MacBook Proの一部個体に生じる「フレックスゲート」問題につき集団訴訟が(また)提起

2016年MBPは多難すぎ

Kiyoshi Tane
Kiyoshi Tane
2020年08月21日, 午後 05:30 in Apple
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アップルが一部MacBook Proの画面バックライトに設計上の欠陥があると認識しながら放置してきたとして、米カリフォルニア連邦地裁に集団訴訟が提起されたと報じられています。

この問題は2016年~2017年に製造された一部MacBook Proのバックライトに不具合が生じ、ディスプレイの下部から光が漏れ出たり、症状が重い場合はバックライトが完全に壊れてしまうというものです。あたかも下からステージを照らし出すように見えるため「ステージライト」の通称で呼ばれています。

この問題がユーザーにとって困るのは、発生までに時間がかかるため、症状が出た頃にはたいてい1年間の標準保証期間が切れていることです。しかも修理する唯一の方法は、ケーブルと一体となったディスプレイユニット全体の交換しかなく、費用は最大で850ドル(約9万円)にも上るとの声もありました。

ハイテク機器の分解レポートでおなじみのiFixitが調べたところ、その原因はおそらくディスプレイと本体を接続するフレックスケーブルが短すぎたため。要はフタを開け閉めするたびに負担がかかって摩耗し、1~2年も続けるうちに個体によっては引き裂かれてしまい、症状が次第に悪化すると分析されていました。

FlexGate

さらに2018年モデルのケーブルは、わずかに長くなっていることも判明。このことから、アップルは問題を認識した上で改良したと推測されていたしだいです。そうしたフレックスケーブルが原因と見られることから「フレックスゲート」問題とも呼ばれています。

その後アップルは、2016年製造のMacBook Proについては無償修理プログラムを実施しています。しかし、それ以外の13インチおよび15インチMacBook Proには言及されず、何の施策も打ち出されないままです。

この問題はアップルに対する複数の訴訟の対象となっており、最新のものは今年5月に提起。そちらは影響を受けるMacBook Proの交換、ないし交換にまつわる全ての費用の賠償を請求するとともに、無償修理プログラムを15インチMacBook Proにも拡大するよう求めていました。

今回の新たな訴状では、アップルが競争法や虚偽広告法、消費者詐欺法に違反していると主張。そして様々な救済措置や損害賠償および裁判費用の請求に加えて、アップル自らがすべての欠陥あるMacBook Proを特定して申告することが求められています。上記の訴訟と同じくカリフォルニア州北部地裁で提訴されているため、最終的には1件に統合される可能性が高いと見られます。

あくまで訴訟の当事者は「米国内の」ユーザーに限られるため、原告勝訴の判決が出たとしても日本のユーザーには直接の影響は及びません。とはいえ、無償修理プログラムが実現されれば、全世界で均一に展開されるはずです。

2016年版MacBook Proといえばキーボードの故障率が高いとのデータもあり、その後キーボード無償修理プログラムの対象になったのも記憶に新しいところ。何かと多難な2016年モデルですが、集団訴訟のゆくえを見守りたいところです。

Source:SCRIBD

Via:AppleInsider

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関連キーワード: Apple, flexgate, stagelight, macbookpro, BUG, lawsuits, Class action, news, gear
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