MacBookBlack
ColorWare

アップルがiPhoneやiPad、Apple WatchやMacBookなど、様々な製品をマットブラック(ツヤ消しの黒)仕上げにできる特許を出願したことが明らかとなりました。

米特許商標庁(USPTO)に申請された「マットブラックの外観を持つ陽極酸化部品」なる特許文書は、仕上げの特徴とそれを実現するための製造プロセスを説明したもの。アルミニウム、チタン、スチールなどの金属や合金に使えるとのことです。

この仕上げは「可視光を吸収できるランダムに分散された光吸収機能」を含む陽極酸化処理(金属を酸化皮膜でコーティングすること。アルミニウムの場合はアルマイト処理と呼ばれる)層で構成されています。この層には気孔があり、そこに「色の粒子」が注入されて表面は深みのある強烈なマットブラックになるという工程です。

しかし本物の黒色を実現するのはとても難しく、ほとんどの「黒色」と称される市販製品は、実際には濃い灰色や青色にすぎません。その技術的な難しさにつき特許では「陽極酸化層の気孔内に染料粒子を堆積させるだけでは、真の黒色を付与するには不十分である」と説明されています。

問題の一つは、真の黒色に近づくほど仕上げの光沢が高くなり、大量の可視光を反射してしまうということ。本特許のアプローチは、陽極酸化層の表面をエッチング加工(化学薬品などの腐食作用を利用して金属を溶解加工する技術)することで「ほとんど全ての可視光」を吸収し、光沢感を増さずに真の黒の仕上がりを実現する、という手法です。

このソリューションを用いることで、最も黒い素材の1つとされる「Vantablack」(最大99.96%の光吸収率。“最も黒いBMW X6“の塗装に使用)など既存の「真の黒」技術と同等の黒が得られるもようです。ちなみに最黒素材の記録は更新が続いており、MITが光吸収率99.995%のものを偶然生み出したと報告したこともあります。

これまでアップルは、マットブラックのMacBookモデルを提供したことがありません。iPhone 7では光沢ある黒のジェットブラックを用意されましたが、当時は歩留まりに難があると噂され、実際に品不足がなかなか解消されず、1年限りのカラーとなっていました。

アップルのようなハイテク大手は数々の特許を出願しており、そのうち製品化や実用化にこぎ着けるものはごく一部だけです。本特許も「アップルが研究開発に取り組んでいる」以上の事実を示すわけではありませんが、新規設計MacBook Proの噂もあり、社内では様々なデザインや色の可能性を検討しているのかもしれません。

Source:USPTO

Via:Patently Apple,MacRumors