 Proの時と同じ、青いところをポチポチ押してプロファイルをインストールし、システム更新からHarmonyOS 2を適用して完了です。よく見ると、Mate 40 Proとはバージョンの末尾が異なるようです。

HarmonyOS 2のコントロールパネルは、コントロールパネルから直接無線LANの接続先を選択したり、Bluetoothのペアリング相手を選択したりすることができ、とても便利です。音楽の再生デバイス選択も簡単にできます。

せっかくなので、日本版のFreeBuds 4iを買ってペアリングしてみました。FreeBuds 4iのパネルではペアリング状態が表示されるほか、ノイズキャンセリング機能の設定をここで変更できます。環境によってノイズキャンセルを切り替えたいことが多々あるのでこれは便利!

「作業途中のアプリでその状態を保ったまま他デバイスに転送できる」などのスーパーデバイス機能については、今のところ「異なるデバイス間」でしかできないようです。同じHUAWEI IDにログインした2台のスマートフォンですが、どちらも同じPhoneというデバイスだからなのか、スーパーデバイスには表示されませんでした。

また、HarmonyOS 2の発表会の際に同時に発表されたFreeBuds 4であればスーパーデバイスとして認識されると思われますが、日本版のFreeBuds 4iは認識されませんでした。今後のアップデートで対応してくれると嬉しいのですが……。

さて、満を持してMeeTimeの設定、お試しです。

MeeTimeを使うためには携帯電話の番号登録が必要ですが、中国の番号である必要はないようです。認証コードが届けば良いだけのように見えたので、普段使用しているスマートフォンのSIMの電話番号を登録、届いた認証コードをMeeTimeの画面で入力したところ、先に進むことができました。

筆者はMate 40 Proとnova 6 5Gで同じHUAWEI IDを使用しているためMeeTimeの登録ができるか不安があったのですが、MeeTimeに関しては問題ないようです。同じHUAWEI IDでも使用できるようになりました。

まずは同じHUAWEI IDでログインしたスマートフォン同士でMeeTimeの通話とチャットを試してみました。

着信の様子は通常の電話の着信と同じように見えます。とはいえ、自分から自分へ電話をかける=同じアカウント同士で通話できる、というのはちょっと慣れないですね。

続いて非公開グループを作ってチャットを試してみます。非公開グループチャットは、同じアイコンを2つ選んで作成します。こちらも、同じHUAWEI ID同士でもグループを作ることができました。

双方からメッセージを送ってみたところ、やりとりが全部右側に表示されてしまいました。同じHUAWEI IDだからだと思いますが、ボッチMeeTimeは思った以上に悲しすぎる結果となりました……。(そもそも普通こんなことしませんよね)

その後、HarmonyOS 2を導入した知人との音声通話、ビデオ通話、チャットを試みたのですが、どれもうまくつながりませんでした。

もしかしたら筆者のスマートフォンにSIMを挿入していないことが原因の1つかもしれません。チャットにいたっては、筆者以外はグレーアウトしていて使えない状態とのこと。まだまだこれからという印象です。何か変化があるかわかりませんが、フライトモードのまま、SIMを入れておくことにしました。ぼっちMeeTimeから解放される日が早く来ますように……。

ぼっちMeeTimeからしばらくたったある日、ついにその日はやってきました。ボッチMeeTimeからの卒業です。

知人が新しくHUAWEI IDを取り直したとのことで、あらためて試してみたところ、通話もチャットも接続することができました。チャットは1対1のチャットとグループチャット、どちらも送受信できました。左右に会話が表示されるのは、当たり前ではありますが嬉しいものです。

喜びもつかの間、今度はぼっちMeeTimeができなくなっていました。もしや? と思ってMeeTimeに関連づける電話番号に中国の電話番号を追加してみたところ、ぼっちMeeTimeが復活。MeeTimeでは複数の電話番号が登録でき、相手によってどの番号を使うかを選択できます。

今回は中国の電話番号を追加しましたが、中国の電話番号が必須なのかはわかりません。実は少し前にMeeTimeに使用する電話番号を別な日本のSIMの番号に変えていて、同じHUAWEI IDを使用するデバイス間できちんと同期していなかっただけの可能性もあります。ただ、今回の変更によって、またほかの方との接続ができなくなっているかもしれません……。

MeeTimeには、昨今のSNSによくある、24時間で消える「ストーリー」を投稿して共有する機能もあります。ストーリーを投稿するとアイコンの周りに赤いリングが表示され、相手にも新規投稿があるとわかるようになっています。

SNSやアプリでショートムービーの投稿が普及しているため珍しくもないですが、投稿できるのがすぐに消えてしまうストーリーだけというのが面白いと感じました。

MeeTimeが使えたり使えなかったりする理由は不明のままなのですが、端末のリセット、HUAWEI IDの取り直し、電話番号の変更や追加登録などが関係しているのかもしれません。まだまだよくわからないところもありますが、そんなところも含め、変化や進化を楽しもうと思います。

実はこの記事を執筆中にHarmonyOS 2の更新(パッチ)が降ってきました。また、Mate 40 ProにはHarmonyOS 2の満足度に関するアンケートもきました。ユーザの声を聞き、よりよいものにしようとする姿勢は好感が持てます。

現在は中国という環境でのみその機能を堪能できるHarmonyOS 2ですが、今後の更新によって対応デバイスが増えたり、できることが増えたりすることに期待したいと思います。


※今回の記事で使用している無線設備(Mate 40 Proおよびnova 6 5G)は、電波法に定める技術基準への適合が確認されておらず、法に定める特別な条件の下でのみ使用が認められています。この条件に違反して無線設備を使用することは、法に定める罰則その他の措置の対象となります。