MediaTekは8月6日、Intelとのパートナーシップにより開発した5Gモデム「MediaTek T700」を発表しました。Intel搭載ラップトップに採用され、その搭載製品は2021年初頭に発売される予定です。
MediaTekとIntelの提携は2019年に発表されていたもの。Intelはスマートフォン向けモデム事業の多くをAppleに売却した一方で、次世代モバイル通信である5Gについては諦めてはおらず、MediaTekとの提携により、PC向け5Gモデムの開発に挑むとしていました。
発表されたMediaTek T700は、非スタンドアロンおよびスタンドアロンでのSub-6 5Gネットワーク・アーキテクチャをサポート。電力効率に優れており、ノートPCのバッテリーを早く消耗するようなことはないとしています。
すでにLTE網に依存しないスタンドアロンでの5G通信に成功しており、現在は最適化などを行い、OEMパートナー向けエンジニアリングサポートの準備を進めているとのことです。
5G通信に対応したIntel PCは、DellのLatitude 9510やHP Elite Dragonfly、Lenovo Flex 5Gなど、いくつかのモデルが発表済み。ただ、それらのほとんどは、Qualcommのモデムを採用しています。しかし、MediaTek T700の登場により、今後、より多くのIntel搭載PCへの5Gモデム搭載が期待できるかもしれません。