mate40pro

ファーウェイから発売されたMate 40 Pro。Kirin 9000を搭載したスマートフォンです。発表当初からデザインやカメラ機能など気になる点が色々あったので、海外製端末の輸入・販売をされている方にお願いして入手してみました。以前であれば、自ら現地へ出向き、実際に見て、触ってから購入するなんてことが気軽にできたのですが、こればかりは仕方ないですね。

今回、筆者が入手したのは中国版(型番:NOH-AN00)。色は「秘銀色(Mystic Silver)」のモデルになります。Mate 40 Proのカラーバリエーションはビーガンレザー2色を含む5種類。筆者が入手した「秘銀色」は角度によって見え方が変わる不思議な色です。派手な感じではなく、ハイエンド端末らしい落ち着いた色合いで気に入りました。また、電源キーだけが赤いのも良いアクセントになっています。

本体のサイズは162.9×75.5×9.1mm、重さ212g、ディスプレイサイズは6.76インチ。解像度は2772×1344ドットですが、設定で低くすることもできます。デフォルトでは、自動的に画面解像度を低くして消費電流を抑える「スマート解像度」が有効になっています。また、リフレッシュレートは最大で90Hz、デフォルトではユーザーの利用体験と消費電力のバランスをとる「ダイナミック」に設定されていますが、60Hzに抑える設定もあります。

筆者はカメラ機能(撮影と表示)の利用がメインで、ゲームはほとんどやらないこともあるかと思いますが、どちらもデフォルトの設定のままで不便は感じていません。

スピーカーは上下に配置されています。横向きで動画を観る際、イヤホンを使わなくても左右から音が聞こえるのが良いですが、スピーカー位置が上下で少しずれているため、横向きにした際の聞こえ方が少し気になるかもしれません。

SIMスロットはnanoサイズを2つ備えていますが、SIM2はNMカードとの排他利用となります。microSDカードではない点は注意が必要です。NMカードはnanoサイズのSIMカードと同じ大きさが特徴的ですが、入手性・汎用性を考えると個人的には不便さを感じています。

背面のカメラは3眼構成。5000万画素の広角、2000万画素の超広角、1200万画素の望遠(光学5倍、デジタル50倍)、そしてレーザ-センサーとLEDライトが円の中に配置されており、とてもバランスが良いと感じました。

▲上がnova 6 5Gで下がMate 40 Pro

フロントカメラは13MPとToFカメラが横に並んだパンチホールです。以前入手したnova 6 5Gよりも横長で存在感があります。気になる場合は、全体の表示領域が狭くなるものの設定でノッチを隠すこともできます。

そのほかのスペックが気になる方は公式サイトを確認してみてください。

さて、個装箱と同梱物を見てみましょう。

個装箱は黒、円の部分だけ質感・手触りが異なります。同梱物は66W出力のACアダプタ、USB Type-Cケーブル、USB Type-Cのイヤホン、SIM取り出し用ピン、クリアケース、クイックスタートガイドです。

使い道には困りますが、アプリのクーポン的なものも同梱されていました。液晶保護シートは同梱されていませんが、本体に貼り付けられているので安心です。

気になった機能やアプリをいくつか紹介したいと思います。

メモアプリ

Mate 40 Proのメモアプリは、他のメーカーでも搭載されている写真や文書の取り込み、カテゴリーでの分類などのほか、音声の自動文字起こしに対応しています。中国版だからかもしれませんが、英語・中国語(北京語)なら認識されるものの、日本語は残念な結果に。グローバル版ではどうなっているのか気になるところです。

また、Mate 40 ProはM-Pen2という専用のペンに対応しているので、メモアプリがさらに便利に使えそうです。

マルチウィンドウ

Mate 40 Proでは複数のアプリを分割表示やフローティングウィンドウ表示ができます。フローティングウィンドウで起動したアプリは最小化すると左上にまとめられる仕組み。タップすると一覧で表示されて、フローティングウィンドウで起動中のアプリを切り替えられます。この一覧表示はとても見やすくて良いと感じました。

ジェスチャー

Mate 40 Proには、画面をノックするなどのジェスチャーや、センサーを利用したエアジェスチャー機能があります。

ジェスチャーの「スクリーンショット機能」では、画面をコツコツと2回ノックすることでスクリーンショットが撮れます。この機能は以前からファーウェイ製のスマートフォンに搭載されており、ずっと気に入って使っている機能のひとつです。

エアジェスチャーは、画面から20〜40cm離れたところで手のひらをかざし、所定の動作をすることで、画面に触れずに画面を上下左右にスクロールしたり、スピーカーモードで着信に応答したりすることができるというもの。チュートリアルに従ってエアスクロールを試してみましたが、思うようにはできず、慣れるまで少し練習が必要そうです。

デフォルトアプリの設定

文字通り、電話、ブラウザ、メール、カメラ、テキスト文書などについて、デフォルトで使用するアプリを設定することができます。ファイルを開いたりサイトへアクセスしたりする際、選択したアプリを1回だけ使うかずっと使うかを選べる機種もありますが、Mate 40 Proのように一覧で確認して設定できるのは便利です。

カメラ

メインディッシュのカメラ、写りはさすがです。以前は夜景の仕上がりに不自然さを感じたのですが、Mate 40 Proでは感じませんでした。筆者は、過去にPシリーズなど何機種かファーウェイ製のスマートフォンを使ったことがありますが、Mateシリーズは初。カメラに定評のあるMateシリーズはやはりすごかった、というのが正直な感想です。

作例をいくつかどうぞ。

実際にカメラを使ってみて感じたことがいくつかありました。ひとつは超広角の画角が他のハイエンド機に比べると少し狭いこと。目の前にそびえたつ建造物が入りきらないことがありました。逆に光学5倍、ハイブリッドズームで10倍、デジタルで50倍というズームについては十分でしょう。

もうひとつ気になったのは、他の機種でもいくつかあるのですが、ズームにしたときにいきなり5倍になる点です。個人の好みだと思いますが、日常の撮影で思う「もうちょっと寄りたいな」は、2倍か3倍あたりかなと思いました。

そのほかMate 40 Proのカメラアプリで良いと思った点は以下の通りです。

  • アパーチャでの撮影はF値で設定を変えられること。

  • 夜景モードでの撮影時にシャッタースピード(S)とISOを任意に設定できること。

  • 「ライカスタンダード」「ライカビビッド」「ライカスムーズ」「ND」などのフィルタが秀逸なところ。

夜景を撮影した際、デフォルトで設定されている「ライカスタンダード」では明るく撮れるからなのか、少し鮮やかさが足りないと感じ、「ライカビビッド」や「ライカスムーズ」に変えてみたところ、良い塩梅になりました。

余談になりますが、Mate 40 Proにはカメラアプリと連動する専用のリングライト付きケースが用意されています。まだ入手できていないのですが、機会があればぜひ試してみたいものです。

Mate 40 Proはカメラ機能以外にも、痒いところに手が届くようなきめ細かな設定ができる点が好印象、動作も軽くストレスを感じません。

Googleのサービスは使用できないものの、ファーウェイのアプリストアから入手できるアプリもありますし、SNSはブラウザで利用することもできます。

カメラ機能をメインで使用する筆者のようなユーザーはもちろんですが、Kirin 9000の実力をもってすればたいていのユーザーの要求を満たすことができそうです。相棒としてもう少し使い込んでみたいと思います。


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